図書ガダルカナル センキ000046195

ガダルカナル戦記

サブタイトル1~10
編著者名
亀井 宏 著者
出版者
光人社
出版年月
1987年(昭和62年)7月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
1103p : 挿図
ISBN
4769803419
NDC(分類)
916
請求記号
916/Ka34
保管場所
閉架一般
内容注記
愛蔵版  付(袋入):別冊(16p),付図3枚
和書
目次

目次
1 序曲
海軍、ガダルカナル島へ飛行場設営を計画
飛行場設営に着手
連合軍の政戦略転換
2 連合軍上陸
昭和十七年八月七日、上陸当日
ツラギの戦況
3 第一次ソロモン海戦
在ラバウル第二十五航空戦隊と第八艦隊
第八艦隊の出撃
海上戦闘の模様と再突入中止
「鳥海」艦長の再突入進言
第八艦隊司令長官の全軍引き揚げ命令
巡洋艦「加古」の沈没
大本営の戦果発表、その実際
4 元大本営参謀の独白
当時参謀本部作戦課員井本熊男中佐の登場
アメリカの極東政策と日本の大陸膨脹政策
日米の中国にたいする野心
日本陸軍の対米認識の程度
日本陸海軍の相剋の歴史
日米両軍の政戦略の違い
ガダルカナルに集約される日本軍部の補給にたいする認識不足
大本営陸海軍部の戦争終末思想とその歩み寄り
当時の欧州における戦況と連合軍の苦悩
5 錯誤
ミッドウェー海戦敗北の後遺症
山本聯合艦隊司令長官の艦隊決戦思想
ガダルカナル、ツラギに連合軍上陸
陸海軍統帥部の認識とそのセクショナリズム
一木支隊の第十七軍戦闘序列への編入
潜水艦、航空部隊によるガダルカナル島偵察
中央陸海軍部のガダルカナル、ツラギ奪回作戦協定成立す
6 第十七軍の立場
第十七軍編成時の戦闘序列
各部隊の第十七軍隷下に至るまでの経緯
第十七軍司令官に課せられた任務
ミッドウェー海戦の結末と中央の反応
ポートモレスビー陸路攻略を命じられた南海支隊と、その情報主任参謀の証言
第八特別根拠地隊の陸路攻略に関する調査
南海支隊長の悲観的態度とその理由
大陸命について
統帥権とその沿革
7 辻政信の登場
辻政信にたいする各人の評価
大本営派遣参謀辻政信中佐の独断専行
第十七軍司令官、辻中佐の独断を信用しポートモレスビー陸路攻略を命令
ポートモレスビー陸路攻略にたいする第四艦隊の反応
陸海軍先遣隊、東部ニューギニア・ブナ上陸
第十七軍首脳のラバウル進出
辻中佐、ブナ上陸を果たさずラバウルに還る
ポートモレスビー陸路攻略に関する陸海軍現地協定成立
歩兵操典
当時第十七軍参謀長二見秋三郎少将訪問記
在ラバウル第十七軍首脳、連合軍のガダルカナル島上陸を聞く
陸海軍現地協定とガダルカナル、ツラギ即時奪回方針の決定
第十七軍、川口支隊および一木支隊のガダルカナル島投入を決定
在グアム一木支隊、輸送船でトラックへ
第二水雷戦隊、横須賀を出港しガ島へ
9 一木先遣隊壊滅
一木支隊、トラックを出発
ガダルカナル島タイボ岬付近に上陸
体験者の回想
戦闘経過
軍旗の喪失と支隊長の戦死
10 第二次ソロモン海戦
ガダルカナル島上の海軍設営隊その後
一木支隊先遣隊全滅の悲報至る
