図書ソノ ジダイ ノ クウキ000046891

その時代の空気 下

サブタイトル1~10
昭和前期20年間の新聞記事 生きた歴史
編著者名
武藤 直大 編注
出版者
ラ・テール出版局
出版年月
2004年(平成16年)10月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
306p
ISBN
4947681780
NDC(分類)
210.6
請求記号
210.6/Mu93/2
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

目次
まえがき
昭和元年(一九二六)昭和天皇のお人柄
陛下の東宮時代のお人柄[十二月二十六日 大阪毎日新聞]
昭和二年(1927)蔵相の失言で金融恐慌 張作霖と日本の親睦関係
予想する今年の映画界「忠臣蔵」三社競作(若林一路)[一月十日 中外商業新報]
大山郁夫氏早大教授辞職を申し出る 労農党の党務に専心のため[一月十五日 東京朝日新聞]
アメリカ生まれの青い目のお人形 横浜に着く[一月十八日東京朝日新聞]
大山教授の留任運動白熱化す 一万人が学生対価[一月二十五日 東京日日新聞
片岡蔵相失言 財界に一波乱、政府善後策に不信[三月十五日 東京日日新聞]
東京市内の銀行休業続出 株式暴落[三月二十二日 中外商業新報]
モダンガールの恐怖時代来る オフィス女性の素行調査[四月二十日 東京日日新聞]
円本合戦、いよいよたけなわ[五月五日 東京朝日新聞]
原稿料の取り頭は菊池寛氏 出版社も文士も金ザクザク[十一月二十七日 国民新聞]
安国軍巨頭が張作霖を大元帥に推戴[六月十七日 東京日日新聞]
日本と親睦提携を持続、大元帥就任の第一声[六月二十日 中外商業新報]
張作霖氏が満鉄に借款申し込み 山本社長北京へ[十月十日 大阪毎日新聞]
芥川龍之介自殺 「ぼんやりとした不安」手記残し[七月二十五日 東京日日新聞]
最近の小作争議 件数増えたが和解率も上昇[十月十四日 中外商業新報]
岐阜県の農争 農民七千が区裁を包囲、警官と乱闘[十一月十一日 大阪毎日新聞]
愛すべき実用着としてモンペ礼賛[十二月十六日 東京日日新聞]
我が国で初めての地下鉄開通 帝都交通の誇り[十二月三十日 中外商業新報]
地下鉄の乗り心地上々 なだれ込む乗客[十二月三十日  中外商業新報]
昭和三年(一九二八)全国で共産党員一斉検挙 張作霖乗用列車爆破
「美粧員」誕生、芸を仕込んでお手本に[一月十三日 大阪毎日新聞]
記事の差し止め解除 全国で左傾分子千余人を一斉検挙[四月十一日 東京朝日新聞]
日本共産党 第三インター本部の指令で活動[四月十一日 大阪毎日新聞]
水野文相、共産党事件で東大総長らと協議[四月十三日 東京朝日新聞]
文部省が左傾教授処分、社研弾圧の方針[四月十四日 大阪毎日新聞]
左傾教授の処分で文部省で大學にらみ合い[四月十五日 東京朝日新聞]
京大の河上肇博士が指標提出とともに声明書発表[四月十八日 大阪毎日新聞]
全国高等学校長会議で勝田文相、思想善導に重点[七月八日 東京日日新聞]
山東出兵に関し芳沢公使より国府外交部へ内政非干渉の覚書手交[四月二十六日 中外商業新報]
日本軍増派に英国は疑惑の目 誤解一掃のため列国との協調を説く[五月十一日 大阪毎日新聞]
第三次派兵に対する欧米各紙の論調[五月十二日 東京日日新聞]
南京政府が国際連盟に提訴の内容[五月十三日 東京日日新聞]
敗戦の王者張作霖、銃剣に守られ北京脱出[六月四日 東京朝日新聞]
張作霖の列車、奉天付近で爆破される 死傷者多数[六月四日 大阪毎日新聞]
張作霖氏乗用列車爆破事件を日支で共同調査[六月五日 大阪毎日新聞]
日本の推定国民所得(大正十四年)は一三三億円 一人当り二二四円[十月二十一日 大阪毎日新聞]
田中首相、張作霖氏横死事件の調査内容を陛下に報告 満州軍司令部の調査[十二月二十六日 東京朝日新聞]
昭和四年(一九二九)中国各地で排日運動 国内は不景気、思想弾圧
蒋介石首席の新年宣言「学ぶべき日本の明治維新」[一月一日 東京朝日新聞]
漢口の排日運動悪化 糾察隊が租界を封鎖[一月十日 東京日日新聞]
漢口事件の原因 車夫死亡で排日を画策、海軍省[一月十九日 大阪毎日新聞]
増える海外移住者 ブラジルが多く昨年度は一万三千人[一月三十一日 東京日日新聞]
満州の治安維持で再び田中・幣原論戦 貴族院本会議[二月六日 中外商業新報]
国家総動員演習を京阪神地区で実施 我が国最初の第試練[二月十四日 中外商業新報]
説教強盗・妻木松吉、ついに捕まる 科学的操作功を奏す[二月二十四日 東京日日新聞]
「俺も説教一世、警察が馬鹿にみえた」逮捕後妻木語る[二月二十四日 東京日日新聞]
人生わずか四十二年 新生命表発表[四月十八日 東京日日新聞]
金解禁の断行懸念で株式市場が総崩れ 半恐慌状態[四月十八日 東京朝日新聞]
文部省官制改革 思想取締り専門に学生部設置[六月八日 東京日日新聞]
勝田文相、思想善導に体育奨励を訓示[六月二十二日 東京日日新聞]
河本大佐を停職、村岡司令官を予備役に 満州某重大事件責任者処分発表[七月二日 東京日日新聞]
真相究明を司法機関に委ねよ[七月十八日 大阪毎日新聞]
東京~大阪~福岡間に旅客定期空路を開く 上り下りともに満員[七月十四日 大阪毎日新聞]
