大東亜戦史 9
目次
山兵団沖縄に散る(清水幸一)
第二十四師団”山部隊”の誕生
博多で触れたシャバの空気
門司で知った沖縄行
ギュウ詰めの輸送船、いらだっ兵隊
航行五日、那覇港に着く
和気あいあいの駐屯生活
急ピッチの陣地構築作業
不意を衝いた米軍の大空襲
徹底的な軍事・港湾施設の破壊
第三十二軍の編成
持久作戦の新配備につく
沖縄進攻の前ぶれ
米軍慶良間列島に上陸
四月一日、ついに米軍上陸
石部隊の頑強な抵抗
弾雨を街いて夜襲切り込み
第二十二連隊前線へ
首里防衛線の激闘
爆雷を背負って夜襲
歩兵第三十二連隊も首里へ
総攻撃失敗、大勢決す
最後の陣地も生き地獄
戦車のひびき、米兵のざわめき
焼き払われる洞くつ
雨宮師団長の最期
米軍の記録から牛島軍司令官の自決
終戦も知らずに
元帥と市長と(成沢盤)
募前に捧る大合唱
鶴田市長殉職
五十さんの愛称
*
モルモット部隊(森川勇作)
流氷の戦線
XY作戦
コマンドルスキー沖海戦
北海の空に散る
ふぶきに飛び散る隼
生きたまま冷蔵庫に!
ソ連兵と女たち
ただ一人残った
*
西部軍と捕虜たち(鶴田敬一)
B29初のお目見得
知られざる第六航空軍
猛爆下に捕虜をのがす
火をかぶる地下壕
油山事件
追及されない九大事件
*
青春の武装(戸幡健彦)
ピルマ特派員の憂愁
法文科の学徒を戦場へ
感激の出陣学徒壮行式
「死んではだめ、生きて帰って」
「ピエロみたいな兵隊に・・・」
佐世保海兵団に入団
予備学生採用試験に合格
泥まみれの純白の上衣
広石教官の激励
「空中勤務のハンコ」
ビルマにいた石田二等兵
九州出水航空隊に転属
海軍少尉に任官
ルソン島の海岸に不時着
ビルマ・ベグーの逃避行
戦争は終ったが
*
望郷の島(野口博司)
魅力溢れる自然と資源
人事だった本土決戦
(四島)に限られた定住者
突然の終戦の知らせ
島々に帰る
”アメリカ兵はいないか?”
民家に押し入るソ連兵
日本軍の武装解除進む
脱出、続々と始まる
壮年者は踏みとどまれ!
国境警備隊常駐す
脱出は永久占領の口実になる
北海道に渡ったことが
ノルマに追われる日々
混乱期の中の復帰運動
帰らぬ島々への思い
許された墓参
*
殉国の鮮血は消えず(戸幡健彦)
勤労作業に汗する生徒隊濃く迫る沖縄決戦の影
十月十日の大空襲
全島地下要塞化を急ぐ
暗い気持で迎えた正月
島田新知事の着任
戦列に加わる生徒たち
本土決戦の捨石の運命
東海岸に迫る大艦隊
女学生あいついで野戦病院へ
慶良間列島に戦火あがる
陸軍病院で感激の卒業式
男子生徒は鉄血勤皇隊を編成
師範隊に「特別斬込隊」
米軍ついに嘉手納に上陸
ひめゆり隊地下病院壕へ
続出する死傷兵と倒れる学徒
”看護婦さん!水を!”
集中砲火に炎上する学び舎
女子学徒に初の戦死者
戦車に体当りする生徒たち
前線も銃後も一丸となって
ふえる学徒隊の墓標
首里危うし、摩文仁へ撤退
砲火と豪雨の中を移動
葬送の列、三十二軍司令部
陸軍病院ついに解散
女子学徒看護隊も解散へ
第三外科壕の凄絶な最後
制服をカバンに納めて壕を脱出
自決した先生と九人の学友
勇敢に戦った少年兵士たち
鉄血勤皇隊花と散る
*
壊滅都市・鹿児島(川越政則)
米機の来襲は日本一
元旦にB29初来襲
盲爆の惨事
時限爆弾を抱く
全滅に近い損害
*
広島、その日(中村敏)
真っ赤な炎
たつまき、そして黒い雨
火傷者の群れ
生き地獄を行く
第一報”特殊爆弾”
算を乱す老兵
運命の酒
体験者たち
しかばねの川
新型爆弾
悪魔の正体
裸の参謀長
横穴陣地
応援隊
合宿
第二弾
トルーマン放送
政府の抗議。
ひろがるうわさ
真っ赤な太陽
平和の詔勅
頭髪がぬける
神は許さない
*
歴史の終末(大下春男)
時に八時十五分
地獄図絵さながら
火の海を行く
丸焼けの駅
るいるいたる死体
消し飛んだらんかん
無電で代替紙の依頼
必死の消火
口伝隊の編成
青い火柱の立つ町
断腸の生別
無謀な避難阻止
七十年死滅説
責任を回避する米人
人間モルモット
原爆投下状況
*
第十六連隊の夜襲(坂井正義)
師団長のあせりと怒り
大空襲の火ぶた切る
突入成功!の誤報
白虎連隊絶滅す
敵情不明のままに
突撃前の兵の
恐ろしい敵のワナ
一瞬地獄と化した密林
*
私は生きていた(田崎八重子)
灼熱の海
原子病の予感
私は死なない
生への希望
*
霧の中の死闘(山口武光)
北千島戦線
ソ連軍の勤きと日本軍
霧の中の砲撃戦
戦車連隊急行
軍使帰らず
停戦交渉難航す
武装解除なら一兵まで戦う
沿岸砲台火を吹く
攻撃寸前に電報はいる
駆逐艦上の調印式
*
赤い砲火を浴びて(藤井康吉)
眠りを破る艦砲射撃
婦女子の強制送還
撃たれた軍使
あい次ぐ真岡の悲劇
妻子もろとも自決
みなさんさようなら
日本軍の抵抗
またも軍使射殺さる
憲兵の一団
豊原へ豊原へ
残った人たち
*
樺太からサハリンへ(星野竜猪)
詔勅むなしく
国境の戦い
豊原爆撃さる
軍政布告
粛清の十日間
何が反ソか
重労働十五年
ハバロフスクへ
ウラルを越えて
民政工作
引揚げ第一船