史料が語る太平洋戦争下の放送
プロローグ
I 政府の放送政策
政府が示す放送のあるべき姿
『大東亜戦争放送しるべ』(のち『大東亜戦争放送指針彙集』)とは
『大東亜戦争放送しるべ』(のち『大東亜戦争放送指針彙集』)の内容
主要項目の選択
「放送指導方針」が示す放送のあるべき姿
政府が説く国民のあるべき姿
「戦時国民読本」とは
「戦時国民読本」の主張分析
「戦時国民読本」にみる「天皇」シンボルの使われ方
II 日本放送協会の対応
戦時体制への対応
「放送司令部」の設置
「放送司令部記録」とは
「放送司令部記録」にみる「電波管制」
「電波管制」対策
防空効果と聴取確保のジレンマ
電波管制下の聴取者動向
「電波管制」と国民
「電波管制」とは何であったか
番組制作者はどう取り組んだか
雑誌『放送研究』とは
放送局員のレポート
III 受け手(聞き手)の言説-反響と批評
聴取者の反響
放送局への投書
新聞への投書
評論家による批評
「目・耳・口」欄(『文藝春秋』)の論評
「ラジオ評」(『放送』)の論評
研究者の論考
小山栄三
松浦孝作
米山桂三
エピローグ
資料編
国内放送非常体制要綱(昭和一六年一二月五日)
戦時下の国内放送の基本方策(昭和一七年二月一八日)
「放送監督指示簿」及び「措置検討会」を中心として(一)(昭和一七年九月)
「放送監督指示簿」及び「措置検討会」を中心として(二)(昭和一七年一〇月)
当面の諸問題に対する報道指導方針(昭和一八年六月)
アツツ島の血戦について(大本営陸軍報道部長・谷萩那華雄)(昭和一八年五月三〇日)
当面の重要指導項目(昭和一八年七月)
当面の問題に対する輿論指導方針(昭和一八年一〇月)
大東亜共同宣言と報道(昭和一八年一一月)
大東亜戦争記念日の放送(昭和一八年一一月一七日)
当面の放送指導に就いて(昭和一九年四月)
決戦輿論指導方策要綱の策定(昭和一九年一〇月)
決戦輿論指導方策に即応する放送措置
電波管制の改正(昭和一九年一〇月)
新管制下の放送運営方針
放送施設決戦態勢整備強化要綱(昭和二〇年三月九日)