禍根は深い聖地パレスチナな騒擾[八月三十日 中外商業新報]
パレスチナで死傷者七〇〇余命 英国軍隊が騒擾容疑者ら逮捕[九月六日 東京朝日新聞]
突如、官吏の一割減俸を閣議決定 年俸千二百円を越ゆる者[十月十六日 東京日日新聞]
官吏の減俸取り止め、閣議で本決まり その代わりいっそう緊縮方針で行く[十月二十三日 大阪毎日新聞]
ニューヨーク株式また大暴落 市場は未曾有の混乱一九一四年以来[十月二十六日 大阪毎日新聞]
恐慌は世界的規模、行き過ぎた投機のツケ ペーシュ氏語る[十月二十七日 大阪毎日新聞]
いよいよ金解禁の大蔵省令公布[十一月二十二日 東京朝日新聞]
国際ウイスキー、サントリーできる[十一月二十三日 東京日日新聞]
全インド国民会議でガンジーが独立叫ぶ[十二月三十一日 東京朝日新聞]
昭和五年(一九三〇)軍部の政治介入への第一歩 ロンドン軍縮条約に対する不満と統帥権干犯問題
金解禁 日銀窓口に金貨との兌換求める人の列[一月十二日 中外商業新報]
政友会、ロンドン軍縮会議の海軍の主張支持[三月二十八日 中外商業新報]
軍縮会議で政府、軍艦の数より国際協調重視に傾く[三月二十九日 東京朝日新聞]
海軍軍令部が首相、外相の議会演説に猛反発 統帥権問題重大化[四月二十七日 東京日日新聞]
統帥権問題、政府は慎重に取り組む姿勢[四月三十日 東京朝日新聞]
大阪のカフェー「美人座」など銀座にぞくぞく進出[六月七日 大阪朝日新聞]
子なき妻は去れ、旧思想の夫に慰謝料判決[七月十三日 東京日日新聞]
潤一郎氏が妻を春夫氏に与う 谷崎婦人が佐藤春夫と結婚、連名の挨拶状送る[八月十九日 東京朝日新聞]
さっぱりした、と谷崎、佐藤両人語る[八月二十日 大阪毎日新聞]
ドイツ総選挙 ヒトラーのナチスが一躍第二党に[九月十六日 東京朝日新聞]
台湾で霧社の原住民が暴動、周辺の警察全滅[十月二十九日 大阪毎日新聞]
拓相、霧社反乱の原因を閣議報告 首謀者花岡を使嗾したマヘボ社頭目[十一月五日 大阪毎日新聞]
浜口首相、東京駅で狙撃され重態 犯人は直ちに現場で逮捕[十一月十五日 東京朝日新聞]
狙撃犯人は愛国社の佐郷屋留雄[十一月十八日 大阪毎日新聞]
倒閣が目的、と犯人佐郷屋が陳述[十二月十日 大阪毎日新聞]
全国の失業者数は三二万人[十二月十一日 中外商業新報]
昭和六年(一九三一)柳条溝事件から満州事変勃発、軍の独断専行を止められず 不況で農村は娘の身売り
出版界は“金儲け虎の巻”が大当たり[一月七日 東京朝日新聞]
エア・ガール 東京航空社の機内サービスに初登場[一月二十三日 東京日日新聞]
南陸相が満蒙問題・軍制改革で訓示「門外漢の謬論を退治せよ」[八月五日 大阪毎日新聞]
満鉄線を爆破され、日支両軍衝突 我が軍ついに奉天城攻撃開始[九月十九日 大阪毎日新聞]
林朝鮮軍司令官の独断で朝鮮から越境出兵[九月二十二日 東京朝日新聞]
独断出兵で陸相・参謀総長が善後策協議[九月二十二日 東京日日新聞]
陸軍省、事変の発端と経過を発表 事変の責めは一に支那側[九月二十九日 東京日日新聞]
独立運動は日本の責任、と支那側が抗議[十月二日 中外商業新報]
[トウ]南の張海鵬も独立宣言[十月三日 東京朝日新聞]
閑居の宣統帝、悲憤・抱負を語る[十月十四日 東京朝日新聞]
藤原義江、パリの桧舞台で「ラ・ボエーム」の主役好評[十月五日 東京日日新聞]
流行語“OK”、語源はハイチから[十月二十一日 東京朝日新聞]
娘売る山形の寒村を行く[十一月十二日 東京朝日新聞]
凶作地農民の南米移民を援助 拓務省、調査を始む[十二月十八日 東京朝日新聞]
金輸出再禁止 金解禁から僅か二三ヶ月の激変[十二月十三日 大阪毎日新聞]
俄然はやり出した軍歌のレコード[十二月十七日 東京日日新聞]
昭和七年(一九三二)上海事変、爆弾三勇士、五・一五事件、満州国建国、リットン調査団報告書
相撲協会分裂 改革求め天竜ら西方力士が決起、十か条の要求提出[一月七日 東京朝日新聞]
警視庁前で天皇の鹵簿に爆弾を投げる 犯人は直ちに逮捕[一月八日 大阪毎日新聞]
「民国日報」の不敬記事で領事が抗議[一月十六日 東京朝日新聞]
上海で托鉢寒行の日蓮僧ら邦人教われ死傷[一月十九日 東京朝日新聞]
満蒙への農業移民は集団で 政策大綱決まる[一月二十三日 東京朝日新聞]
村井総領事、期限付きで呉・上海市長に回答要求[一月二十八日 東京日日新聞]
上海で断然自衛行動とる 海軍が声明、支那側最後の回答を前に[一月二十八日 東京朝日新聞]
政府が上海に陸兵派遣を声明[二月七日 大阪毎日新聞]
上海事変 陸軍部隊が呉淞に上陸[二月八日 大阪毎日新聞]
井上前蔵相が視察される 兇漢、拳銃三発を連射 その場で逮捕[二月十日 東京朝日新聞]
今度は三井合名理事長団琢磨、三井銀行前で射殺される[三月六日 東京朝日新聞]
暗殺団の裏に日蓮宗の布教師・井上日召[三月六日 東京日日新聞]
工兵三人、爆弾抱いて鉄条網に飛び込む[二月二十四日 東京朝日新聞]
満蒙新国家は民本主義、基本条項発表[二月二十六日 大阪毎日新聞]
リットン調査団、日本に到着[三月一日 東京朝日新聞]
リットン卿、犬養首相の招待会で挨拶[三月二日 東京朝日新聞]
大満州国の建国を宣言[三月二日 大阪毎日新聞]
上海の天長節祝賀式場に爆弾 白川軍司令官、重光公使ら負傷[四月三十日 大阪毎日新聞]
陸海軍将校の一団、首相官邸を襲撃 銃弾、犬養首相のこめかみに命中[五月十五日 大阪毎日新聞]
