幻想と絶望

日本語版はじめに
　
原著はじめに
　
漫文漫画が描く近代の素顔
　
第一章 消費中心の近代都市「京城」
南村と北村
近代と前近代、あるいは近代の二つのイメージ
新たに作られた公園・昌慶苑と漢江人道橋
　
第二章 モダンガール・モダンボーイの登場
「女学生」とモダンガール
知識人とモダンボーイ
モダンなファッションと露出
モダンガールの寄生性
　
第三章 時代の流行、流行の時代
何が流行を作るのか
映画が欲望を生む
わらぶきの家の蓄音機と「ダンス」
モダンガール・モダンボーイのスポーツ
白色と流線型が美しい
目ざわりなヤンキー文化
　
第四章 新しい結婚文化と家族関係
商品化された恋愛と結婚
夫と妻の逆転？
　
第五章 漫文漫画と当時の人びと
対立する二つの階級
足の短いブルジョア
季節の中の階級
巡査の権力
過剰消費の還収、銀行と高利貸し
　
第六章 近代を見つめる視線
散策者の視線
路地裏をぶらつく散策者
散策者、十字路に立つ
アスファルトの娘、異端者
博覧会と百貨店の誘惑
第三期モダンガールとファシズム
植民地の戦争と不景気
　
幻想と絶望－漫文漫画における安夕影の視線
　
付録 安夕影の生と芸術－「カップ」から「皇道学会」まで
　
原著おわりに
　
訳者あとがき
　
引用作品
　
索引