植民地教育体験の記憶
目次
はじめに(年報第7号編集委員会)
1 シンポジウム―歴史の記憶と植民地教育史研究
シンポジウム「歴史の記憶と植民地教育史研究」趣旨(井上薫)
口述を植民地教育史研究にどのように生かせるか(宮脇弘幸)
植民地教育体験者たちの口述による歴史(斉紅深)(劉麟玉=訳)
まとめ(弘谷多喜夫)
日本植民地教育史第七回大会に参加して―閉会での斉紅深の発言
2 研究論文
公学校修身書に於ける軍事教材(白柳弘幸)
日本占領下「昭南島」における日本語教育―エスニシティ構造の変化に着目して(樫村あい子)
3 研究ノート
戦前の台湾・朝鮮留学生に関する統計資料について(佐藤由美・渡部宗助)
4 研究の広場(研究動向)
韓国留学中のことども(三ツ井崇)
人口センサスをいかに読むか―明治三十八年臨時台湾戸口調査関連刊行物を中心に(冨田哲)
5 旅の記録
台南・安平墓地の墓誌と公学校修身書教材(その2)(白柳弘幸)
6 オーラル・ヒストリーを考える―私の体験
貴重で切実な肉声をどこまで把握できたのだろうか(新井淑子)
パラオでインタビューを重ねてきて思うこと(岡山陽子)
オーラル・ヒストリー調査方法と課題―シンガポールでの体験(樫村あい子)
韓国・大邱での聞き取り調査(片桐芳雄)
語られた真実の重さ―台湾での採訪体験から(所澤潤)
オーラル・ヒストリー覚書(竹中憲一)
私の聞き取り体験とシンポで考えたこと(弘谷多喜夫)
実務家日本語教師が聞き取りをすると(前田均)
7 書評
斉紅深編著、竹中憲一訳『「満州」オーラルヒストリー―〈奴隷化教育〉に抗して』(山本一生)
山根幸夫著『建国大学の研究―日本帝国主義の一断面』(志々田文明)
山本寛人著『植民地朝鮮における朝鮮語奨励政策―朝鮮語を学んだ日本人』(三ツ井崇)
山路勝彦著『台湾の植民地統治―〈無主の野蛮人〉という言葉の展開』(中川仁)
百瀬侑子著『知っておきたい戦争の歴史―日本占領下インドネシアの教育』(佐藤広美)
P.Lim Pui Huen & Diana Wong 編
War and Memory in Malaysia and Shingapore(宮脇弘幸)
8 資料紹介
『日治期台湾公学校與国民学校 国語読本』(中田敏夫)
熊谷明泰編著『朝鮮総督府の「国語」政策資料』(北川知子)
『近代日本のアジア教育認識・資料篇』(渡部宗助)
「在満学校関係者手記目録」作成について(槻木瑞生)
9 気になるコトバ
「国語」(北川知子)
「満州語」「満語」(桜井隆)
「内地」という言葉(佐野通夫)
10 彙報(井上薫)
編集後記
著者紹介