牧野内府邸、警視庁、政友本部にも爆弾[五月十五日 東京日日新聞]
「話せば分かる」平然たる首相に、撃て!襲撃の詳報[五月十五日 中外商業新報]
首相官邸その他襲撃事件 海軍六・陸軍十一人 軍の関与者[五月十七日 東京朝日新聞]
農林省が農家の赤字実態調査に乗り出す[六月四日 東京日日新聞]
関東軍、陸軍首脳に満州国の即時承認を要請[六月九日 東京朝日新聞]
満州国承認 軍首脳は時期尚早の判断[六月九日 東京日日新聞]
国民政府、日本の満州国承認論に非難の声明[六月十八日 大阪毎日新聞]
満州国の承認は主権と独立の侵害 王兆銘が声名[六月十九日 東京朝日新聞]
ナチスが第一党に、過半数はとれず ドイツ総選挙開票の結果[八月二日 東京日日新聞]
ヒトラー、勝利に得意満面 ドイツ総選挙[八月二日 中外商業新報]
ロサンゼルス・オリンピック水上 千五百は北村優勝、牧野は二位の力泳[八月十五日 大阪毎日新聞]
日本政府 満州国承認の議定書に調印[九月十六日 東京朝日新聞]
東洋平和の第一歩[九月十六日 東京日日新聞]
満州国承認に南京政府、激しく対日抗議[九月十七日 東京朝日新聞]
我が国の満州国承認を欧米各紙、非難か無視[九月十七日 東京朝日新聞]
リットン調査団報告書 「大毎」特派員が要旨をスクープ[十月一日 大阪毎日新聞]
リットン調査団は満州国成立に完全な認識不足、と外務省[十月三日 大阪毎日新聞]
忠犬ハチ公 渋谷駅頭で亡き主人の帰り待ち七年間[十月四日 東京朝日新聞]
リットン報告書 英は消極的な報告との見解[十月四日 大阪毎日新聞]
米有力紙、リットン報告は工兵と主張[十月四日 東京朝日新聞]
歳末売出し中の白木屋を猛煙が包む クリスマス・ツリーから発火[十二月十六日 大阪毎日新聞]
白木屋の火事、女性に警鐘 生死を分けた下ばきの有無[十二月二十八日 都新聞]
昭和八年(一九三三)国際連盟脱退 京大滝川事件 共産党員続々転向
熱河に反満抗日軍一〇万集結か[一月七日 東京朝日新聞]
日本軍、熱河の支那軍を爆撃[一月九日 東京朝日新聞]
毛沢東、朱徳が蒋介石打倒宣言[一月十六日 東京朝日新聞]
共産党員一年間の検挙者 シンパ含め七〇〇〇人 多彩なテロ時代[一月十八日 東京朝日新聞]
日支紛争 国際連盟十九国委員会が第四項適用・勧告案作成を決定[一月二十二日 東京日日新聞]
国際連盟脱退以外の道はない[一月二十八日 大阪毎日新聞]
ナチス党首ヒトラー、ついに政権掌握 ドイツ後継内閣を組織[一月三十一日 東京朝日新聞]
ドイツがユダヤ人排撃、平和条約破棄をめざす[一月三十一日 東京朝日新聞]
国際連盟、日本案認めず 満州国否認の勧告案固まる[二月七日 東京朝日新聞]
靖国神社参拝拒否問題 就職にも影響、上智大揺れる陸軍省陳情の学生を学校当局が弾圧[二月十日 中外商業新報]
靖国神社参拝拒否問題 上智大学が配属将校の再派遣を要請[二月十一日 東京日日新聞]
閣議 国際連盟脱退の原則了承[二月十八日 東京日日新聞]
チャーチル、日本と喧嘩する愚を説く[二月十九日 東京朝日新聞]
小林多喜二 街頭連絡中に捕らわれ、築地署で急死[二月二十二日 東京朝日新聞]
国際連盟総会で勧告案を採択、日本代表団退場四ニ対一 日本の反対も空し[二月二十五日 東京日日新聞]
認識不足の勧告案、松岡代表演説[二月二十五日 東京日日新聞]
バーナード・ショウ翁、荒木陸相と意気投合 二時間の戦争論[三月八日 東京朝日新聞]
蒋介石、陸、海、空軍「大元帥」に就任[三月二十三日 大阪毎日新聞]
蒋介石、「抗日より掃共」を説く[四月十三日 中外商業新報]
蒋介石が北平軍事分会に抗日停止命令[五月三十日 大阪毎日新聞]
文部省、滝川京大教授の処分決める 著書『刑法読本』の発禁から[四月二十二日 大阪毎日新聞]
コラム「硯滴」[五月二十一日 大阪毎日新聞]
「非ドイツ的」著書を大群衆の前で焼却 マルクスや性の書物[五月十二日 東京朝日新聞]
滝川教授問題「マルクシズムに根拠置く学説」と説明 休職処分可決の内容[五月二十六日 中外商業新報]
日本共産党の佐野・鍋山の両巨頭、獄中で転向声明[六月十日 大阪毎日新聞]
松竹少女歌劇争議 ターキーも一席、真相発表演説会[七月一日 東京朝日新聞]
大日本生産党員ら九人を検挙 右翼急進分子に大弾圧[七月十二日 東京朝日新聞]
女性の美容に登場のパーマネントとは[七月十三日 福岡日日新聞]
東京全市に煙幕 防空演習は最高潮[八月十一日 東京日日新聞]
関東防空大演習を嗤う 桐生悠々[八月十一日 信濃毎日新聞]
左翼運動者 転向相次ぎ、被告の三割越す[九月五日 中外商業新報]
神兵隊事件 宮様を総理に奉じ、新政府樹立目論む[九月十三日 中外商業新報]
五・一五事件海軍判決 古賀、三上に禁固十五年、四名は執行猶予[十一月九日 大阪毎日新聞]
吉井勇夫人の供述から文士の賭博暴露[十一月十八日 中外商業新報]
「源氏物語」の上演禁止 風教を害すと警視庁[十一月二十三日 東京朝日新聞]
昭和九年(一九三四)国民生活の取締り強化、ドイツではヒトラーの独裁体制完成
治安維持法改正案 シンパの範囲拡大や予防拘禁制盛り込む[一月十三日 大阪毎日新聞]
軍人も政治の常識は必要、と陸海相答弁[一月二十六日 大阪毎日新聞]
黒田子爵次女雅子嬢、エチオピア王子妃に決定[一月三十日 大阪毎日新聞]
