「時代」が変わる
目次
第1章 急変化の中の作戦参謀-問題点をはじめに
情勢は急変かする
参謀とは、指揮官とは
海軍大学校で何を学ぶか
海軍の大企業病症候群
上官の身になって考えろ
想像力に乏しい民族
危機管理での対応
エリートの手前勝手
まとめ
第2章 伊藤整一〈軍令部次長〉
日本海海戦の体験の差
伊藤生徒隊監事
抜粋された理由
情報を囲い込む
狭い視野の中で
作戦のことは君に委せる
無通告の攻撃の結末
文化の差との戦い
軍令承行令の実際
将官への登龍門
秦次長との押し問答
補佐という言葉の意味
「筋を通す」特質
まとめ
第3章 中沢佑〈軍令部作戦部長〉
「名将」という言葉
「伝統を曲げるな」
先見の明だけでは
辞表の背景
適材適所だったか
事務から哲学へ
山本長官の指揮ぶり
勝敗を決したもの
攻撃一点張りの思想
脱け落ちた管理意識
第一に艦隊決戦
終生の恨事
最善の道を考えろ
陸軍の知性・飯村中将の所見
陸軍と海軍の仲
軍令系と軍政系
嶋田海相のお気に入り
「明治の頭」で戦う
評論家的発想
戦うためのマネジメント
見敵必戦の罪
誰も考えなかった戦争の貌
現実を知らない柱石
常在戦場の心掛け
高須長官の視野
勝利と惨敗の間に
責任はどうとるのか
まとめ
第4章 富岡定俊〈軍令部作戦部長〉,福留繁〈軍令部作戦部長〉
画一教育の弊害
守りの中沢、攻めの富岡
「作戦の神様」とは?
計画人事の男たち
サイレント・ネイヴィ
全般の戦況への目配り
「ろ」号作戦の失敗
強い者が勝つ
戦果第一主義
「無敵性」の研究
緒戦の成功に溺れて
敵は来るのか来ないのか
元気が出るための情報
現実とのギャップ
とんでもない陥穽
価値判断の誤り
紙の上の戦略
攻勢を防ぐ砦
日本の悲劇
海軍士官の共通認識
戦場のまっただ中へ
和平への契機を掴む
まとめ
第5章 宇垣纒〈連合艦隊参謀長〉
参謀長としての力量
虎の威を借る側近
戦争はどうなっとるのかね
一変した参謀長の位置
「い号作戦」の推進者
死地を脱して
山本長官の身代りたらんと
まとめ
あとがき