戦艦大和最後の乗組員の遺言
第1章 音楽好きの軍国少年
武士の商法で豆腐屋さん
早かった舞台経験
「もらい子」だった父
音楽の才能を見込まれて中学退学
第2章 海軍志願兵
「甲上」で合格
「天皇のために死ぬ」に疑問
二十四分隊へ
横須賀で聞いた「新型爆弾」
第3章 大和乗艦
お前の行き先は「大和じゃ」
ついに大和乗艦
お守り袋の日記
第4章 永訣の朝
母に最敬礼
天一号作戦発令
草鹿参謀長の一言
力むなよ、力まなければ勝てるぞ
発射されなかった敵の魚雷
片道燃料説は嘘
第5章 女神微笑まず
レンズを真っ黒にした大群
後部艦橋全滅
「奄美大島にもいけんぞ」
「逃げる気か」と喉元へ日本刀
眼前での割腹自殺
第6章 撃沈、四時間の漂流
大和撃沈、そして大爆発
降ってきた「アルミ箔」
丸太を流してくれた高射長
睡魔に負けた少年兵
第7章 重油の海からの生還
繰り広げられた醜態
嬉しかった殴打
満開の桜に男泣き
祖母の予言
殴りつけた割り込み男
第8章 本土決戦隊へ
第二十三陸戦隊へ
自爆部隊の絶望的訓練
第9章 ヒロシマの閃光
朝礼で見た白い光
足を掴んだ少年
第10章 呉警備隊で聞いた玉音放送
原隊復帰
「我、敗戦に考フ」
「原爆は神の再来です」
遺族には言えなかった
第11章 再生のきっかけ
素人のど自慢
保本少尉の妻
神戸で調律師修行
原爆の後遺症が
第12章 大和探し
豊かさへの疑問
名誉にあった「徳之島沖」
むなしかった慰霊祭
NHKとの合同調査
浮き上がった頭蓋骨
辺見じゅんさん、角川春樹さん
第13章 真相を求めて
川崎高射長の娘と妻
「漂流者の手首を切り捨てた」
吉田満氏に問いただす
ありえない「新生日本」
水交会員も憤激
海水注入による犠牲は事実
第14章 語り部として
大艦巨砲主義はなぜ
一発も撃てなかった主砲
「生きろ、生き抜くんだ」
戦争責任について
大和の語り部として
あとがき
付録 戦艦大和小史