米軍、ガ島飛行場に飛行機を派遣する
一木支隊第二梯団と横須賀第五特別陸戦隊のトラック島出発
米機動部隊の蠢動
日本軍機動部隊・第三艦隊の建制
第三艦隊ソロモン海へ
第二水雷戦隊旗艦「神通」の大破
一木支隊第二梯団と横須賀第五特別陸戦隊のガ島輸送中止
第三艦隊のガ島接近
軽空母「龍驤」撃沈さる
日米両機動部隊の遭遇戦とその結末
11 第百二十四聯隊
川口支隊長、ラバウル第十七軍司令部に出頭
軍命令を受領
川口清健少将の人物評
第三水雷戦隊の出動
川口支隊長、輸送船によるガダルカナル輸送に異議を唱う
川口支隊、駆逐艦輸送に決す
第一次駆逐艦輸送の失敗
川口支隊長、舟艇機動による上陸案を意見具申
第百二十四聯隊第一大隊、ガダルカナル島タイボ岬上陸に成功
川口支隊主力、駆逐艦と舟艇機動の併用輸送に決す
ガダルカナルに到る各体験者の証言
第十七軍首脳と川口支隊長の確執
12 第十七軍首脳の逡巡
海軍ガ島守備隊のその後
第二師団第四聯隊第二大隊のガダルカナル派遣決定
陸軍統帥部のガダルカナルにたいする認識の微妙な変化
第二師団主力、第十七軍司令官の指揮下に入る
陸海両統帥部次長、ラバウルへ派遣
第十七軍司令部のガダルカナル奪回にたいする中央への悲観的電報
聯合艦隊司令部、陸軍のガダルカナル奪回への協力度
南海支隊主力、ポートモレスビーめざしてオーエン・スタンレー山系深く進入
ガダルカナル島上陸を果たした川口支隊のその後
青葉支隊・第四聯隊第二大隊および一木支隊第二梯団タイボ岬上陸に成功
川口支隊、東海岸タイボ岬と西海岸エスペランス岬周辺に上陸
川口支隊の第一回総攻撃準備とその前後
第十七軍首席参謀ガダルカナル島に渡る
13 総攻撃
川口支隊、攻撃準備地点への移動
地理錯綜と敵機の跳梁
体験者の回想
西端海岸に舟艇機動で上陸した川口支隊=岡部隊の場合
第一回総攻撃失敗に帰す
第二歩兵団長・青葉支隊長那須少将麾下第四聯隊主力ガダルカナル西海岸カミンボに上陸
川口支隊主力、西海岸方面へ苦心の転進
南海支隊、眼下にポートモレスビーの灯を見る
マタニカウ河右岸占拠に固執する大本営と第十七軍
馬脚をあらわした国力不足
予断を許さぬ欧州の戦況
14 輸送
第十七軍にたいする兵力増強
第十七軍参謀長の更迭と司令部職員の増強
辻政信中佐、大本営派遣参謀としてふたたびラバウルへ
辻大本営派遣参謀にたいする元第二師団将兵の反感
第十七軍司令官、第二師団のガダルカナル派兵を決心
第二師団長丸山中将、西海岸タサファロングに上陸
「十月攻勢」にたいする第十七軍作戦計画と第二師団命令
マタニカウ河岸における戦闘
第四聯隊の深傷
第三十八師団のラバウル集結
第十七軍司令官百武中将、軍司令部をガ島上に進める
15 サボ島沖海戦
聯合艦隊のガダルカナル輸送計画と現実との相違
第六戦隊によるガダルカナル敵飛行場砲撃計画
第二師団による十月中旬の総攻撃決定
敵艦隊、第六戦隊をサボ島付近で待ち伏せ
日米両艦隊からみた戦闘の経過
サボ島沖海戦の結果
16 艦砲射撃
第十七軍首脳の困惑
〝迂回作戦〟の採択
〝丸山道〟の啓開
聯合艦隊司令部、戦艦「金剛」「榛名」によるガ島飛行場砲撃を企図する
第八艦隊ふたたびガ島に接近