問題の中島商相「足利尊氏論」 政府は陳謝で押し通す方針[二月四日 東京日日新聞]
議会回顧 未曾有の大軍事予算[四月一日 中外商業新報]
ヒトラーの独裁体制成る ナチスの理想、第三国家完成へ[八月三日 東京朝日新聞]
ヒトラー、全国民ナチス化を宣言[八月二十二日 大阪毎日新聞]
オアオア・ママは日本の家庭に調和せぬ、と松田文相[八月三十日 東京日日新聞]
台風の風速実に六五メートル 室戸で観測[九月二十六日 大阪毎日新聞]
カフェー、バーから学生服締め出す 制服着ぬ客はこの限りにあらず[十月五日 東京朝日新聞]
世界第三位の快速「あじあ」号スタート 鮮満スピードアップ[十一月二日 東京朝日新聞]
無智と風習も一因、秋田の身売り調査[十二月四日 東京日日新聞]
文芸春秋社が芥川賞・直木賞を創設 文運隆盛に資する[十二月八日 東京朝日新聞]
日本初の職業野球団が誕生 大日本東京野球倶楽部[十二月二十七日 中外商業新報]
昭和十年(一九三五)美濃部博士の天皇機関説が問題化 陸軍の主導で国体明徴の教育強める
丹那トンネル開通後初の正月 伊豆の温泉は超満員[一月八日 東京日日新聞]
衆議院本会議 陸軍パンフレットは戦争鼓吹と 斉藤隆夫[一月二十五日 東京日日新聞]
美濃部氏の天皇機関説は叛逆、と菊池武夫が攻撃の口火[二月十九日 大阪毎日新聞]
美濃部が諄々と自説を説明、議場に拍手 片言隻句を捉えて反逆者とは何事[二月二十六日 東京朝日新聞]
軍部、右翼団体が猛反発 美濃部説は国体観念を誤る[二月二十六日 大阪毎日新聞]
軍部の史観、陸軍パンフレット続編発表 陸軍新聞班の新小冊子 加田哲二[三月十一日 中外商業新報]
支那の親日態度で外務、軍部の見解対立[四月三十日 東京日日新聞]
南京政府が親睦を強調、排日禁止命令[六月十二日 大阪毎日新聞]
永田鉄山軍務局長、現役中佐に斬られる 陸軍省で執務中[八月十三日 東京日日新聞]
陸軍、国体明徴の実行機関設置望む[十月二十日 東京朝日新聞]
男四四歳・女四六歳、短い日本人の命[十一月二十日 東京朝日新聞]
“ステッキ・ガール”出現[十一月二十三日 大阪毎日新聞]
大本教出口王仁三郎教主を検挙 皇室の尊厳を冒涜、と内務省強硬[十二月九日 大阪毎日新聞]
昭和十一年(一九三六)ニ・ニ六事件とその後の陸軍の政治権力拡大
海軍軍縮会議 永野代表最後の説明にも各国不同意[一月十六日 東京朝日新聞]
歌の帝王シャリアピン老いず 演奏会第一夜[一月二十九日 東京朝日新聞]
総選挙 加藤勘十が全国最高点で当選 興味は無産派の活躍[二月二十四日 東京朝日新聞]
無産党の勝因分析 粛清選挙を顧みて(四) 阿部真之介[二月二十七日 東京日日新聞]
青年将校が決起、首相官邸等襲撃 岡田首相ら即死[二月二十六日 大阪毎日新聞号外]
香椎戒厳司令官が告諭発表[二月二十七日 大阪毎日新聞]
雪の東京、戒厳令二日目は平静 帝都警戒線を一巡する[二月二十九日 東京朝日新聞]
「銃砲声で外に出るな」の注意[三月一日 中外商業新報]
帰順勧告「兵に告ぐ」勅命を奉戴して即時軍旗の下に帰れ[三月一日 東京日日新聞]
戒厳司令部、事件の経過を発表 叛乱の将兵千[三月五日 大阪毎日新聞]
社説[七月七日 東京朝日新聞]
寺内大将、自由主義排撃の声明[三月七日 東京朝日新聞]
陸軍が反対する五人の閣僚候補[三月七日 大阪毎日新聞]
広田内閣(上) 阿部真之介[三月十日 東京日日新聞]
斉藤隆夫がニ・ニ六事件の核心に迫る演説[五月八日 東京日日新聞]
官制を改正 陸海軍大臣は現役の大中将に限る[五月十八日 東京日日新聞]
阿部定、品川駅前の旅館で逮捕される 高飛びもせず潜伏[五月二十一日 東京朝日新聞]
「私のあなた」お定が殺した吉蔵宛に遺書[五月二十一日 大阪毎日新聞]
「国体の本義」編集委員決まる[六月二日 大阪毎日新聞]
「忘れちゃいやよ」突如発売禁止 流行歌へ弾圧令![六月二十八日 大阪毎日新聞]
国歌「君が代」の意味、教科書で教える[七月二日 読売新聞]
前畑ガンバレ!河西アナが絶叫放送 ベルリン・オリンピックを銀座に聴く[八月十二日 東京日日新聞]
スペイン全土の大半が反乱軍の手に[八月十二日 大阪毎日新聞]
検閲下に立つ思想と風俗(一)映画とダンスホール 戸坂潤[十一月三日 中外商業新報]
反コミンテルン共同戦線に日・独調印[十一月二十六日 東京朝日新聞]
英国エドワード八世、ついに退位を決意[十二月十一日 東京朝日新聞]
愛する夫人のため、先帝が心境を放送[十二月十三日 東京日日新聞]
張学良軍が突如、蒋介石を襲撃・拘禁[十二月十三日 東京朝日新聞]
張学良が容共、対日宣戦訴える通電[十二月十三日 東京朝日新聞]
蒋氏釈放 抗日をテコに中国統一の道へ 統一熱、動乱を食い止む[十二月二十六日 東京日日新聞]
昭和十二年(一九三七年)盧溝橋事件から戦線拡大 南京攻略へ
毛沢東が西安入りの情報[一月十六日 大阪毎日新聞]
宋慶齢が三中全会へ容共提唱の声明書[二月十九日 大阪毎日新聞]
初のスキー列車が発車[一月十七日 東京朝日新聞]
議会解散か総辞職か、広田首相窮す[一月二十二日 大阪毎日新聞]
宇垣一成陸軍大将が後継首班を受諾、組閣始める[一月二十五日 東京朝日新聞]
宇垣大将ついに組閣を断念[一月三十日 東京朝日新聞]
流産の原動力は陸軍少壮幕僚[一月三十日 東京日日新聞]
