図書カントウグン ヘイシ ワ ナゼ シベリア ニ ヨクリュウ サレタカ000046544

関東軍兵士はなぜシベリアに抑留されたか

サブタイトル1~10
米ソ超大国のパワーゲームによる悲劇
編著者名
白井 久也 監訳/カタソノワ エレナ 著者
出版者
社会評論社
出版年月
2004年(平成16年)10月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
379,31,図版[7]p
ISBN
4784513108
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ka83
保管場所
閉架一般
内容注記
日本人捕虜のシベリア抑留関係年表:巻末p5-11
和書
目次

目次
親愛なる日本の読者の皆様へ―日本語版への序文
まえがき―歴史の堆積物の除去
第1章 日本人捕虜の過酷な運命を決めた舞台裏
スターリンと対日戦争
第二次大戦の早期終結とソ連の国益
同盟国の義務と国益とは?
極東ソ連軍の北海道上陸作戦計画の中止
日本人の強制労働割り当て計画
捕虜か抑留者か?
食い違う日本人捕虜の総数
「シベリア抑留」―仮説、事実、思索
経済効率小さい捕虜運動
第2章 日本人捕虜問題を巡る米ソ両国の激しい角逐
ソ連抑留日本人の本国帰還開始で米ソ合意
日本人捕虜の早期帰還を求める社会運動
本国へ訓令求める在日ソ連代表部
在外日本国民の祖国帰還米ソ協定の締結
有能な日本人捕虜のイデオロギー教育
米ソ間でも異なる日本人抑留者の総数
ソ連が対日理事会で占領当局を告発
モロトフ宛てのマッカーサー書簡
第3章 激化する旧連合国とソ連の政治的対立
戦争犯罪人―政治が判決を下す
悪名高いロシア共和国刑法第五八条
天皇訴追の戦犯裁判を求めるソ連
捕虜の送還費用は誰が負担するのか
日本人捕虜に賃金計算カード渡した米英
捕虜の給養費をカバーできない賃金
過熱する反ソ・キャンペーン報道
第4章 果敢な「米ソ決戦」の場となった対日理事会
旧連合国が対ソ攻撃の戦術転換へ
日本人捕虜の留守家族がデモ
米謀報機関が収容者の実態暴く報告書
徳田日共書記長と日本人捕虜の帰還問題
講和条約調印直前の米ソ外交
日共「五一年綱領」とコミンフォルム批判
第5章 国連と国際赤十字がとりくんだ日本人捕虜問題
第5回国連総会―二つの体制が対立
国連捕虜特別委員会が新しく発足
強制労働にあえぐ日本人捕虜
日本外務省、日本人帰還問題白書を発表
赤十字国際委員会―人道問題への政治的対応
国連総会第八会期―米ソ両国が政治的引き分け
第6章 日本人捕虜引き揚げ再開の道を探るソ日両国
ソ連の対日平和攻勢と日本の対ソ政策
日本国民へスターリンのメッセージ
ハバロフスク捕虜収容所を訪れた高良とみ
抑留者はナホトカ港経由で日本へ送還
レーニン賞受賞で大山郁夫教授が訪ソ
抑留問題打開に動く日本赤十字社
日本人戦犯の個人データ
日ソ赤十字社のラインで抑留者帰還交渉
日本人の継続帰還求める大量の手紙
第7章 ソ日関係正常化で日本人捕虜のソ連からの帰還が完了
平和条約は国民の要求か政治家の取引か
日ソ関係正常化に全抑留者帰還の前提条件
領土か人命か―困難な選択に直面する日本
日本を非難するフルシチョフ・ソ連首相
ソ日交渉を巡る日本の政党間の争い
日ソ平和条約交渉の最後の困難な歩み
モスクワでソ日共同宣言の調印
日本人の帰還に政治的意義を付与するソ連
結語 国際条約を侵犯したソ連の政治路線
捕虜はつねに国家間の政治的人質
徳田日共書記長に対する断罪
国家条約を侵犯したソ連指導部
捕虜補償の権利否認する日本の司法機関
スターリン型の秘密法廷での判決
労働証明書の正当性を否認する日本政府
望まれる捕虜問題の人道的解決
参考文献
【監訳者解題】日本人捕虜とシベリア抑留
あとがき
原注
日本人捕虜のシベリア抑留関係年表
人名索引