第三戦隊の出撃
新式三式弾の偉力
艦砲射撃が米軍首脳部にあたえた影響
必成を期した高速輸送船団輸送の挫折
17 戦機
第二師団の総攻撃
第二十九聯隊の場合
聯隊長、大隊長級の戦死続出
第二十九聯隊の軍旗行方不明
18 失敗
左翼隊・第二十九聯隊の場合
聯隊長、白兵突撃を決意
元第十一中隊長現在の認識を語る
第十一中隊の戦闘「詳報」
聯隊長と軍旗、敵陣地に突入
一夜にして聯隊主力壊滅状態
辻大本営派遣参謀の〝叡知〟をもとめて
二十五日の夜襲
参加した第二十九聯隊の残部
19 退却
第二百三十聯隊の場合
体験者の回想
敵飛行場突入成功の暗文「バンザイ」打電の謎
総攻撃失敗後の第二師団司令部
予備隊・第十六聯隊突入の前後
体験者の回想
20 南太平洋海戦
日米両軍機動部隊の動き
日本機動部隊・第三艦隊にたいする聯合艦隊命令
第三艦隊参謀長草鹿龍之介少将の隠忍自重
日米両機動部隊の衝突
旗艦「翔鶴」被弾す
米空母「ホーネット」沈没
第三艦隊参謀長草鹿龍之介少将の解任
21 避退行
第十七軍、総攻撃の失敗を認む
第二百三十聯隊=東海林支隊コリ岬へ転進
第二百三十聯隊第一大隊本部付原久吉軍曹が語る途中の苦労
新上陸部隊援護隊=関谷揚陸隊の編成
関谷揚陸隊の行動
コリ岬揚陸隊=第二百三十聯隊第二中隊、山砲兵第三十八聯隊コリ岬へ上陸
関谷揚陸隊と会同
第二師団主力、丸山道をへて海岸方面に後退
第十六聯隊第二大隊第二機関銃中隊鈴木辰吉上等兵が語る道程の苦労
住吉支隊のその後
第十六聯隊の残留部隊ガ島に上陸
大本営作戦課長服部大佐ガ島に渡る
聯合艦隊の正規空母ソロモン海から去る
第三十八師団第二百二十八聯隊のガ島上陸
辻政信ガダルカナルを去る
第三十八師団佐野中将のガ島上陸
第二師団ガ島西海岸に布陣す
輸送船団による第三十八師団第二百二十九聯隊のガ島輸送失敗
22 第三次ソロモン海戦
ふたたびガ島飛行場砲撃を計画
ガ島砲撃隊=挺進部隊の出撃
彼我艦隊の態勢
敵艦隊との遭遇
米旗艦「アトランタ」に砲弾命中、スコット少将即死す
旗艦「比叡」に敵弾命中
戦闘力を失う
駆逐艦「夕立」の活躍と被雷
あいつぐ米艦の被害
「比叡」の沈没にいたるまでの過程
「比叡」艦長西田大佐の書簡
キングストン弁はひらかれたか
ガ島砲撃失敗の余波
二重巡ガ島飛行場を砲撃
支援隊の重巡「衣笠」沈む
射撃隊のガ島飛行場砲撃計画実施
第四戦隊「愛宕」砲台長のノート
二戦艦基幹の米水上部隊との遭遇
戦艦「霧島」航行不能に陥る
ガ島砲撃の中止を各部に通知
砲雷戦の彼我収支決算
第二水雷戦隊の応援
戦艦「霧島」の沈没
「定本ガダルカナル戦詩集」の著者が語る当時のガ島
23 中央
第八方面軍、第十八軍の戦闘序列下命さる
第十八軍司令官安達中将
第八方面軍司令部
中央の動揺
第八方面軍司令官にガ島奪回続行の大命くだる
南海支隊の全面的敗走
支隊長堀井少将戦死
服部作戦課長の帰還報告
「大本営戦争機密日誌」における船舶徴傭問題
参謀本部と陸軍省間の紛糾
東條陸軍大臣のガダルカナルにたいするこの頃の見解
辻政信中佐の帰還報告
船舶徴傭をめぐって田中第一部長対佐藤軍務局長の鉄拳の応酬
第一部長と作戦課長の更迭人事
