図書目録ユガメラレタ ショウワ テンノウゾウ資料番号:000048240

ゆがめられた昭和天皇像

サブタイトル
欧米と日本の誤解と誤訳
編著者名
森山 尚美 共著者/ウエッツラー ピーター 共著者
出版者
原書房
出版年月
2006年(平成18年)2月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
xvi,442p 図版2枚
ISBN
456203954X
NDC(分類)
288
請求記号
288/Mo73
保管場所
閉架一般
内容注記
肖像あり 参考文献:p344‐353 西欧人が書いた主な昭和天皇論:p425‐427 主要参考文献:p428‐433
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
 
第一部 ゆがめられた昭和天皇像(森山尚美)
ビックスの昭和天皇伝 原著と日本語版には大きなギャップがある
天皇と「責任」の関係
天皇の「人格」「カリスマ性」「個性」
「責任論証」に直結しているビックスの天皇描写
史料との照合確認に手を尽している力作(訳)ではある
書評家に誤解をまねき、不当な批判が続出
過去の昭和天皇伝
モズレーが赤裸々に描いた「東洋の天皇」
ポジティブな天皇像の登場-バーガミニの本
「天皇と言葉を交わした」という米従軍記者マニングの本
英国BBCが制作したドキュメンタリー「ヒロヒト」
バーガミニの「間違いを正した」とされるベアーの天皇伝
マッカーサー回想録の「責任発言」がどう解釈されているか
ライシャワーの天皇観
「天皇シンパ」に化けさせられた歴史学者
二つの天皇観のルーツ
「初めて海外と触れあい、初めて恋愛結婚をしたミカド」-戦前の西欧人がみた「ヒロヒト」点描
日米開戦とともに厳しさをます天皇描写
「国を船にたとえれば、天皇は帆」
「戦争犯罪人」か、戦後構想に不可欠の「女王蜂」か
戦後初めて天皇に会ったアメリカ人が伝える「ヒロヒト」
『ニッポン日記』マーク・ゲインの天皇批判
ガンサーが書いた「天子との会見」
外国人特派員たちがひきだした天皇のコメント
「親日」対「反日」という二極図式を超えて
多角的に行なわれている天皇探求
中身の吟味が欠けている
最新の天皇伝にかけられた期待
結局は、バーガミニの言ったとおりだったのか?
「歴史書」に求められる厳密性
客観性とは何か
記録とフィクションの境
平易で読みやすいビックスの原文
慣用句と口語的な言い回し
天皇が軍を走らせたのか、それとも天皇は軍に押しまくられたのか-因果関係とロジック
卵とニワトリの関係か?
史料の引用、要約、パラフレーズ
歴史に忍び込む「神話」と「ウソ」
歪められた実像は、日本語版の天皇像か
単純化されがちな天皇像
一語がひきおこす誤解
玉虫色の言葉
不誠実な歴史研究
結びに代えて
伝記は歴史書だろうか
参考文献
 
第二部 歴史を侮った昭和天皇伝とピュリッツァー賞(ピーター・ウエッツラー/森山尚美 訳)
ピュリッツアー賞のお墨付きが意味するもの
ビックスは「父親殺し」をしたのか?
ビックスの“最大傑作”の中身
時間枠を混合した書き方 明治天皇の和歌の解釈 東條に大命が下された部分 戦争の正当化 戦争計画 戦争終結
歴史研究を蝕んできた思想信条
プログレシヴ・スカラーとは 知的不寛容
過去の著作にみる哲学と道徳観
軍国主義と資本主義 百姓一揆研究 昭和天皇研究 近衛上奏文の解釈をめぐって 『独白録』の検証 大元帥だったのか モラリストの独善性 趣旨と問題点 方法論
アメリカの驕りか
西欧人が書いた日本論 昭和天皇に関する他の本 ピュリッツァー賞の意義とは
歴史家と、その哲学について
西欧人が書いた主な昭和天皇論
主要参考文献
〔参考資料〕
ピュリッツアー賞選考委員会の概要
審査員

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