図書カノジョ ガ エンジタ ヤク000047334

彼女が演じた役

サブタイトル1~10
原節子の戦後主演作を見て考える
編著者名
片岡 義男 著者
出版者
早川書房
出版年月
1994年(平成6年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
245p
ISBN
4152078863
NDC(分類)
778
請求記号
778/Ka83
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

はじめに-『東京物語』を見てから
 
第一部 なぜ彼女は令嬢あるいは先生なのか
『麗人』一九四六年 売られた花嫁から自由のために闘う女へ
『わが青春に悔いなし』一九四六年 闘う女性にも暗い男にも、青春はあった
『安城家の舞踏会』一九四七年 意志で現実を動かす「令嬢」、というフィクション
『お嬢さん乾杯』一九四七年 意志を持つ女性はフィクションのなかでも別扱いを受ける
『青い山脈』一九四九年 生活の基本的な不自由さと、娯楽の他愛なさの関係
『白雪先生と子供たち』一九五〇年 清楚な美しい先生の、無害とは言えない役割
 
第二部 原節子は紀子そのものとなり、小津安二郎が彼女を物語った。なんのために?
『晩春』一九四九年 まず最初の、たいへんに抽象的な紀子
『麦秋』一九五一年 次の紀子は自立して仕事をし、実体を持っている
『東京物語』一九五三年 そして三作目の紀子で、原節子は長く記憶されることになる
 
第三部 紀子のあとの陳腐な人妻と未亡人。主演女優は消えるほかない
『東京暮色』一九五七年 どうにもならない、なんにもない、寒い灰色
『秋日和』一九六〇年 着物でとおした未亡人、三輪秋子の不自由