ファッション化社会史
- サブタイトル
- ハイカラからモダンまで
- 編著者名
- 柳 洋子 著者
- 出版者
- ぎょうせい
- 出版年月
- 1982年(昭和57年)6月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 287p 図版4枚
- ISBN
- NDC(分類)
- 383.1
- 請求記号
- 383.1/Y52
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考文献あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
前言
はじめに
鹿鳴館-ナショナリズムのよそおい
大正デモクラシーとその反動
焼け跡-制服からの解放
ファッションは社会そのものである
1 制度化ファッション時代
明治新政府の成立と世相の変化
陸海軍省の新設と中国、朝鮮への動き
学制頒布-教育は花ざかり
富国強兵のための財政・金融改革
鉄道、電信、電話、造船事業の推進
農民暴動、言論抑圧の背景
貿易立国のはしり、官営富丘製糸所の開設
富丘製糸所工女、全国に技術伝播
すべての生糸の道(シルクロード)は横浜へ
武家屋敷跡に公卿さんたち
勅諭「朕今断然其服制ヲ更メ」
兵役の義務化と軍服の制定
郵便、警察、鉄道、公務員の制服きまる
洋服裁縫の元祖は英人イー・ボウイス
外国公館員婦人はドレスメーカー
お高い洋式礼服は月賦で
帽子、靴、靴下、洋傘、クリーニング
2 鹿鳴館ファッション時代
軍人勅諭の発布と兵制の確立
枢密院の設立と帝国憲法の発布
第一回・第二回総選挙。政局は安定せず
日清戦争と軍国化の推進
学校整備と天皇制教育
時代のシンボルとしての鹿鳴館
鹿鳴館ファッションアラカルト
ファッション拠点、白木屋・三越
東京、大阪に洋服商工組合
綿紡の勃興と発展
緬羊飼育から製絨所開設へ
自由民権運動-福島事件の場合
養蚕農民苦し紛れに立つ-群馬事件
秩父事件-ここでも養蚕農家の蜂起
野麦峠を越えた乙女たちの悲劇
農村の衣生活は自給自足
3 舶来ファッション知識時代
元帥府の設置と軍事体制の拡充整備
日露戦争の勝利
講和への国民の不満爆発と弾圧
東北大凶作と東京市電値上げ反対闘争
鉄道庁と満鉄創設による軍事輸送強化
社会主義の擡頭と「大逆事件」
富国強兵・殖産興業としての教育
綿業の発展と大陸市場への進出
器械製糸の擡頭-士族授産と民間会社
座繰製糸から器械製糸へ。養蚕と製糸の分離
麻糸紡績-亜麻、苧麻の導入
信州製糸女工物語『ああ野麦峠』
秩父銘仙民族史『機織唄の女たち』
労働十数時間『丹後国ちりめん誌』
改良気運と衣生活-二つの勧業博の衝撃
街を歩こう-外套とショール
国産服地は軍需、舶来は特権階級に
まとめと考察<明治>
お蚕さんと農村生活
官営製糸-その指導力と強兵化策
和洋折衷建築ファッション効果
4 文化生活的ファッション時代
服喪-黒布の騰貴、新髪型「大正結び」
軍拡・増帥案V.S.憲政擁護運動
第一次大戦とシベリア出兵
普選法は成立したけれど、治安維持法がついていた
労働運動の高揚-友愛会、女教員大会など
女性の底力みせた米騒動
婦人参政運動「青鞜社」「赤瀾社」など
全関西婦人連合会の活躍
女子教育の拡充と『自由教育』『赤い鳥運動』
洋裁教育、衣服革命の引き金となる
綿紡-操短から世界市場進出へ
日本紡績業に対する国際労働条約の制約
第一次大戦、日本絹業を隆盛に導く
羊毛工業支えた国産力織機
第一次大戦の勃発で栄え終息で衰退した亜麻工業
海外のレーヨン技術消化の時代
紳士服の洋裁技術-スタイルは欧米から
婦人服の洋裁技術-職業のスポーツの影響
紳士服はあらゆる服種が出そろう
紳士服支えた洋服業界
関東大震災、婦人服の機能性教える
和服と洋服の橋渡しアッパッパ
婦人服支えた洋裁学校
水兵服、学校制服で子供は一足先の洋風化
まとめと考察<大正>
軍国主義化と普選運動の谷間で
繊維産業自立の努力
女性の社会活動に機能的な洋服
紳士服業界は体制的
衣服革命に果たした大正博覧会とデパートの役割
5 統制ファッション時代
昭和洋裁教育-文化服装学院の歩み
破滅への道、戦争の十五年間
戦争と繊維産業-ファッション暗黒時代
操短の絹業、戦時も民需はわずか
羊毛工業の発展、戦争で明治末の生産力に
統制と原料不足による洋服業界の衰退
焼け跡を行くG・Iとパンパン
戦後ファッションをいちべつすれば
おわりに
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