尾崎行雄、軍部の急所をつく大熱弁[二月十八日 中外商業新報]
「死のう団」真日蓮主義教団の五人が割腹自殺図る 宮城前初め五ヶ所で怪行動[二月十八日 中外商業新報]
兵役法改正 身長五センチ下げ一メートル五〇で甲種に[二月十九日 東京日日新聞]
国体明徴へ中学・高校教育要目を改定 修身、歴史、公民科の内容刷新[三月二十七日 大阪毎日新聞]
豪華飛行船ヒンデンブルク号、米国で係留の刹那に爆発 乗客等四一名惨死[五月八日 大阪毎日新聞]
満州国立建国大学 満州国に最高学府を創立[五月十九日 大阪毎日新聞]
北平郊外で日中両軍が衝突[七月九日 東京朝日新聞]
事件発生地には抗日色強い支那軍[七月九日 東京日日新聞]
閣議、事件の不拡大方針堅持を申し合わせ[七月十日 大阪毎日新聞]
文部省が宗教団体、社会団体と会合 国民精神総動員態勢へ[七月十六日 大阪毎日新聞]
事態は最後の段階、汪兆銘も強硬声明[八月一日 大阪毎日新聞]
漢口攻略戦へ文士大挙して従軍[八月二十四日 大阪毎日新聞]
「進軍の歌の夕」西宮球場で二万人集め発表会[八月二十七日 大阪毎日新聞]
戦争目的をはっきりさせよ[八月二十四日 東京朝日新聞]
挙国一致 近衛首相が日比谷で第一声[九月十二日 大阪毎日新聞]
内閣情報部が国民歌を懸賞募集[九月二十二日 東京日日新聞]
三〇年前の軍歌復活、「戦友」はご法度[九月二十八日 東京朝日新聞]
銃後の護り強化へ婦人団体が大同団結[九月二十九日 中外商業新報]
林長ニ郎京都で襲われ、顔面を切られる[十一月十三日 中外商業新報]
南京、市民避難で“死の町”に[十一月二十四日 中外商業新報]
快進撃の中で青年ニ将校“百人斬り競争”[十二月一日 大阪毎日新聞]
ガソリン節約でバスを木炭車に改造[十二月七日 東京日日新聞]
松井司令官、南京に期限付き開場勧告[十二月十日 東京日日新聞]
支那側の回答なく、日本軍総攻撃[十二月十一日 東京朝日新聞]
大本営、南京完全占領を発表[十二月十四日 東京朝日新聞]
支那軍の遺棄死体八万四千 南京攻略、彼我の損害[十二月三十日 東京朝日新聞]
北京で中華民国新政府の成立式[十二月十五日 大阪毎日新聞]
無産党、共産党労農派一派、山川均、猪俣津南雄ら四〇〇万人を検挙[十二月二十二日 東京日日新聞]
昭和十三年(一九三八)国家総動員法成立 戦争意識を昂揚、東京オリンピックも中止に
岡田嘉子と杉本良吉はやはりソ連領に越境 拳銃で橇屋を脅迫[一月六日 東京朝日新聞]
岡田と杉本 ゲ・ペ・ウが取調べ中[一月十五日 大阪毎日新聞]
近衛内閣 今後国民政府を対手にせず 政府声明[一月十七日 東京日日新聞]
東京の盛り場で不良青少年、学生を抜き打ち二〇〇〇人検挙[二月十六日 東京日日新聞]
石川達三氏の「生きている兵隊」掲載の中央公論を発禁[二月十九日 東京朝日新聞]
国歌総動員法案を上程、牧野良三ら、大権干犯と論難[二月二十五日 大阪毎日新聞]
総動員法に大波乱 衆院委員会で説明員の佐藤賢了中佐が「黙れ」と発言[三月四日 東京朝日新聞]
独軍オーストリアに侵入 シュシュニック内閣総辞職[三月十三日 東京朝日新聞]
独墺両国で合併の法律を公布 今後オーストリアはドイツの一州[三月十五日 大阪毎日新聞]
学習院初等科で英語を全廃し修身教育を充実[三月二十八日 東京日日新聞]
人力車、東京駅から姿消す[四月一日 東京日日新聞]
警視庁 プールでの男女混永を禁止[五月十日 東京日日新聞]
閣議で東京オリンピック大会中止を正式決定 万博延期も確定[七月十六日 中外商業新報]
松竹の城戸専務、恋愛映画全廃を宣言[七月二十八日 東京朝日新聞]
日野葦平「麦と兵隊」はずば抜けた従軍記 小林秀雄[八月四日 東京朝日新聞]
大仏次郎は華北戦線に[八月二十五日 東京朝日新聞]
菊池寛の従軍観戦記 田家鎮攻略[十月五日 東京日日新聞]
西住戦車隊長 軍神として陸軍全学校の教材に[十二月十八日 東京朝日新聞]
昭和十四年(一九三九)ノモンハン事件 欧州で第二次世界大戦勃発
無敵の横綱双葉山 安芸の海に敗れる 連勝六九で止まる[一月十六日 東京日日新聞]
“ジャズ使節”古賀政男、本場アメリカで大もて 「酒は涙か」で米国酔わす[二月十四日 東京朝日新聞]
和歌山県の中学校長会が夏休みの全廃で意見一致[二月二十八日 朝日新聞和歌山版]
早稲田大学 十四年新学期から女性の入学を許可[三月二日 中外商業新報]
ドイツ軍チェコ進駐 ヒトラー総統も自ら乗り込む[三月十六日 東京朝日新聞]
内務省 演劇の統制に乗り出す[三月二十一日 東京朝日新聞]
大学でも軍事教練を必修科目に[三月三十一日 東京日日新聞]
満蒙国境ノモンハンで外蒙兵が越境、満州軍と交戦[五月十四日 東京朝日新聞]
ノモンハン事件 外蒙軍の実態はソ連軍[五月三十一日 東京日日新聞]
大蔵省、全職員に断髪令[六月二十三日 東京朝日新聞]
パーマネントに自粛の動き[六月二十四日 東京日日新聞]
興亜奉公日 早朝参拝や勤労奉仕、東京の具体策[八月十二日 東京朝日新聞]
東京で全市に回覧板を配布[八月十七日 東京日日新聞]
英・仏がついに対独宣戦布告[九月四日 東京朝日新聞]
ドイツ軍各所でポーランド軍を撃破 グニジアも遂に陥落[九月十五日 東京日日新聞]
ソ連軍が突如ポーランド領に侵入[九月十八日 東京日日新聞]
新為替相場 百円につき二三ドル一六分の七[十月二十五日 東京日日新聞]