第八方面軍司令官の統帥発動
24 第三十八師団
東海林支隊のコリ岬からの転進
東海林支隊第一大隊ルンガ渡河点の警備へ
海岸方面の守備につく東海林支隊主力
第二百三十聯隊歩兵砲中隊小隊長望月茂中尉の日誌にみる惨状
第二師団長の不満
第三十八師団と第二師団の新部署
各体験者の証言にみる状況
中沢挺進隊の敵地潜行
第百二十四聯隊=前川口支隊のその後
連合軍ブナに逆上陸
ドラム罐輸送はじまる
ルンガ沖夜戦の勝利
「高波」沈む
苦肉の輸送法=潜水艦輸送その他
聯合艦隊司令部、潜水艦による食料輸送打ち切りを陸軍側に通告
25 方面軍
第八方面軍がおかれた立場
新作戦課長真田大佐のラバウル派遣
瀬島龍三氏の証言
真田大佐帰路ガダルカナル撤収を決意
瀬島少佐、機中で撤収案の骨子を作成
真田大佐参謀総長官邸に出向
ガダルカナル撤収につき意見具申
反論する者だれ一人なし
宮中大広間にて御前会議ひらかる
「ガ島に在る部隊を後方要地に撤収すべし」との大命くだる
大本営陸軍部第一部長綾部少将、ガ島撤収の大命をもってラバウルの第八方面軍司令部に到着
第八方面軍参謀井本、佐藤両少佐大命を携えてガ島に渡ることに決定
ガ島撤収時の後衛部隊となるため矢野大隊編成さる
井本、佐藤両参謀および矢野大隊、ガ島にむけ出発
26 餓島
撤収決定の頃のガ島の情況
第百二十四聯隊長岡大佐、軍旗を土中に埋め後方に退る
米軍の全面攻勢開始さる
各拠点の間隙に米軍浸透する
第二百二十八聯隊若林中尉の戦死
第三十八師団各拠点の苦戦
米軍の日本語による投降勧告はじまる
第十七軍司令部幕僚のセブリに砲弾落下
第三十八師団長、師団単独の玉砕案を承認
第二師団長独断後退を決意
27 転進命令
井本参謀と矢野大隊の眼に映じたガ島の惨状
井本、佐藤両参謀、第十七軍司令部に達しケ号作戦=ガ島撤収作戦に関する大命と第八方面軍命令を伝達
軍参謀長以下幕僚、こぞって不可能を理由に否をとなえる
軍司令官百武中将、熟考ののち万難を排し大命遂行を決心する
小沼軍参謀、雨中第三十八師団、第二師団へ撤収の大命を伝達、両師団長承諾
各部隊に撤収命令伝えるが一般将兵には飛行場付近に逆上陸して総攻撃するとして真実はあかさない
後方に退る各部隊の状況
撤収命令が届かず全滅した第二百二十八聯隊第二大隊=稲垣大隊の場合
大隊長稲垣少佐、撤収命令を知らず独断敵中突破の命令をくだす
第二百二十八聯隊第二大隊丹羽幼三衛生兵長の証言
28 終章
第十七軍司令官の撤収に関する命令
各部隊の乗船地までの道程
第二十八聯隊長一木清直大佐の後任松田大佐ガ島上陸
第二師団長、再度軍司令部との間に感情のしこり残す
レンネル島沖海戦
第一次撤収=第三十八師団主力
一月七日、松田新二十八聯隊長、総後衛部隊長に任ぜられる
第二次撤収=第十七軍司令官以下司令部、第二師団主力
第十七軍司令官、ブーゲンビル・エレベンタに上陸
ガ島に残された部隊と総後衛部隊長松田大佐の苦衷
昭和十八年二月七日夜、第三次撤収成功す
あとがき
別冊目次
ガダルカナル奪回作戦陸軍部隊編成表
太平洋戦争年表
参考文献
付図
1、ガ島北岸要図/南太平洋作戦概見図
2、ツラギ攻略作戦各部隊行動図
3、ガ島西北岸地名図