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太平洋戦争の謎

サブタイトル1~10
まだ終わっていない!?日米対決の軌跡
編著者名
佐治 芳彦 著者
出版者
日本文芸社
出版年月
1986年(昭和61年)10月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
246p
ISBN
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Sa26
保管場所
閉架一般
内容注記
年表:244-246
和書
目次

目次
まえがき
〈“黒船来航”以来のアメリカの対日戦略〉
序章 “日米対決の歴史”と演出されたシナリオ-問われる「魔性の歴史」の筋書と演出家たち
“黒船来航”に始まった日米対決は運命的なものか
日本はいつからアメリカの仮想敵国とされていたか
「オレンジ計画」に対応する日本の作戦は
軍縮会議で打った米英の巧妙な謀略の実態
アメリカの対日戦略の「二つの流れ」とは
日米対決の筋書「レインボー・プラン」の謎
〈“三国同盟”締結から日米開戦“決定”まで〉
1章 日米開戦までの苦悩と駆引きの舞台裏-良識派の後退と“勝算なき戦い”に踏み切った軍部の謎
良識派の反対を押さえてまで独伊と手を握った理由は
三国同盟以外に日本の逃げ道はなかったのか
山本五十六が海相だったら三国同盟は避けられたか
東条英機も期待した日米交渉がもたついたウラは?
国民が腰を抜かすような日米交渉の切り札の中身
土壇場でみごとに誤訳された外交暗号の大きな謎
最後通牒ともいうべき「ハル・ノート」をめぐる謎
日本とドイツを戦争に追い込んだ仕掛け人は?
軍に開戦の「決意」を「決定」させた動機と時期は?
瀬戸際まで開戦をためらった日本陸海軍部の謎
日本の暗号はなぜアメリカ側に筒抜けだったのか
“欺し討ち”の汚名を着た日本の最後通牒の遅れた真相
開戦を踏みきった軍部には勝算があったのか
いま問われる太平洋戦争の真の仕掛人と演出家
〈“真珠湾急襲”から“ミッドウェー敗戦”まで〉
2章 勝敗を決した情報不足と決断ミス-作戦の漏洩と索敵の失敗に重なるミスキャスの謎
戦略的攻勢から絶望的抗戦までの悪夢のプロセス
真珠湾攻撃作戦の発想はいつごろ生まれたか
山本五十六は「未来戦記」からヒントを得たのでは?
真珠湾作戦のモデルはすでにあった!?
南雲長官はなぜ第三次攻撃を中止したのか
「源田艦隊」と謳われた源田参謀の意見は正しかったか?
技術者不在の大艦巨砲主義も一因か
勝機を逸した海軍人事の謎「先任序列制」とは
日米海軍の差は物量だけではなかったのか?
マレー沖海戦の殊勲者は空軍か潜水艦か
欧米支配的世界史を塗り変えたシンガポール陥落の意味
白村江以来の敗北といわれるミッドウェー敗戦の謎
名将変じて最凡将となったMI作戦・AL作戦とは
完勝できるのに「惜勝」に終らせた珊瑚海海戦の謎
“追撃中止”を命じた空母指揮官はだれだ?
世界最強の日本の無敵艦隊は盲目だったのか?
絶対優勢の戦局を瞬時に失った原因は何か?
〈“ガ島血戦”から“あ号作戦”まで〉
3章 帝国海軍上層部の戦意を疑う指揮混乱の謎-官僚機構化した司令系統と現地指揮系統を衝く
ガ島血戦の敗因は陸・海両軍の不和によるものか
米軍のソロモン反抗をなぜ撃破できなかったか
失敗コンビに二度も勝機を捨てさせたにはなぜか
日本軍のガ島撤退が奇跡的に成功した理由は?
山本五十六の戦死は自殺かそれとも暗殺か
日本を敗北に導いたレーダーの立ち遅れはなぜか
海軍の戦意喪失を疑わせるトラック島の惨状
英霊も浮かばれない連合艦隊司令部の大失態
醜態を曝した連合艦隊古賀長官の事故死?の後遺症
主戦場の判断を誤って挫折した「あ号作戦」の謎
日米史家論争の焦点となった栗田艦隊謎の「反対」
米軍恐怖の的「カミカゼ」はいかにして生まれたか
〈“特攻機出撃”から“本土決戦”まで〉-結果論からみた人間の獣性と霊性の葛藤の意味
特攻隊を置き去りにした航空兵団司令官
結局役に立たなかった幻の新兵器の内容は?
日本軍ははたして実戦に毒ガスを使用していたか
確認された毒ガスと細菌戦はなぜ免責されたのか
毒ガスを使用したのは米軍ではなかったのか
栗林兵団はなぜ硫黄島の血戦でねばれたのか
大本営の戦争指導の混乱が沖縄の玉砕に与えた影響
戦艦大和の特攻出撃は大本営の作戦外的思惑の犠牲か
対日原爆投下決定をめぐる秘話
運命の原爆はなぜ広島と長崎に投下されたか
「二つの日本」の悲劇が予想された本土決戦
見当外れの和平工作でもたついた終戦への道
〈“太平洋戦争敗因論”をめぐって〉
5章 日本はなぜ太平洋戦争で敗れたのか-問い直される戦争指導者の資質と敗因論をめぐって
日本の戦争指導最高責任者は敗因をどう把えたか
日本軍の意表をついた米軍の「蛙飛び作戦」とは
米海軍「高速空母群」の威力は真珠湾で学んだものか
日本の商戦隊はいかにして潰滅したか
海軍のやり方をデタラメという石原莞爾の敗因論
石原莞爾が参謀総長だったら敗れなかったか
「関得演」は北進論にこだわった陸軍の大エラーか
マクロ経営学的に見た太平洋戦争敗因論とは
もう一つの「勝てたはずの太平洋戦争」論とは
米軍のOR手法と「日本魂」との戦いの違いか
開戦決定閣議に臨んだ東条首相のパーソナリティは
重要場面に謎の挙動を見せた提督
防御的な平和主義者と同情された一戦犯断罪の謎
〈“日本悪玉論”をめぐって〉
終章 まだ終らない太平洋戦争への疑問-百家争鳴に近い太平洋戦争についての史観の受けとめ方
戦争体験の受けとめ方も百人百様か
太平洋戦争の意味と性格についての四つの見解
「東京裁判」は人類に大きな誤りをもたらしたか
「帝国主義侵略戦争説」も「日本悪玉論」に還元か
「民族犯罪告発史観」に立つ「日本断罪論」とは
「日本悪玉論」への反論を唱える人々の見解
日本の対米英戦争は「侵略戦争」だったのか
“アジア民族解放”のための「大東亜戦争史観」とは
真の“勝者”と真の“敗者”はどちらか?
“太平洋戦争”は本当に終わったのか?
あとがき
年表