搭乗員挽歌

目次
第１章　若鷲はゆく、南の空へ
死に神からの絶縁状
青い桜と八重桜
翼に波しぶき
悪気流の名所
艦爆練成員の誇り
感激を胸に
第２章　南十字星またたく戦場で
ただならぬ気配
向こう岸の火事
勝たねばだめだ
『よくやった』
はじめての経験
決意を秘めて
つのる不安のなかで
悪夢のような一瞬
いずれは死ぬ身
野武士の怒号
第３章　決戦のときはきたりて
上層部への怒り
名ばかりの航空隊
夢の時間で
還らざる戦友
裏切った幹部士官たち
第４章　マニラ湾に陽は落ちて
上村少尉の真情
功名に心はやるな
下士官搭乗員の勘
葬送譜の序曲
奈落の底へ
有馬少将の自爆
大本営発表への疑問
敷島の大和心を
マバラカットの惨劇
売り言葉に買い言葉
レイテ湾一番乗り
レブ基地の沈黙
動悸はやまず
第５章　われレイテに死すとも
迷いに迷った特攻志願
恐怖について
敵大艦隊発見！
第６章　若桜たちは散り逝きて
幻の特攻隊
還らぬ機とともに
天涯孤独の身
二木上飛曹の硬骨
室町上飛曹の涙
特攻志願ふたたび
死にゆく前の日
予期せぬ逆転撃
第７章　今日の死か明日の死か
懐かしの故国へ
母よ、兄よ！
陰気な飛行隊
おれの番がきた！
約束が果たせる
第８章　出撃命令はついに下らず
死ぬための猛訓練
戦友たちの厚意
特攻基地に向かう
特攻隊の宿で
あとがき