女子慰問文の作り方
目次
第1章 慰問文の作り方
第2章 家族より
戰地の孫へ
凱旋は靖國神社へ
母より蒙疆の愛兒へ
命惜しと思はず戰功を立てられたく
故郷の姉より戰線の弟へ
北支に奮鬪する兄様へ
御留守は命にかけて
妹より戰線の兄へ
子供は立派に育てます
銃後の後援に感謝しつゝ
必らず御油斷なく
夫の戰死を聞いて部隊長へ
若き妻より
女に生れたのが殘念
お父さまどうぞ御元氣で
お父様立派なお手柄を
お言葉は決して忘れませぬ
戰傷の愛兒へ
第3章 知己友人より
第一線に活躍する友の兄へ
幼な馴染の勇士へ
夢に通ふ恩師へ
陣中の恩師へ
親しき陣中の友へ
小包に添へて
慰問袋に添へて
オフイスの蔭より
若い女性は腐りますわ
戰友の母より
友人の妻より
第一線の知人に送る
部隊長へ
第4章 各團體代表より
郷土女子靑年團より
愛國婦人會分會より
北支戰線の勇士へ
國防婦人會支部より
南支戰線の勇士へ
海の荒鷲へ
滿ソ國境の將士へ
町内處女會より
職業婦人聯盟
勤勞女性のグループより
郷土出身の將士へ
慰問文に添へて
海軍將士の皆さま
北滿に活躍する將士へ
戰線へ新聞を送る
同窓會代表より
女學校生徒代表より戰地の恩師へ
慰問袋に添へて
第5章 一般民衆より
南支の兵隊さんへ
宿舎の主婦より兵隊さんへ
銃後の一女性より未知の勇士へ
千人の至誠を捧ぐ
千人針に添へて
日の御旗を贈らんとて
純なる乙女心を
内地の一少女より
心ときめく小學生
第6章 戰傷病將士の慰問
陸軍病院の勇士へ
戰傷の良人へ
負傷のお父さまへ
戰傷の兄を慰む
戰病のわが子へ
白衣の兵隊さんへ
同上
同上
戰傷勇士の顔Z区へ
未知の遺族を慰問す
慰問品に添へて病院の傷兵へ
慰問袋に添へて病院へ
小學生より病院の勇士へ
戰傷者の妻より夫の戰友
第7章 銃後感激の手紙
雄々しき心を部隊長へ
軍國の母より部隊長へ
還らぬ荒鷲の妻の覚悟
戰死将校の母より
二人の遺児を守り立て
軍國の妻の眞情
戰死せる子に代りて
少女にさへこの純情
*
女子手紙文
第1章 女子書翰文作法
書翰文一般の心得
情は女子書翰文の生命線
ゆたかな趣味を盛り込むこと
折々の風物を活かす
候文について
口語文について
女子の書翰文について
文章上手と手紙上手とは別
情が第一
第2章 文例
祝賀の手紙
見舞の手紙
招待の手紙
贈物の手紙
依頼の手紙
お禮の手紙
問合(照會)の手紙
通知の手紙
誘引の手紙
お斷りの手紙
催促の手紙
紹介の手紙
相談の手紙
勸告の手紙
不幸時の手紙
*
女流文範
第1章 祝賀
舊主への年賀状
義妹の出産を祝ふ
友達の弟の結婚を祝ふ
第2章 見舞
暑中見舞
寒中見舞
留守見舞
病氣見舞
第3章 招待
お正月に友を招く
クリスマスの招待状
法會の招待状
第4章 誘引
同窓會へ友を誘ふ
音樂會に誘ふ
第5章 贈答
結婚のお祝品を送る
形見分けの品に添へて
第6章 謝禮
お土産物を頂いたお禮
馳走になりし禮
第7章 通知
出産通知
卒業の通知
移轉通知
第8章 紹介
婦人子供副の専門家を紹介する
女中を紹介する
第9章 依頼
娘の縁談を賴む
就職の世話を賴む
規則書の送附を賴む
第10章 問合
縁談について問合せる
病氣の容態を問合せる
第11章 註文
反物を註文する
仕立物を註文する
第12章 相談
就職につき兩親
結婚につき田舎の母に相談する
第13章 催促
註文の品を催促する
返事を催促する
第14章 謝絶
無沙汰のお詫び
娘の縁談を斷る
借金の申越を斷る
第15章 戒慰
夫の失業した友を慰む
破鏡の友を慰める
誘惑にかゝらぬやう娘を戒める
第16章 情愛
浪子より武男へ
宮より貫一へ
旅にある人へ
都へ旅立つ人を送る
蔭ながら嬉しく
わが身一つを失ひ候
舞臺の隙に
來月は明治座
御友情有り難く
スキー場から
東京へ行きそこねて残念
思ひ忘るゝ暇もなく
忘れねばこそ
あなたを抱くまでは
唯七の遺書
惣右衛門への遺書
お胸に
後の世までのかたみ
敵に内兜を
母の心を
釋迦達摩をも奴と
一筆申し殘す
日本國一の御器量
我身に增す花嫁
高井鴻山に
思へば罪はこなた
これより後は戀せじと
袖に宿る有明のかげ
治國の要道
逆臣の夫小田孝朝へ