黄土の残照
目次
序にかえて(伊藤正守)
巻頭に寄せて(橘満雄)
新米宣撫官がんばる
宣撫官への道
いざ前線へ
新任地で酒の洗礼
日本軍に撃たれる
難民の中を太原へ
不注意から作戦参加できず
女性工作員・馬維仙
ゲリラに悩む
美人教師実は八路の工作員
残念!再び病の床へ
馬維仙との別れ
初の乗馬と大金単独輸送
結婚・再び大陸へ
こうして死ぬ、と新妻の決意
恨みは深し孝義県城
汾陽夜話
多事多難な長子県
沢と共に路安へ
こんな参謀長もいた
編村合作社を独断で解散
銃火の中で
大陸奥地での苦しい出産
吹雪の中で長男誕生
沢、またも病床につく
沢と政彦、王と段
久保田夫人を救った一本の糸
敵と味方と住民の狭間で
〝作命〟に悩む
大干ばつ、難民哀れ
人肉を牛肉に混ぜて売る
趙君の結婚
相次ぐ危機
李保安隊長、すまなかった
謝々、万人傘
戦争は軍人を狂気に走らせる
無惨な処刑
敵の隊長は石川軍曹
名案、通信線を守る
残虐〝人間ごま〟
山西省大政翼賛会
苦悩する曹県長
許せぬ多田大佐の暴言
県顧問の忠告に涙
手段を選ばぬ供出督励
納得いかない出頭命令
実った努力、二題
生産実態調査終わる
特務機関長の英断の裏に
一石三鳥の鳩捕獲
上申書、軍を動かす
よもやま話
妻は尿毒症、私は盲腸炎
残された道は大量輸血
河南龍巌の出現
中国人の供血続く
わが子に会わせてと祈る妻
中国の皆さん、ありがとう
死ぬなら妻のいる太原で
軍医少将の大喝
九十日目の手術
祁県合作社の思い出
救いの神、乾燥人糞
中国青年の結城
八路軍の一大攻撃
嬉しかった中国人の情
夕陽に輝く掠奪の馬車
嘘も方便、豪快神保中佐
占領された十七時間
地獄で仏、白骨に添い寝
足のある幽霊
終戦前夜
二男・雄二郎誕生
苦悩する軍参謀達
事実となったポ宣言受諾
決死の談判
ああ、八月十五日
奇跡の再会、程少佐
五時間後に迫る命
至誠は天に通じた
山西軍の人質となる
一転、山西軍名誉秘書へ
防ぎ得た無益な戦闘
終戦後半年
悲報、閻旅団全滅
次第に判明してきた旧軍の人々
山西省実物準備股に参加
再び祁県へ
武士の商法
引き揚げ・大陸の友人達
さらば太原
政彦はどこへ
従軍看護婦哀れ
二児病む
段、王の消息を知る
七転八起
沢、死す
テル子との再婚
むすび
書名『黄土の残照』の由来
『黄土の残照』余録
わが家の家宝