図書オキザリ000047459

置き去り

サブタイトル1~10
サハリン残留日本女性たちの六十年
編著者名
吉武 輝子 著者
出版者
海竜社
出版年月
2005年(平成17年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
503p
ISBN
4759308792
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Y92
保管場所
閉架一般
内容注記
サハリン関連年表:482‐502 資料一覧:503
和書
目次

序章 歴史の闇の中に放置された人びとを訪ねる-サハリン残留日本女性の真実
サハリン残留日本女性の真実を求めて
満州をめぐる日本とロシアの権益争い
日本に奪われた権益のすべてを取り戻す!
日中国交正常化が実って
知らないではすまされない
ロシア語のあふれかえるロビー
残留日本女性の人生の軌跡をたどるために
 
第1章 戦後四十年、鉄のカ-テンに封じ込められて-日本人であることを隠して生きた女性たち
夢でなくなった日本への帰国
持てる力をふりしぼって人に役立って生きる
結婚しなければ兄が刑務所送り!
残留日本女性の悲劇の根源を見つめる
日露戦争の敗北のうらみを晴らす
市民と市民の友好のもとに
はじめての墓参団の実現
念いはひとつ、日本への永住帰国
子どものため、夫のためには帰れない
故郷はここよサハリンよ
 
第2章 子どもを投げては帰れません-国籍が分けた運命の明暗
国籍は命綱です
再婚そして子沢山、母は強く生きた
娘につきそわれて五十四年ぶりの日本
半世紀ぶりの肉親との再会を前に・・・・・・
苦労ばっかりだったけど、誰も恨むことはない
姉と妹の運命を大きく変えた岐路
サハリンの朝鮮人
引き揚げの対象からはずされた人びと
引き揚げは開始されたけれど・・・・・・
闇の中のひとすじの光
 
第3章 ああ北緯五〇度。国境の町に立って-苛烈を極めた日ソ国境線の跡は今も
国境の町ポロナイスクへ
胸深く棲みついた異郷の光と影
帰りたい、でも帰れない
日本の命運はどこで狂ったか
苛烈を極めた国境の戦い
辺境の平和な町を襲ったソ連の猛攻撃
奇跡的な脱出行
十五歳が見た人間地獄
迷い伝書鳩は教えてくれた
 
第4章 国がやらないならサハリンが故郷の自分たちでやる!-同志で立ち上げた手づくりの「日本サハリン同胞交流協会」
四十四年間放置された帰国の道を開く
国がやらないなら自分たちでやる!
重い歳月に塗り込められたそれぞれの想い
死んだらどんなに楽だろう
「遅かった再会」の悲劇
四十五年ぶりに実現した夢の一時帰国
「日本サハリン同胞交流協会」は神さま仏さまです
サハリンの同胞の灯りを消してはならない
意地でもしゃんと生きなくちゃ
日本語教室はみんなの心の拠りどころ、憩いの場
 
第5章 戦争は終わってはいなかった!-玉音放送の五日後に起こった惨劇
二万人の日本人が暮らした街を知っているたった一人の日本人
「無条件降伏」の玉音放送から五日もたってまさか・・・・・・
これが最後です。さようなら、さようなら
サハリンに運命を託した一家十人
帰らざる六人の民使団
負けたのは私ではない!
別れも告げずに引き揚げた家族
私の戦争は終わることがない
つきまとう民族差別の壁
 
第6章 北海の藻屑と消え散った四〇〇〇人の命-待ち望んだ母国の山野を目前にして
北の海の藻屑と消えた三つの船の人びと
海に沈んだ一七〇〇人の女と子どもたち
くじ引きが決めた運命の二日
夜を徹して決死の逃避行
謎に包まれた二二人の四日間
海の男、翠川船長の悲劇
すべては髪の毛ほどの運命の差だった
日本の領海内で一体何が起きたのか?
沈黙の海は今も問い続ける
白旗を揚げた船に・・・・・・
連合国に抗議の打電をした司令官
私の平和運動の原点はサハリンです
 
第7章 二つの国と三つの名前に引き裂かれた人生-韓国に帰ったサハリン残留日本女性を訪ねて
サハリンと日本に思いを残して韓国で暮らす
単身で韓国に永住帰国
今は韓国で老いて生きる
語学力が生かされて仕事も安定
人は働いて生きるものですね
夫の祖国、韓国に永住帰国したけれど
二年の「徴用」は反古、十六年ぶりにやっと帰国
置き去りの母親の帰国運動三十年
望郷の希い届かずサハリンで孤独死
“徴用”の夫を待ちつづける老いた妻たち
「議員懇」の活躍でめざましい成果
帰りたい、故郷の土になりたい
長すぎた別れの歳月
二〇〇一年九月十一日ソウルで
 
あとがき
 
本書に寄せて(竹下景子)
 
年表
 
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