消され、ゆがめられた歴史教科書
口絵 絵で見る教科書の歴史(日本・植民地・占領地)
1 はじめに…再びの教科書問題に対して
2 「つくる会」の歴史改竄を糾す
戦争賛美の教科書が検定合格
採択は教師排除に改悪された
すべての教科書が後退した
再びの検定と採択を前にして
「つくる会」の宣伝・攻撃は蠢く
つくる会『国民の文明史』批判
今度は「強制連行」削除を狙う
3 改悪された教科書採択制度
マスコミ報道に雌伏を期する
「つくる会」教科書、市販七〇万部
採択からの教師の排除
「知る権利」が諸刃の剣に
明日を担う子どもたちは育たない
4 教科書から相殺された記述
検定前に軍「慰安婦」記述が消された
「南京大虐殺」も「虚構」と偽る
戦時免責を植民地に強いる無責任
5 「つくる会」は、軍国天皇制を賛美する
占領地に翻った「日の丸」
「君が代」は天皇崇拝の歌
女性蔑視と差別助長の「神話」を掲載
6 歪め、逆流する「つくる会」教科書
懐かしき「教育勅語」の怖さ
韓国「併合」を礼賛美化
「御聖断」の御登場
7 歪め、隠蔽した「つくる会」教科書
「君死にたまうことなかれ」を歪曲
加害・侵略を姑息に隠蔽
「自尊」で歴史を歪めた「つくる会」
8 悲惨な太平洋戦争を賛美
「太東亜戦争」として正当化
玉砕、特攻の本質をどう見るか
悲惨な沖縄戦の実態を歪曲
小林よしのり「戦争論」は死者を冒涜
9 憲法改悪・戦争犯罪への詭弁
「戦争犯罪」に対する取繕い
「東京裁判」で「つくる会」の本質暴露
憲法改悪と、自衛隊の変質をねらう
10 仕組まれ、予想された検定合格か
検定は「つくる会」教科書を否定できない
「教育勅語」の登場
大虐殺が「実否」を問われる
「韓国併合」も当然か?
挑発する「つくる会」教科書
11 隣国から抗議された歪曲の歴史
侵略美化を指弾した韓国・中国
誠実の友好を問う韓国
歴史の誤りを指摘した中国
12 全教科書の徹底比較(平和と国際理解)
教科書全体に及んだ影響
琉球国・台湾領有と韓国「併合」
中国侵略(「満州」事変・日中戦争)
太平洋戦争と沖縄戦・被爆・降伏
戦時下の植民地・占領地と戦争責任・補償
表紙「献金でできた戦闘機」朝鮮総督府「初等朝鮮語読本 巻一」一九三九年
裏表紙「入営」国民学校初等科教科書「エノホン ニ」一九四一年