図書キエタ イコツ000047551

消えた遺骨

サブタイトル1~10
フェザーストン捕虜収容所暴動事件の真実
編著者名
ツジモト エイミー 著者
出版者
芙蓉書房出版
出版年月
2005年(平成17年)2月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
215p 図版2枚
ISBN
4829503521
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ts43
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献・資料:p214‐215
和書
目次

プロローグ
 
第1章 南太平洋の戦い、そして捕虜収容所
大歓迎の嵐
ガダルカナルの戦い
アメリカの要請でニュージーランドに捕虜収容所が作られる
続々とフェザーストンに捕虜が到着
ジュネーヴ条約の存在を知らない捕虜
ジュネーヴ条約を日本は批准せず
 
第2章 捕虜暴動事件が起こるまで
収容所内で激しくなる強硬派と穏健派の対立
未遂に終わったクリスマス・イヴの暴動
ガダルカナルの敗残兵百人がフェザーストンに到着
捕虜の労働をめぐって収容所側と対立
 
第3章 暴動事件の朝
収容所側の要求に怒る捕虜たち
暴動事件の朝、広場に座り込む
 
第4章 事件はどう処理されたのか
日本兵捕虜の存在を初めて知った市民の反応
査問委員会におけるニュージーランド側の証言
査問委員会における日本側の証言
オーエン伍長への疑惑
査問委員会がまとめた報告書
イギリスの要求で書きかえられた報告書
捕虜の保護を定めたハーグ陸戦条約
公式報告書に疑問をもった日本政府
赤十字も独自に事件を調査
国際条約の存在を知って変わる捕虜たちの意識
軍事裁判で決着をつけようとしたニュージーランド政府
事件後の捕虜たちの生活と意識
 
第5章 終戦、そして祖国へ帰還
単調な生活のなかで自堕落になっていく捕虜たち
ニュージーランド側の厚遇でおだやかになっていく捕虜たち
消えない不安とたたかう
ドイツ降伏を知り戦争の終わりを実感
終戦、そして「敗戦」の事実を受けとめる
日本への帰還が決まるも、ためたう者も
二隻のLSTに乗って日本へ出発
ガダルカナル島へ寄港
ついに祖国に帰還する
復員手続きの後、それぞれ故郷に帰る
 
第6章 「戦陣訓」の捕虜観念
武士道精神で教育された軍人たち
捕虜になることを禁じた「戦陣訓」
真珠湾攻撃で捕虜第一号になった酒巻和男
捕虜になることを許さない体質は海軍も同じ
「戦陣訓」はまだ生きている
 
第7章 消えた遺骨
暴動事件の犠牲者の遺骨はどこに?
遺骨は帰還船に乗せられたのか?
「帰還船には乗せられていない」との証言も
遺骨は祖国に帰ってきていたと推測する理由
 
第8章 再びフェザーストンを訪れた捕虜たち
最初に戻ってきた藤田保
慰霊碑を作る運動に奔走
かつての通訳官ロバートソンを日本へ招待
一九八六年、現地で追悼式が行われる
新しい慰霊碑建立は実現できず
 
エピローグ
 
あとがき
 
参考文献・資料