戦後経済史(総観編)
発刊の辞(経済企画庁次長・上野幸七)
戦後経済史への序(一橋大学教授、経済学博士・中山伊知郎)
刊行のことば(戦後経済史編さん室 調査官・川村鈴次/総理府事務官・大沢清)
第一期 経済混乱期
概説
戦後経済再建への出発点
再建への出発
敗戦によつて課せられた政治的・社会的諸条件
経済民主化政策の展開
民主化の要請
財閥の解体
農地改革
労働改革
その他
経済再建策の展開と経済の動き
終戦直後の経済諸相と経済政策
金融緊急措置など総合的インフレ対策の展開
積極的財正論の抬頭とその結果
傾斜生産方式の登場
失業の実態と雇用の動き
窮迫一途の国民生活
食糧飢饉
高物価と生計費
住宅難
家庭燃料その他日用品
国民所得
社会不安と復興の行詰り
経済危機と社会不安
復興の行詰りとマ元帥の書簡
第二期 経済再建発足期
概説
対日管理政策の転換
経済再建策の展開と尚続く経済危機
国民の支援要請
経済緊急対策の展開
外資導入策の展開
対日援助の増大と過去の蓄積の喰つぶし
入超の累積
国土の荒廃
住宅経済の喰いつぶし
運輸、通信における補修の不足
資本喰いつぶしの企業経営
経済安定化の農業及び中小企業
農業
中小企業
国民生活、向上への苦斗
やや好転した食糧事情
生活物資の需給
薪炭の配給難
賃金と家計費
消費水準の停滞
労働攻勢の再燃
経済民主化政策の進展
財閥解体の進行
第二次農地改革の進展
独占禁止法の制定
過度経済力集中排除
企業の再建整備
解放株の処分停滞
第三期 経済安定計画期
概説
安定政策の強行と経済九原則
吉田新内閣の課題
超均衡予算の編成
単一為替レートの設定
自由経済への移行
デフレ下の日本経済
財政金融政策の役割
有効需要の減退
産業活動の上昇鈍化と滞貨の激増
金詰りの状態
失業の増大
企業及び国民生活
労働攻勢の実情
経済の民主化終了に近づく
経済の安定化
安定政策の意義
一五ケ月予算の編成(安定第二期計画)
第四期 経済復興期
概説
朝鮮動乱期のわが国経済の実相
動乱ブームの出現
特需の発生と輸出の伸張
輸出インフレ
特需景気と産業構造
動乱ブームの後退とその調整策
経済自立促進策の役割
日銀の信用政策の役割
特需の役割
調整過程の経済事情
輸出の停滞と輸入の増大
物価の低落と跛行性の是正
生産上昇の停滞
海運ブームと鉄道輸送の緩和
動乱下の国民生活(農家消費水準の戦前を突破)
労働運動の沈滞
動乱ブームの反省(回復に伴う問題)
第五期 経済自立胎動期
概説
独立当初の日本経済の水準とその動向
独立日本の経済水準
独立日本経済の動向
積極政策の推進
デフレ対策の展開
積極政策の推進
積極政策のもたらしたもの-消費、投資景気の展開と企業の集中再編成の動きなど-
消費、投資景気の展開
企業の集中再編成の動き
独立後の労働争議
積極政策の行詰まりと緊縮政策への転換
国際収支の悪化
緊縮財政への転換と金融引締めの独走
緊縮政策の矛盾
緊縮財政の効果としわよせ
国際物価へのさやよせ
国際収支の改善
インフレ気運の沈静
雇用の停滞、失業の増大
生産上昇率の低下
海外輸送の好転と国鉄輸送の減少
低調化した労働運動
米価政策に支えられた農家経済
積極政策による国民消費水準の著しい上昇
緊縮政策による消費水準の停滞
第六期 経済自立計画期
概説
デフレ政策の推進
世界景気及びその我国への波及
世界景気の実態-工業ブ-ム
日本経済の世界景気吸収力
数量景気の展開
高生産を支えた輸出の増大と国内消費の堅調
物価の騰貴を伴わなかつた産業活動の拡大
金融緩慢化をもたらした財政の撤超
経済の正常化と経済構造の変化
経済の正常化
経済構造の変化
景気好転の労働経済への波及
就業者と失業者の増大
賃金の上昇と賃金格差の拡大
労働生産性の向上
国民生活の実態
日本経済と経済計画
経済計画の要請
我国における経済計画の歴史
経済自立五ケ年計画
附録 経済年表