洋服を軍服に近づける 国防色で統一した“新日本服”の提唱[十一月二十一日 東京日日新聞]
朝鮮人の「創氏改名」制度の実施決まる[十二月二十八日 京城日報]
昭和十五年(一九四〇)独軍欧州で優勢、三国同盟締結、大東亜新秩序建設へ
支那新政権支援の政府声明発表[一月九日 東京朝日新聞]
斉藤隆夫、支那事変処理方針を鋭く追及[二月三日 東京日日新聞]
ドイツ軍突如デンマークに侵入[四月十日 東京朝日新聞]
ドイツ軍ノルウェーにも進入、首都オスロを占領[四月十日 東京朝日新聞]
ドイツ軍、パリに無血入城[六月十五日 東京日日新聞]
機械化部隊先頭に、独軍のパリ入場式[六月十五日 東京日日新聞]
藤田嗣治 戦乱のパリから帰国[七月九日 東京日日新聞]
映画の検閲方針を更に強化[七月十二日 東京朝日新聞]
「ぜいたく品は敵だ」街々に立て看板 宣伝人の努力結晶[七月二十六日 東京朝日新聞]
米、屑鉄・石油を輸出許可品目に[七月二十七日 東京朝日新聞]
政府“大東亜新秩序”建設の基本国策発表[八月二日 大阪毎日新聞]
独空軍のロンドン爆撃始る[九月七日 大阪毎日新聞]
新体制運動の名称は「大政翼賛会」に[九月十七日 朝日新聞]
日独伊三国同盟 歴史的御前会議で条約締結を決定[九月二十八日 朝日新聞]
三国同盟に米国は対日経済圧迫を加重しよう[九月二十九日 朝日新聞]
秋田の女学校、スカートをやめモンペに[十一月三日 秋田魁新報]
紀元二六〇〇年記念 両陛下をお迎えし慶祝式典行われる[十一月十一日 大阪毎日新聞]
駐米大使に野村吉三郎海軍大将を起用[十一月二十六日 朝日新聞]
大相撲に芸妓同伴、昼酒は禁止[十二月十五日 朝日新聞]
昭和十六年(一九四一)日米開戦・真珠湾大空襲 大東亜戦争と命名
東條陸相、「戦陣訓」示達 戦場の道義昂揚に資する[一月八日 朝日新聞]
松岡外相、外交演説で米を激しく非難[一月二十二日 東京日日新聞]
一家庭に五人の子を 人口政策要綱決定[一月二十三日 朝日新聞]
配給通帳制実施で全世帯調査[二月二日 朝日新聞]
外来語排撃で警視庁が盛り場業者等を指導[二月二十日 朝日新聞]
ボートが琵琶湖で遭難 四高生ら十一名絶望[四月八日 大阪毎日新聞]
日ソ中立条約に調印、有効期間五年[四月十四日 朝日新聞]
ドイツが突如、ソ連に宣戦布告[六月二十三日 朝日新聞]
友好裏切ったソ連 ヒトラー総統の宣戦布告文[六月二十三日 東京日日新聞]
条約無視はドイツ ソ連外相声明[六月二十三日 朝日新聞]
関門海底トンネル 本坑道が貫通、苦闘五年の成果[七月十一日 大阪毎日新聞]
第三次近衛内閣成立 外相に豊田海軍大将、政党人ついに姿を消す[七月十九日 東京日日新聞]
国体の本義の姉妹編が完成、近日中に全国学校に配布[七月二十三日 朝日新聞]
仏印進駐 共同防衛で日仏の合意成立[七月二十七日 朝日新聞]
日本陸海軍部隊、南仏印に進駐[七月三十日 朝日新聞]
日本軍、サイゴンに上陸[八月一日 朝日新聞]
米、日本船の自由出港認めぬと通告 日米貿易は事実上停止[八月二日 朝日新聞]
日本を包囲するABCD同盟[八月六日 朝日新聞]
米資本には日本より支那が大事 包囲陣の目標は米資本の擁護[八月二十日 朝日新聞]
学業を一ヶ月以内廃止して訓練[八月二十三日 朝日新聞]
近衛内閣 閣内不一致からわずか三ヶ月で総辞職[十月十七日 大阪毎日新聞]
組閣完了 東條首相が陸相、内相を兼任[十月十九日 大阪毎日新聞]
一般家庭に続き寺院、教会の鐘も回収[十月二十八日 中外商業新報]
ABCD経済包囲協定が成立[十一月五日 朝日新聞]
東條首相の施政方針演説 外交三原則を宣明[十一月十八日 朝日新聞]
国民勤労報国協力令公布 一年に三十日は勤労奉仕の義務[十一月二十日 大阪毎日新聞]
日米会談大詰め 双方の条件出尽くす[十一月二十六日 東京日日新聞]
米、最終的文書を手交 原則的主張を飽くまで曲げず[十一月二十八日 中外商業新報]
隠忍限度あり、英米駆逐の一途のみ[十二月八日 東京日日新聞・社説]
帝国陸軍、西太平洋で米英軍と戦闘開始 ハワイ大空襲、上海、シンガポール、ダバオ、ウェーク、グァムを攻撃[十二月九日 朝日新聞]
米英両国に対し宣戦布告 大詔渙発さる[十二月九日 朝日新聞]
東條首相放送、国民に殉国の覚悟を説く「大詔を拝し奉りて」[十二月九日 大阪毎日新聞]
その朝、ラジオは軍艦マーチ高らかに[十二月九日 大阪毎日新聞]
ハワイを空襲 米戦艦六隻を轟沈、大破 大型巡洋艦四隻を大破 航空部隊に大打撃[十二月九日 朝日新聞]
支那事変も含め「大東亜戦争」と呼称[十二月十三日 朝日新聞]
昭和十七年(一九四二)緒戦の連戦連勝が半年後のミッドウェー海戦で逆転
真珠湾大空襲 指揮官に戦闘の実相を聞く[一月二日 東京日日新聞]
大詔奉戴日 戦争目的完遂へ士気高揚、毎月八日に実施 興亜奉公日も統合[一月三日 大阪毎日新聞]
比島攻略部隊、マニラを完全占領[一月八日 東京日日新聞]
紙や下駄などの買い溜めに厳罰[一月二十七日 東京日日新聞]
味噌一日六匁、醤油は月三合七勺[一月三十一日 東京日日新聞]
シンガポールの英軍降服[二月十六日 大阪毎日新聞]
ブキテマで山下司令官、英司令官と関係[右同]
大東亜戦争の大局決す 大本営報道部長談話[二月十六日 朝日新聞]
パレンバンで落下傘部隊 精油所奇襲に成功[二月十七日 朝日新聞]
