戦争を仕掛けた国、仕掛けられた国
目次
第1章 運命の転換点
『独白録』
動乱の背景
動乱の幕が上がる
影武者たちの誕生
仕事のし盛り
なぜ張作霖か(1)
なぜ張作霖か(2)
なぜ張作霖か(3)
爆殺事件批判
新しい史実(1)
新しい史実(2)
昭和初期の日中関係
第2章 陸軍省の四季
陸軍の台所・軍務局
斎藤海軍大佐の講義
陸軍の軍縮問題
軍備改善案
二大閥の対立
未発の「十月事件」
三宅坂の日常
満州視察行
北条会議
絶妙なタイミング
型破り将軍の異動
火力装備問題
第3章 国際的孤立への道
マスコミ報道
常駐師団の新設
盗まれた「赤本」
軍事教練強化策
第一次上海事変
大福餅論
国際連盟理事会
リットン報告
連盟脱退
ファシズム運動
五・一五事件
鈴木中佐の大喝
人事刷新
非常事変対策大綱
鈴木貞一日記
第4章 昭和維新の嵐
三長官会議
皇道派一掃
軍国太平記
一件書類
国防の本義
池田純久中佐
天皇機関説
相沢事件
石原作戦課長
北守南進策
日本海軍の体質
近歩三のクーデター
青年将校運動
蹶起趣意書
秋せまる
二月二十六日
惨劇の日
義軍か賊軍か
軍事参議官会議
激怒する天皇
事件収拾
梅津陸軍次官
第5章 盧溝橋の砲声
タンクー協定
幕僚政治
盧溝橋事件
石原と武藤
揺れる参謀本部
事件の底流
ドイツ顧問団
西安事件
不拡大方針決定
北支事変動員
第二次上海事変
中支那方面軍
近代戦の洗礼
ロンドン海軍会議
加藤提督の報復
帝国海軍惨敗の原則
対米戦用兵綱領
第一期作戦計画
深化する理論
第6章 運命の分岐点
漸減戦構想
軍縮条約失効
空母部隊の充実
「航空艦隊」編制
美保ヶ関事件
重雷装艦構想
大本営設置
大本営政府連絡会議
十三年度作戦計画
軍縮会議脱退
海軍制度調査会
北守南進思想
燃料問題
対日経済制裁
蘭印への関心
シャム国中立問題
戦時編制と出師準備
国家戦力の組織化
戦艦と爆撃機
「欧州大戦ノ予想」
シュペーの悲劇
レーダー長官の要望
ハーグ中立条約
第7章 起死回生の秘策
支那方面艦隊改編
新艦隊編制
急転する欧州戦局
蘭印問題への布石
領土問題への波及
日独防共協定
海相人事
三国同盟条約調印
参戦問題
軍事専門委員会
出師準備作業発動
十五年度海軍作戦計画
幻の「決戦強要」
出師準備作業
海軍“戦備”問題
岩畔課長の暴走
陸軍省内のタブー
昭和十五年度予算案
時局処理建白書
「建白書」分析
戦面縮小案
鹿子島回想
第8章 「勝利の計画」
極東部のトロイカ
パートナーたち
卓越した専門家
コーデル・ハル
キーパーソン
門戸開放政策
対日制裁問題
天羽声明
国務省内部覚書
太平洋中立化問題
対日通商条約
オレンジ計画
米海軍の憂鬱
戦争準備体制
リチャードソン長官
マレー防壁防衛
米太平洋艦隊
参戦決意
「勝利の計画」
ウェデマイヤー少佐
戦争のグランド・デザイン
人的資源の調整
洋上の巨頭会談
戦略計画
人的資源問題
「勝利計画」漏洩
匿名の手紙
ウェデマイヤーの誤算
第9章 影の仕掛人
調整会議の仕掛人
H・ホプキンズ
ホプキンズ演説
ヤング・ホプキンズ
ミッチェル市政
ホプキンズ式運営法
臨時緊急救済局
ホプキンズ書簡
大統領就任演説
炉辺談話
いかさま戦争
ライン河の国境
孤立主義者たち
合衆国のモザイク
将軍と提督
ホワイト・ハウス
イギリスの危機
大統領の燃料補給
ロンドンの空襲
武器貸与作戦
ホプキンズの旅行
対ソ援助
ホプキンズの帰還
大西洋を越えて
大西洋会談
在米資産凍結
ハル国務長官の憂慮
最後の警告
届かなった石油
第10章 対日情報戦
対日情報戦
横山大佐との対談
総員起こし
山口多聞大佐
無線盗聴と「買物予定表」
アメリカの情報の特質
ルーズベルトの指導の内幕
あとがき