図書ショウワ000048036

昭和

サブタイトル1~10
戦争と天皇と三島由紀夫
編著者名
保阪 正康 [ほか]著/半藤 一利 著者/松本 健一 著者/原 武史 著者/冨森 叡児 著者
出版者
朝日新聞社
出版年月
2005年(平成17年)12月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
254p
ISBN
4022500794
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/H91
保管場所
開架半藤文庫
内容注記
関連年表:p236‐254
和書
目次

半藤一利×保阪正康「昭和の戦争と天皇」
なぜ天皇は陸海軍の総大将となったのか?
統帥権は明治憲法成立以前に独立していた
徹底的な軍人教育を受けていた昭和天皇
立憲君主と大元帥の立場を巧みに使い分けていた
「二・二六事件」が起きた瞬間に、昭和天皇は背広から軍服に着替えた
皇后でさえかかわることができない女人禁制の宮中祭祀がある
軍上層部のリトマス試験紙となった「二・二六事件」
近衛第三連隊が高橋是清を襲撃した本当の理由
青年将校たちの“思い込み”が決起を拙速ならしめた
テロは実行せずに脅しをかけたほうが効果的
〈対談を終えて〉
 
松本健一×保阪正康「二・二六事件と三島由紀夫」
GHQは「二・二六事件」を民主主義的な革命運動と評価した
磯部浅一に共鳴しなければ三島は自裁しなかった
三島はいかにして「二・二六事件」を体感したのか?
三島は「宮中で天皇を殺して」自分も死にたかった?
天皇は軍隊と「栄誉の絆」で結ばれなければならない
十一歳の三島少年は「事件から完全に拒まれていた」
『憂国』を書き、二十五年遅れで「二・二六事件」に参画する
「人間宣言」した天皇が〈美しい天皇〉を汚した
オキュパイド・ジャパンからアメリカナイズド・ジャパンへ
三島は民主投票による“天皇制共産体制”を恐れた
三島事件をもっとも恐怖したのは昭和天皇だった
A級戦犯が政治的責任を取ったおかげで、昭和天皇は靖国神社に参拝できた
〈対談を終えて〉
 
原武史×保阪正康「昭和天皇と宮中祭祀」
宮中内部を大混乱させた「魔女問題」
“民主主義下の天皇制”に組み込まれる昭和天皇
内奏と宮中祭祀が天皇制の連続性を読み解くカギ
昭和天皇が目指した宮中改革と“抵抗勢力”としての貞明皇后
大正天皇に代わって宮中の実権を握った貞明皇后の真実
宮中での祭祀の習慣は戦後も続けられている
祭祀が行われる宮中三殿が取材できない本当の理由
日本国の共産化防止のためにキリスト教「信仰」を肯定する
“お祭り”に非常に熱心な現天皇と皇后
宮中三殿も宮中祭祀もない未来の皇室の姿
〈対談を終えて〉
 
冨森叡児×保阪正康「戦後日本を動かした政治家たち」
小泉の「郵政解散」と吉田茂の「抜き打ち解散」の類似性
「ワンフレーズポリティクス」の源流はヒトラーの『わが闘争』?
独裁を生む小選挙区制は日本の政治文化になじまない
保守合同は戦後政治史上最大のポイント
“大日本帝国の輝ける官僚”と“A級戦犯”という二つの顔
岸のA級戦犯不起訴は一種の司法取引か?
安保デモを経済に回せば大変なエネルギーを生み出す
戦後日本政治の象徴としての田中角栄
五五年体制を終焉に導いた男
村山・自社さ連立内閣のあまりにも日本的な結びつき
ブルジョア政党のなかで命がけで政治をやっているのは吉田茂だけ
皇位継承問題にいちばん危機感を持ったのは中曽根康弘?
社会のなかで深く論議する習慣が極端に減っている
〈対談を終えて〉
 
あとがき
 
関連年表