宝くじ戦争
目次
はじめに
第1章 「勝札」は何故生まれたのか
拡大した軍事費調達の先にあるもの
名富くじ請負人
本店制服組の嫉妬
第2章 帝国議会との戦いを征す
「金が欲しい」というのに、いいだせない連中
勧銀常務会を中央突破
両雄の出会い
勅撰議員、枢密院たちの抵抗
限りなく富くじに近い新商品
「勝札」の誕生
第3章 「勝札」は終戦一ヶ月前に発売された
異彩を放つ戦時貯蓄部の面々
各紙の広告も熱気を帯びて
個人売り捌き人八巻務五二歳
群れる蜂のように一〇円札を握りしめた手が伸びてきた
空襲警報の最終に勝札を売り捌いた
第4章 焦土に咲いた夢の花
「負札」に変じた「勝札」
「戦費調達」から「インフレ抑制」の秘密兵器として
「宝くじ」の名づけ親はおれだ!
第5章 路上は無法地帯に
商品に綿金巾がついた
巻面をデザイン・コンペで競わせる
光は新宿より!
宝くじが路上で売れない!
第6章 片岡一久VSテキ屋
親分衆の出迎えを受けた片岡一久
「第一回宝くじ」を売り捌いた人たち
第一回宝くじの抽せんは日本橋三越百貨店で
第7章 「スピードくじ」の発売
中の数字が見える?
破綻国日本の夢は宝くじだ!
三角くじの登場
「即決くじ」のオンパレード
第8章 「ふくふくくじ」を持って東京を急襲せよ!
片岡を宝くじが追いかけてくる
覆面ポスター登場
福井出身者に売るんだから問題ない!
第9章 商品から高額賞金へ
一〇〇万円くじ登場!
塚ガールと旅行しても……
宝くじはギャンブルじゃない!
窮余の策の「統合くじ」
第10章 宝くじの神サマ、最前線で宣戦布告す
第一一代宝くじ部長は超合理化男
「宝くじの神サマ」はこうして誕生した
あふれる片岡式アイディア
片岡式目くらまし戦法
宝くじのモデルチェンジ
宝くじ部長で取締役に就任したのは片岡だけ
おわりに
参考資料一覧