粉
- サブタイトル
- ものと人間の文化史;125
- 編著者名
- 三輪 茂雄 著者
- 出版者
- 法政大学出版局
- 出版年月
- 2005年(平成17年)6月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- xiii,288p
- ISBN
- 4588212516
- NDC(分類)
- 571
- 請求記号
- 571/Mi68
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 主要参考文献:p283‐285
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
第1章 粉とは
粉占い
粉と粒の差(粉粒体)
なぜ粉にするのか
京都にあった私の研究室
石工修行の場は学問の交流の場
母なる大地は微生物のマンション
せせなぎの文化とその消滅
奈良の大仏様で発想の転換
第2章 時間を実感できるタイムスケール
時間を実感できる年表
遠近法の地球四六億年とは
人類史一万年ラベルと地球四六億年年表
旧石器時代
粉は関所
縄文文化
豆粒文土器
豆粒文土器の別な評価
臼類
粉造り人類史の実験
パン製造の工程図
現代の変身術
原子力発電
人類を絶滅から救ったウスの出現
狩猟・採集から農耕・牧畜へ
物質精製法の発明
臼の発達史概観
つき臼の大型化
エジプトの壁画
サドル・カーンの完整
回転式石臼
ロータリー・カーンの出現
世界最古のロータリー・カーン遺物
中国の遺物
絹網
マルクスの石ウス論
中国・宋代の発明
西洋の製粉工業
第3章 大地は火薬製造工場だった
幼い頃の思い出
法敵信長打倒の激しい戦い
岐阜県西濃地区の特異性
縁の下の土を掘る
火打ちの技-火の発見は粉の発見
縁の下で硝石ができるメカニズム
西洋の火薬
硝石生成の理由
大地が生んだ文明
戦国時代の火薬製造工場
五箇山塩硝
私の火打ちの技
石山本願寺遺跡から茶臼が出土した
二〇〇三年に煙硝が析出
第4章 二種の石臼伝来
石臼伝来を暗示する『日本書紀』の記述
大宰府の観世音寺で実地調査
韓国の臼
東大寺転害門
考古発掘物(石臼片)が碾磑伝説を現実にした
奈良・依水園で発見された謎の大きな石臼群
唐招提寺の大石
東福寺と碾磑
茶磨抜きで茶の湯はない
夢窓国師の頃
一休さんの頃
祇陀林は茶磨のことなり
幻の松風(しょうふう)の唐茶磨の行方
第5章 開花した日本の粉の文化
ステータスシンボルだった茶の湯
碾茶と茶磨
茶を挽く
茶臼山と俳人芭蕉
戦国の秘密工場
日本独特の石臼の普及過程
石臼文化圏-六分画と八分画の地方性
鉱山臼-隠し金山の謎
白粉と口紅
ベンガラ
人肌色を演出した粉-胡粉(ごふん)
蒔絵
第6章 日本の食文化の伝統
擂鉢が作り出した食文化
忘れられた「せっかい」
胡麻の味
荏胡麻(えごま)の味
蕎麦の味
こだわりの豆腐
湯葉と凍豆腐
団子の美学
御幣餅の粉体工学
御幣餅を作る実験
稗だんご
集団行事としてのもちつき
八丁味噌で天下取り
あるおでん屋さんのつぶやき
遺伝子組換え食品(GM食品)
トイレのお話
第7章 二〇世紀を演出した粉
二〇世紀に急成長した新しい工学
二〇世紀後半に起こった大変化
大量集中生産
公害問題
電子顕微鏡の発達
エジソンの電球
二〇世紀粉末冶金技術の確立
ファイン・セラミックス
粒界の利用
テレビの粉
液晶ディスプレイLCD
蛍光灯と磁気テープ
電子コピー
第8章 粉のダイナミックス
粉を気流に乗せる
サイクロン
気流搬送装置
流動層
セメント工業
耐火レンガも石炭もパイプラインで
スプレードライヤー
ブロッキング防止
噴きだす粉、エーレーション
第9章 鳴き砂と石臼は親類
砂が鳴くなんてウソだ-鳴き砂との出会い
大自然は巨大な石臼であった
無定形シリカの生成が洗浄の基礎だった
一言で説明できない砂が鳴く理由
日本列島は鳴き砂列島だった
石臼挽き黄粉(きなこ)の話
石臼への素朴な疑問
第10章 二一世紀はナノ微粒子の時代
ナノテクノロジーとは
世界初のナノ微粒子は日本で造られていた
紙も粉の塊
紙の技術伝播ルートの位置関係
現代の印刷
パルプの製法の進歩
漂白量と填料(てんりょう)の進歩
ナノカーボン、ナノチューブ発見秘話
フラーレンの構造
ナノカーボンの電気接点改質剤
燃料電池
太陽光電池
走査トンネル顕微鏡
医療のナノテクノロジー
日本の古紙回収は世界のトップクラス
ナノテクノロジーの危険性
主要参考文献
あとがき
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