裕仁天皇の昭和史
- サブタイトル
- Non select 平成への遺訓-そのとき、なぜそう動いたのか
- 編著者名
- 山本 七平 著者
- 出版者
- 祥伝社
- 出版年月
- 2004年(平成16年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 359p : 挿図
- ISBN
- 4396500815
- NDC(分類)
- 288
- 請求記号
- 288/Y31
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和天皇-ご生涯とその時代:p358-359
- 昭和館デジタルアーカイブ
目次
まえがき
〔写真〕昭和天皇と時代の証言者たち
1章 天皇の自己規定―あくまでも憲法絶対の立憲君主
なぜ、天皇は開戦を阻止出来なかったのか
終戦の「聖断」は、憲法を踏みまちがえたものか
戦前も、天皇は「現人神」ではなかった
2章 天皇の教師たち(Ⅰ)―倫理担当に杉浦重剛を起用した時代の意図
天皇の自己規定を形成した教師たち
倫理の「御進講」が、後の天皇に与えた影響
3章 「三種の神器」の非神話化―道徳を絶対視しつつ、科学を重んじる杉浦の教育方針
4章 天皇の教師たち(Ⅱ)―歴史担当・白鳥博士の「神代史」観とその影響
天皇は、神話や皇国史観をどう考えられたか
敗戦国に待ちうける皇室の運命
5章 「捕虜の長」としての天皇―敗戦、そのときの身の処し方と退位問題
「私を絞首刑にしてかまわない」
天皇の反面教師―ウィルヘルム二世
6章 三代目―守成の明君」の養成―マッカーサー会談に見せた「勇気」は、どこから来たか
「創業と守成のいずれが難き」
三代目・家光にみる「守成の勇気」
7章 錦旗革命・昭和維新」の欺瞞―なぜ、日本がファシズムに憧れるようになったのか
戦争制御における内閣の権限と、近衛の言い訳
相沢中佐の異常心理と「昭和維新」
永田軍務局長斬殺が、「大御心」か
8章 天皇への呪詛―二・二六事件の首謀者・磯部浅一が、後世に残した重い遺産
事件勃発、天皇の決然たる対応
天皇を叱咤、怨嗟する磯部の叫び
真崎大将、陸軍首脳の腰抜けぶり
9章 盲信の悲劇―北一輝は、なぜ処刑されねばならなかったか
北一輝には「天皇尊崇の念」など全くなかった
天皇自らが「機関説」の信奉者
「御公家かついで壇の浦」
10章 「憲政の神様」の不敬罪―東条英機は、なぜ尾崎行雄を起訴したのか
「天皇と同意見だと不敬罪」の不思議
近衛・東条の翼賛体制への痛烈な批判
不刑罪―刑にあらざる罪
天皇ではなく、国民全体が“三代目”
11章 三代目・天皇と、三代目・国民―尾崎行雄が記した国民意識の移り変わりと天皇の立場
浮誇驕慢で大国難を招く三代目
12章 立憲君主の“命令”―国難近し、天皇に与えられた意思表示の手段とは
白川大将に示した、天皇の精一杯の“褒章”
無視された天皇の「提案」と「御希望」
「聖断」を未遂に終わらせた“もう一つの事件”
13章 「人間(あらひと)」・「象徴」としての天皇―古来、日本史において果たしてきた天皇家の位置と役割
「アラヒトガミ」の思想は、どこから生じたか
文化的統合の象徴としての天皇
14章 天皇“功罪”―そして「戦争責任」をどう考えるか
「天皇は戦争を止められるのに、なぜ止めなかった」
「おれの息子は、天皇のために死んだ」
終章 「平成」への遺訓
帝国憲法の改正に反対した美濃部博士
「昭和」から「平成」へのメッセージ
<資料①>「新日本建設に関する詔書」(いわゆる人間宣言)全文
<資料②>昭和天皇―ご生涯とその時代
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626