図書シンブン ショウセツシ000047393

新聞小説史 昭和篇1

サブタイトル1~10
編著者名
高木 健夫 著者
出版者
国書刊行会
出版年月
1981年(昭和56年)11月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
286p,20p 図版4p
ISBN
NDC(分類)
910
請求記号
910/Ta29/1
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
参考文献:p285‐286
和書
目次

I 直木三十五と三上於菟吉-大衆文芸の花ひらく-
宇野と梶井基次郎
宇野と東郷青児
馬込文士村への誘い
「色ざんげ」の舞台
『時事』と直木三十五
文芸記者、退散す
三上於菟吉のデビュ
広告から開花したロマン
正宗白鳥を乗り越えて
文士渡世の「運鈍根」
人生は機会と友愛
作品の花ざかり
夢二の連載画信
壮烈な直木の出発と死
直木と青野季吉
徹底した貧乏ぶり
「大菩薩峠」をほめる
三十五と鷲尾雨工
凄まじい借金取り撃退法
大震災こそ“天の助け”
新居にタヌキが出る
『苦楽』-映画-大衆文学
 
II 林不忘と山本有三-大衆文学と国民文学-
佐渡に生まれた海太郎
江戸川乱歩の印象
めりけん・じゃっぷの帰国
おそるべき才筆、快筆
城戸に殉じた丹下左膳
一人三人作家の登場
世界旅行をしながら連載
丹下左膳の出現
隻手隻眼、右か左か
鳶魚老、左膳を斬る
旗本も与力も知らぬ作者
とんちんかんな言葉遣い
享保年間の蔵前風景
「短かかりしぞ三十六年」
戯曲から新聞小説へ
「生きとし生けるもの」
幾何学的方法で構成
有三、国士、文六の共通性
岸田の文章に酔う
“昭和の漱石”を目指す
説教強盗の手口で……
「高級」は骨が折れぬ
漱石と、有三と『朝日』
「完」と書いてほっと……
「風」が起こした波風(トラブル)
ついに留置場ぐらし
奔走した菊池寛の友情
「挿画が悪いと書けない」
山本のライフ・ワーク
“国民文学の巨峰”
資料への鬼の執念
大衆文学の“独立宣言”
「大菩薩峠」、『毎日』に
 
III 土師清三と白井喬二-「富士に立つ影」の挿画-
挿絵は小説の複製か
簡素な絵に掴む人間
挿絵は独立した芸術
介山、挿絵集を告訴
執拗な攻撃と論争
「孟子」にしびれる
「行水」知らぬ添削先生
「松葉杖をつく女」
『週刊朝日』でデビュー
「砂絵呪縛」がアタる
国枝史郎の友情批評
「富士に立つ影」由来
餅屋は餅屋、胡堂の眼力
登場人物一千人
白井喬二の取組み方
挿画の市民権確立
大衆文学の落し穴
 
IV 本山荻舟と井手訶六-新聞に便利な作家-
便利で無難な作者
『大阪時事』と竹田敏彦
身替り入社の貴司山治
小説上手の実話作家
庶民に寄与する小説
懸賞小説の募集法
プロ文学の大衆化
井手訶六の墓碑銘
悲劇の中の少年
谷崎潤一郎の代打者
大衆文芸の教科書
『万朝』当選の常連
『二六』から『報知』へ
大衆作家のタネ本
史実尊重の歴史小説
“本山一刀斎”の庖丁
『日本飲食大辞典』を残す
 
V 野村胡堂と今東光-泥にまみれたロマン-
読者は大切なお客様
「銭形」GHQを罷通る
夕焼空に「銭」の字
先輩に触発されて
文壇の大家を客員に
ロマンの天才・国枝史郎
バセドー氏病と大衆文学
幻想的な場面設定
はてしないロマンの拡がり
三島由紀夫が惚れる
新感覚派の渦中で
文士は食わねど私小説
友情が新聞小説を生む
ペンの斬り死、直木と味津三
二足のわらじの作家
 
VI 徳田秋声と尾崎士郎-馬込文士村のアラベスク-
編集局で小説書き
記者がモデルの新聞小説
「浅草紅団」由来
夕刊小説が客を呼ぶ
読者を捉えた文体(スタイル)
馬込文士村の友情
放浪流寓の新婚夫婦
士郎・一政の名コンビ
股のぞきの人生
「人生劇場」の運命一変
「立派に生きる」思想
「空想部落」の村民たち
モデルを読む新聞記者
追放後も旺盛な文運
白鳥、秋声に怒る
スランプの谷間で
「秋声は小説の名人」
反骨悠一との友情
「妥協すれば腑抜け」
自然主義の荘厳さ