新しい口語体昭和女子手紙の文
新しい口語體 昭和女子手紙の文
本書の巻頭に
両親への賀状
先生への賀状
主婦よりの賀状
右挨拶
親戚への賀状
友人への賀状
新年會に招く
歌留多會に友を招く
返し
雪割草を贈る
雪割草を貰ひて
かち栗を贈りて
返し
姉の出産を祝うて
都の正月の感想を故郷の友に
胃病に罹りて
返し
雪の國より
返し
新婚を賀して
右挨拶
紅梅に添へて
右返し
温泉より友に
返し
雪の日友の許に
梅見に友を誘ふ
返し
寒風の吹く日友に
知人に下婢の周旋をたのむ
返し
父を喪へる人に
返し
月末に友へ
初雛を祝ふ
初雛を祝はれしとて
雛の節句に友を招くとて
雛祭りに招かれし禮を友へ
木の芽ふくころ友に
春寒見舞
返し
亡き姉の四十九日の日
卒業を報ずるとて
卒業を賀すとて
都にのぼるてふ友に
田舎の乳母へ
都の友へ買物を頼むとて
都の友へ買物を頼むとて
暖かな晩友に
若菜に添へて
故鄕の妹が高等女學校に入學せしと聞きて
入學を故鄕の父母へ知らす
入學を東京の兄へ知らす
入學せしを友に知らす
友の入學を祝ふて
昆布菓子を贈る
昆布菓子を贈られしとて
摘草に誘ふ
返し
忘れたる舞扇に添へて
借りたる書物を汚せしとて
花の盛りの頃東京より故鄕の友に
野遊びより歸りて土筆に添へて
花の盛りに田舎より
花見に誘ふ
返し
花見に誘ふ(はがきにて)
返し(同)
春の月夜に
端午のお祝ひ
武者人形を貰ひしとて
若葉の頃友に
旅先より
旅ゆく人を送る
移轉を知らす
藤見に誘ふ
返し
依頼をうけし件について問合す
依頼されしことに返す
奉公先より妹へ
新茶を贈る
新茶を贈られし禮
音樂會に友を誘ふ
返し
田舎の友に
初夏のおとづれ
返し
寫生の絵はがきにて
初夏の夕友に
五月雨頃友に
返し
螢籠に添へて
田植の手傳をたのむ
卯月ばかり人のもとに
筍を贈る
筍を贈られしとて
友に寫眞の交換を乞ふ
友に寫眞の交換を申込まれて
誕生日に友を招く
誕生日の祝ひに招かれし翌日
白ばらの枝に添へて
白ばらの枝を贈られしとて
小兒を案じて若き叔母より
初夏の夜に
病める友に野百合花を贈るとて
七夕に故鄕の友へ
夏の花だより
藪入をして友へ
洪水見舞の禮
田舎の盆に
妻より夫に出産を知らす
海水浴に誘ふ
海水浴に誘はれしに返す
暑中見舞
返し
洋傘の買求めをたのむ
頼まれし洋傘を買ひ求めて送る
故鄕の両親の病気を見舞ふ
納凉にまねく
返し
伊香保から友に
蚊遣焚いて
友人の我儘を忠告す
友人の忠告を感謝して
旅行先より友へ