東京裁判 上 検事篇
- サブタイトル
- 大日本帝国の犯罪
- 編著者名
- 朝日新聞東京裁判記者団 著者
- 出版者
- 講談社
- 出版年月
- 1983年(昭和58年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 375p
- ISBN
- 4062003686
- NDC(分類)
- 329
- 請求記号
- 329/A82/1
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 東京裁判関係年表(太平洋戦争に至るまで):p364-375
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 裁きの、その日
東京・市ケ谷台 ニヤリと笑う東条大将
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第一章 敗戦から「裁かれる日」まで
東条自殺未遂は茶番か 杉山夫妻の静かな自決 新たな“戦犯”のあらし さらに十一人追加 ついに皇族の逮捕 近衛文麿の服毒自殺 敏腕・キーナン検事の登場 大きな手がかり・木戸日記 裁判憲章の公布 二十八被告を起訴 A級二十八名の経歴
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第二章 市ケ谷の熱い日々
十一ヵ国の旗のもとに 「罪はあまりに深い」 東条のはげ頭をぴしゃり 被告たちの表情 傍聴席の被告家族たち 荒木大将「無罪!」 清瀬一郎の爆弾動議 「この法廷が違法である」
堂々の論陣 「タイ国との戦争はフィクションだ」 「日本の降伏は無条件だ」 「文明への挑戦」 五十五におよぶ訴因
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第三章 銃剣にかこまれた学園
ハンマック検事「戦争宣伝のからくり」 大内東大教授の証言 滝川京大教授の証言 前田戦後文相の証言 新聞、映画、ラジオ、紙芝居も統制
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第四章 満州へ 侵略のステップ
ダルシー論告 秘話・田中大将と張作霖父子のかけひき 張爆殺の下手人 宇垣陸相の告白 三月事件、軍の変心 青年将校グループ「桜会」の秘密 田中隆吉証言「青年将校は約六十人」
柳条溝は誰が爆破したか 幣原証言「関東軍はいうことをきかない」 十月事件の目的と真相 濃紺の背広姿で 数奇の運命を淡々と 板垣大佐との密談 「私の妻は毒殺された」 「三種の神器」
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第五章 戦慄・南京大虐殺
虐殺と麻薬 重要証拠資料「七・七紀実」 幼児にも暴行 残虐の三ヵ月 生き残った市民の恐怖 大学構内で連日の暴行
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第六章 世界制覇への野望
十九被告に責任あり 防共協定のマル秘部分 三国軍事同盟交渉の経過 複雑な欧州の政情 大島大使の暗躍 ついに三国同盟を結ぶ
松岡・ヒトラーの大バクチ 世界戦場を二つに分担 フランス検事・オネトの陳述「銃剣外交への屈服」 ゴルンスキー陳述「日露戦争へさかのぼる」
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第七章 開戦前夜の対米関係
ヒギンス検事「宣戦布告はなかった」 チャーチルの警告 「計画的だった対米戦争」 御前会議の政策決定 御前会議の甲案と乙案 日米交渉の生き字びき・バランタイン口供書
アメリカ側の明快な立証 ブレークニー弁護人の反論「日本は妥協をのぞんだ」 傍受されていた日本の電報 大統領、開戦を察知 「電報傍受は非友好的ではないか」
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第八章 真珠湾の秘密
リチャードソン提督の登場 真珠湾攻撃の目的 真珠湾攻撃の計画立案 「ニイタカヤマノボレ」 集結する攻撃部隊 スパイ「キューン」の暗号 「真珠湾」出撃員の航海日誌 真珠湾の華・特殊潜航艇の真相
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第九章 暴虐はつづく
「オランダに裁判の資格なし」 ムルダー検事の論陣 射殺、焼殺、殴殺、蹴殺…… 聖パウロ大学の惨劇
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第十章 弁護団・反証に入る
一九四六年のくれ 元帥永野被告の死 東条調書「天皇に責任はない」 大川周明の審理中止 身がまえる清瀬弁護人 清瀬弁護人の冒頭陳述・被告全員の「無罪」を主張
「日本は事変不拡大を望んだ」 「ソ連こそ協定違反」 「真珠湾はだましうちではない」 「満州の歴史的背景」 本庄司令官の遺書 河辺虎四郎中将の証言 破砕される溥儀証言
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第十一章 日華事変起こる
中国人民十年の忍苦 ラザラス反論「排日運動の背景」 通州の惨劇 盧溝橋・ナゾの射撃事件 上海事変・大山大尉の惨殺 南京事件と松井大将 漢口攻略以後 汪政権と影佐機関
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第十二章 ソ連への抗弁
共産主義にたいする自衛 侵略したのはどちらか 犯さず犯されず「関特演」 条約無視のソ連参戦 ディーン証言・「米ソ軍事会談の内幕」 米ソ軍事会談の内幕 「鉄のカーテン」への挑戦 宇垣大将、重光を弁護
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第十三章 交渉の泥沼
カニンガム陳述の骨格 ドイツ人証人に立つ 「侵略の共同謀議はない」 火薬庫に点火したのは 東条と東郷 幻の近衛・ル大統領会談 急変したハル長官の態度 東条声明に反発
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第十四章 日米ついに開戦
十二月一日御前会議「開戦決意」 前言をひるがえす証人 消えた天皇あて親電 トレッチャラス・アタック 日本海軍の立場 捕虜虐待
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各章後註
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年表
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