比島マッカーサー司令官、豪州へ脱出[三月十九日 東京日日新聞]
米機、日本本土を初空襲、京浜地方に焼夷弾[四月十九日 朝日新聞]
焼夷弾は怖くない、と消し止めた主婦[四月十九日 朝日新聞]
翼賛選挙開票結果、推薦候補が圧倒的、右翼陣営も進出目覚まし[五月二日 朝日新聞]
東亜を米英の搾取から開放、ソ連の中立を再確認 貴族院本会議で外相演説[五月二十八日 大阪毎日新聞]
ミッドウェー沖で日米空母同士の決戦 アリューシャン列島要所を奪取[六月十一日 朝日新聞]
国鉄の駅から英語、ローマ字を追放[八月七日 大阪毎日新聞]
共栄圏内の諸政統一へ大東亜省を新設 拓務省、興亜院等は廃止[九月二日 大阪毎日新聞]
映画評 噴出す凄まじい精神力「空の神兵」[九月十日 朝日新聞]
“一億総銃とれ”と竹槍訓練を開始 実践に即応せる武技練成[十二月五日 朝日新聞]
昭和十八年(一九四三)ガダルカナル島転進、戦局急速に不利に 学徒出陣
「戦時宰相論」 中野正剛[一月一日 朝日新聞]
内務省、英米音楽一掃に乗り出す 整理音盤千余種を指定[一月十四日 毎日新聞(東京)]
高校は二年、中学は四年に短縮 学制短縮生かす新内容[一月十六日 毎日新聞(東京)]
「金鵄」十五銭に 煙草全面的に大幅値上げ[一月十七日 毎日新聞(東京)]
パーマネント追放で資生堂美容部が廃業[一月二十九日 毎日新聞(東京)]
資源の宝庫掌中に 東條首相、衆院予算総会で演説[二月三日 毎日新聞(東京)]
混雑緩和のため座席を取外した客席登場 湘南の通勤列車に[二月七日 毎日新聞(東京)]
特急「かもめ」廃止、戦力増強ダイヤ 寝台、食堂一部取り外し[二月十日 毎日新聞(東京)]
ガダルカナル島の日本軍転進[二月十日 毎日新聞(東京)]
絶え間ない砲爆撃と飢えに苦闘 血戦ガダルカナル[二月十二日 朝日新聞]
「撃ちてし止まん」決戦標語として陸軍が国民運動を展開[二月十四日 朝日新聞]
ラグビーは闘球、ゴルフは打球と改称[三月六日 毎日新聞(大阪)]
野球用語も日本語化、セーフは「よし」、ストライクは「正球」[三月十二日 毎日新聞(東京)]
映画興行成績一位は「ハワイ・マレー沖海戦」[五月二十三日 毎日新聞(東京)]
率先垂範、各大臣官邸に蔬菜園[六月九日 朝日新聞]
貴族院本会議 陸相報告、アッツ島玉砕し戦況苛烈[六月十七日 朝日新聞]
貴族院本会議 海相報告、山本連合艦隊司令長官が戦死[六月十七日 朝日新聞]
食糧増産にゴルフ場も利用を、全国へ指令[六月二十七日 毎日新聞(大阪)]
東京都発足 幹部が参集、開庁式[七月二日 日本産業経済新聞]
小学生から大学生まで夏休み草刈り動員[七月二十三日 毎日新聞(大阪)]
愛国いろはかるた 二六万句から選定、情報局が入選発表 い 伊勢の神風敵国降服[八月二十一日 毎日新聞(大阪)]
イタリア・バドリオ政府が無条件降伏[九月十日 朝日新聞]
日華同盟条約に調印 皇軍の撤去を確約[十月十日 朝日新聞]
フィリピン、独立を宣言 ラウレル氏大統領に就任[十月十四日 朝日新聞]
神宮外苑で出陣学徒の壮行大会[十月二十一日 朝日新聞]
チャンドラ・ボース氏 自由インド仮政府の樹立宣言[十月二十二日 毎日新聞(東京)]
社説 戦機極めて重大[十月二十八日 毎日新聞(東京)]
大東亜会議開催 東京に六カ国代表参集、インドも陪席[十一月五日 朝日新聞]
大東亜十億民族共存共栄・独立親和の宣言を採択[十一月六日 毎日新聞(大阪)]
カイロ三国会談 米・英・中首脳、対日戦の最終目標を協議[十二月二日 朝日新聞]
公認競馬は中止、非公開で検定競争[十二月十八日 毎日新聞(東京)]
昭和十九年(一九四四)学童疎開 サイパン島玉砕、日本本土大空襲始る 神風特攻隊出撃
貴族院本会議 勝敗は紙一重、東條首相が施政方針演説[一月二十一日 朝日新聞]
商業人は不要 高商が高専・経専に転換[二月一日 毎日新聞(東京)]
米軍、マーシャル諸島に大攻勢 まさに元寇の壱岐、対馬[二月二日 毎日新聞(東京)]
休場興行場決まる 全国で一九、歌舞伎座や宝塚[三月一日 毎日新聞(大阪)]
ボクシング興行も一時休止[三月十二日 毎日新聞(東京)]
古賀峯一連合艦隊司令長官、機上で殉職 後任は豊田大将[五月六日 朝日新聞]
連合軍、ノルマンディーに上陸[六月十一日 毎日新聞(東京)]
小学校四年生以上も工場、農村へ勤労動員[六月十一日 毎日新聞(東京)]
独、新兵器で英本土に報復爆撃[六月十七日 朝日新聞]
無人機の使用、欧州上陸作戦を牽制[六月十九日 毎日新聞(東京)]
女ながら「血書」海員志願[七月十四日 毎日新聞(大阪)]
学童の集団疎開は三年生以上、促進要領決まる[七月十八日 朝日新聞]
サイパン島の全将兵戦死 在留邦人もおおむね運命をともに[七月十九日 朝日新聞]
東條内閣総辞職す 十八日閣議で辞表取り纏め[七月二十一日 朝日新聞]
ヒトラー暗殺計画が発覚[七月二十二日 朝日新聞]
中学三年以上は男女とも深夜業をやらせる 学徒動員ぐっと強化[七月二十五日 朝日新聞]
敵機 南朝鮮、九州、山陰を分散爆撃[八月十二日 毎日新聞(東京)]
サイパン婦女子の自決を米記者が詳報[八月十九日 朝日新聞]
女子挺身勤労令公布、忌避者には罰則[八月二十三日 朝日新聞]
在華米空軍五度目の大規模空襲 百機内外、九州、済州島へ[十月二十六日 毎日新聞[東京]]
