図書目録テイコク ニホン ト ジンルイ ガクシャ資料番号:000047528

帝国日本と人類学者

サブタイトル
一八八四‐一九五二年
編著者名
坂野 徹 著者
出版者
勁草書房
出版年月
2005年(平成17年)4月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
vii,511,xxixp
ISBN
4326101563
NDC(分類)
469
請求記号
469/Sa34
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
引用・参考文献:巻末pvii‐xxix
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序章 日本の人類学と植民地主義/国民国家
人類学の歴史を何故、そしてどのように問うのか
人類学史研究の現状と本書の課題
本書の構成および本書で用いる概念について
 
第一章 日本人類学の誕生-坪井正五郎を中心に
人類学会の設立-古物趣味から人類学へ
坪井正五郎と明治期人類学の射程
土俗と風俗-われらが内なる「未開」と「文明」
好事家の政治学
自然人類学者たち-小金井良精と足立文太郎
 
第二章 日本人とは誰か-日本人種論の政治学
記紀神話と人種交替パラダイムの成立
コロボックル論争と日本人の不在
日本人種と人種分類の不可能性
日本人種から日本民族へ
アイヌ説の制覇と日本人起源論の流行
人種交替パラダイムの超克
大東亜共栄圏構想と日本人種論
日本人種論と柳田民俗学の位置
 
第三章 我らが内なる他者-人類学者のアイヌ認識
人種交替パラダイムとアイヌ滅亡の語り
同化政策と落ち穂拾いとしてのアイヌ学
日本人種論とアイヌ
優生学者とアイヌ混血問題
アイヌ混血問題と人種交替パラダイムの揺らぎ
 
第四章 漢化・日本化・文明化-植民地統治下台湾における人類学研究
鳥居龍蔵の「探検」調査
伊能嘉矩と原住民の「開化発達」
台湾慣習研究会の漢族旧慣調査
理蕃事業と総督府の原住民調査
土俗人種学教室と「蕃社集団移住」
宮本延人と寺廟整理問題
混血と優生政策による「皇民化」
「文明化」か「皇民化」か
 
第五章 類縁性のレトリック-植民地統治下朝鮮における人類学研究
鳥居龍蔵とシャーマニズム
朝鮮総督府と「植民地民俗学」
巫俗と朝鮮ナショナリズム
秋葉隆と内鮮一体論
京城学派人類学と朝鮮総督府
朝鮮半島から大陸へ-京城帝国大学と満蒙研究
 
第六章 「怠惰」なる他者-植民地統治下ミクロネシアにおける人類学研究
『南洋新占領地視察報告』
松岡静雄と南進論
長谷部言人の生体計測プロジェクト
ミクロネシアにおける人口減少問題をめぐって
土方久功と「裸の土人」たち
労働力としての「島民」
 
第七章 大東亜共栄圏と人類学者-戦時体制下の人類学研究
人類学の学問分化
民族学と民族政策の構想
ナショナルな学か、大東亜民俗学か
「原住民化」する日本人
 
第八章 エピローグ-日本人類学にとっての敗戦
汚辱の払拭-民俗学
「いよいよ働かねばならぬ世になりぬ」-民俗学
反省なき沈黙-自然人類学
 
結語
 
あとがき
 
引用・参考文献
 
人名索引

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