戦争・ラジオ・記憶
序言 「音」を伝える装置としてのラジオ(貴志俊彦/川島真/孫安石)
第I部 戦争とラジオ
ラジオ文明とファシスト的公共性(佐藤卓己)
天皇報道とラジオ-「玉音」から「天皇の声」へ(竹山昭子)
東アジアにおける「電波戦争」の諸相(貴志俊彦)
日中戦争と上海の日本語放送(孫安石)
中国奥地の日本人捕虜と日本語放送(貴志俊彦)
中華民国の「抗戦教育」とラジオ・映画(貴志俊彦)
第II部 ラジオと「帝国」
満洲国とラジオ(川島真)
ラジオ放送と植民地台湾の大衆文化(李承機)
植民地時期朝鮮におけるラジオ放送の出現と聴取者(金栄熙)
朝鮮でラジオは何を教えたのか-ラジオを利用した「国語」教育(上田崇仁)
戦後台湾の対外ラジオ放送政策(川島真)
ソ連軍占領期北朝鮮におけるラジオの成立 一九四五~一九四八年(小林聡明)
第III部 ラジオ研究著作シリーズ-自著・他著を語る
『現代日本メディア史の研究』(津金澤聰廣)
『ブラック・プロパガンダ-謀略のラジオ』(山本武利)
『史料が語る太平洋戦争下の放送』(竹山昭子)
『「声」の資本主義-電話・ラジオ・蓄音機の社会史』(吉見俊哉)
『20世紀放送史-資料編』(太田昌宏)
『ピース・トーク-日本電波戦争』(北山節郎)
『もうひとつの昭和-NHK外国放送受信部の人々』(香取俊介)
『声の祝祭-日本近代詩と戦争』(坪井秀人)
『ラジオ体操の誕生』(黒田勇)
『英語講座の誕生-メディアと教養が出会う近代日本』(山口誠)
『中国広播電視通史』(村井寛志)
『ラジオ黄金時代-アメリカのニュース解説者たち』(土屋由香)
『戦争とラジオ-BBC時代』(須藤瑞代)
第IV部 ラジオ研究のための資料紹介
NHK放送博物館(中田薫)
逓信総合博物館(石川研)
外務省外交史料館(孫安石)
防衛庁防衛研究所史料室(孫安石)
国史館・党史館(台湾)(川島真)
吉林省档案館(野村優夫)
中国第二歴史档案館(貴志俊彦)
上海市档案館(孫安石)
北京市档案館(貴志俊彦)
東アジア・ラジオ関連年表(佐藤淳)
文献リスト
図版一覧
あとがき
執筆者紹介