中華民国国民政府主席・汪精衛氏 名古屋大学病院で療養中逝去 近く国府葬、南京へ帰還[十一月十三日 朝日新聞]
マリアナ諸島よりB29七〇機が東京を初空襲[十一月二十五日 毎日新聞(東京)]
貴族院 陸海相戦況報告、特攻攻撃を開始[十二月二十八日 朝日新聞]
昭和二十年(一九四五)沖縄戦、原爆、終戦
比島で勝てねば困難な情勢に、首相説く[一月二十六日 毎日新聞(東京)]
気球に爆薬をつけ、日本から米本土へ[二月十八日 朝日新聞]
B29一三〇機、東京市街地を夜間大爆撃[三月十一日 朝日新聞]
本土戦場も覚悟、小磯首相が国会で決意表明[三月十二日 朝日新聞]
本土決戦に備え「国民義勇隊」を組織 防衛、生産一体化[三月二十五日 朝日新聞]
沖縄本島南部に米軍上陸 本土決戦の第一歩[四月二日 朝日新聞]
強力内閣の出現望み、小磯内閣総辞職[四月十七日 朝日新聞]
阿南陸相、「皇土決戦訓」を布告[四月二十一日 朝日新聞]
ヒトラー総統ベルリン防衛戦中に戦死 独側確認[五月四日 毎日新聞(大阪)]
ドイツ軍が全面的無条件降伏[五月九日 毎日新聞(東京)]
大本営陸軍部「国民築城、抗戦必携」を配布[六月十日 毎日新聞(東京)]
沖縄本島 十五歳以上の男女すべて戦闘に参加、全県民に防衛召集[六月十四日 毎日新聞(東京)]
沖縄で日本軍最期の攻撃 軍、官、民いったい善戦敢闘三ヶ月[六月二十六日 朝日新聞]
桑港会議 新機構の構成決めた「国際憲章」提出[六月二十七日 朝日新聞]
米・英・重慶三首脳、ポツダムで対日宣言降伏条件示す[七月二十八日 朝日新聞]
広島に“新型爆弾”投下される[八月八日 朝日新聞]
原子爆弾 米英の知能を動員して完成 米大統領が威力礼賛[八月十五日 毎日新聞(東京)]
ソ連が対日宣戦 ソ満国境越え攻撃、我が方自衛の激撃戦展開[八月十日 朝日新聞]
長崎にも新型爆弾投下[八月十一日 毎日新聞(東京)]
新型爆弾は国際法無視の惨虐、日本政府が米に抗議[八月十一日 朝日新聞]
新型爆弾に対する心得 白衣を着て横穴壕へ、対策を追加発表[八月十二日 朝日新聞]
最高戦争指導会議で決定 ポツダム宣言受諾、終戦の大詔渙発[八月十五日 朝日新聞]
天皇陛下が終戦詔書をラジオ放送 皇居前に涙でひれ伏す人々[八月十六日 毎日新聞(東京)]
一死大罪を謝す 阿南惟幾陸軍大臣が自刃[八月十六日 朝日新聞]
鈴木内閣総辞職 大命は東久邇宮稔彦王に、皇族で初めて 組閣敏速、昨夜親任式[八月十七日 毎日新聞(大阪)]
横浜沖の米戦艦ミズーリ艦上で降伏文書に調印 横光、梅津代表が出席[九月三日 毎日新聞(東京)]
七月にソ連に平和の斡旋仲介依頼 外務省が終戦経緯を公表 近衛公特派計画[九月六日 日本経済新聞]
戦争犯罪人 東條ら内外人三十九人に逮捕命令[九月十三日 朝日新聞]
総司令部、言論統制の具体方針を表明 対等感を捨てよ[九月十七日 朝日新聞]
ソ連軍、全千島領有を布告[九月二十二日 朝日新聞]
天皇陛下、マッカーサー元帥を米国大使館にご訪問[九月二十八日 毎日新聞(東京)]
最高司令官通牒 政治犯の即時釈放、内相と警察関係の首脳部罷免を要求[十月五日 朝日新聞]
釈放の共産党徳田、志賀氏ら看守の暴力を訴える[十月八日 朝日新聞]
幣原内閣組閣成る 終戦第二段階内閣、内相堀切、蔵相渋沢、農相松村[十月九日 毎日新聞(東京)]
近衛公、内大臣府御用掛りに就任、憲法改正草案作成に着手[十月十三日 朝日新聞]
憲法改正、政府も独自に調査・研究始める 松本国務相を主任に[十月十四日 朝日新聞]
戦争犯罪者は三級に分類 最高司令部司法部長言明[十月二十二日 毎日新聞(東京)]
憲法改正 内大臣府は下調査まで、近衛公が疑義釈明[十月二十五日 毎日新聞(東京)]
総司令部、憲法改正における近衛公の役割を支持せずと言明[十一月三日 朝日新聞]
マッカーサー元帥、四大財閥解体の即時実行を指令 企業独占を完全一掃[十一月七日 毎日新聞(東京)]
文部省支持 兵隊ごっこや柔剣道廃止、教授要目刷新[十一月七日 毎日新聞(東京)]
共産党が天皇制打倒など呼びかけ、人民戦線結成へ[十一月十二日 毎日新聞(東京)]
マッカーサー元帥に投書続々 食糧難、天皇弁護など……[十一月十四日 毎日新聞(東京)]
職業野球復活後の初ゲームは東西対抗、明治神宮球場で[十一月十六日 朝日新聞]
もう始っている死の行進 餓死、浮浪、全国に広がる[十一月十八日 朝日新聞]
東條と近衛に戦争責任、衆院本会議で斉藤隆夫氏が質問 国民に責任ありや[十一月十九日 朝日新聞]
労働組合法案成る 団体交渉権・ストライキ認める[十一月二十五日 毎日新聞(東京)]
米国で天皇の戦争責任論議高まる[十二月六日 朝日新聞]
「天皇には戦争責任ない」と木戸幸一侯[十二月八日 朝日新聞]
戦犯裁判でマ元帥と長時間協議、キーナン首席検事[十二月八日 日本産業経済新聞]
「忠臣蔵」などノー、総司令部が指導 歌舞伎はどうなる[十二月十二日 朝日新聞]
憲法改正準備で松本国務相が答弁 両院の更新が先決[十二月十五日 朝日新聞]
近衛文麿公、巣鴨へ出頭の前に服毒自殺[十二月十七日 朝日新聞]
日本神道に関する指令 官吏の就任奉告参拝も禁止[十二月十七日 毎日新聞(東京)]
近衛公、裁判は堪えがたいと自殺前夜のメモ[十二月十八日 毎日新聞(東京)]
地主保有限度は全国平均五町歩 改正農地調整法は二十一年初めに実施へ[十二月二十七日 朝日新聞]