海軍と経営
目次
序文
第1章 主計科士官と海軍
貴族意識
階層的身分制度
職能別分科制度
兵科正統意識
スポーツに見る精神主義と合理主義
総力戦と後方支援
集団の独り歩き
指揮官
第2章 会社遍歴と経営
戦後の始まりとアメリカとの出会い
会社員の第一歩
会社分割
公定価格と単一為替レート
脱税事件
科学的管理法
新規事業と計数
会社を変わる
コントローラー精度と事業部制
労働組合
大株主との闘い
第3章 日本人の特質を考える
海軍と会社
日本人の特質論
日本人の意識と思考と行動の習俗
宗教観と自己主張-「原始宗教と結びつく集団主義」対「一神教に支えられた個人主義」
認識法-「パトス的」対「ロゴス的」
価値判断法-「状況主義的」対「規範的」
社会意識-「自然成立主義」対「被支配意識」
身分意識-「平等的」対「階層的」
人倫観-「無際限型」対「割り切り型」
第4章 日本的経営を探る
日本的経営の由来
日本的経営を由来した原動力と外部情勢
日本的経営の法が
大正・昭和末期の日本的経営
戦時統制経済下の日本的経営
戦後の復興と成長期の日本的経営
欧米企業との経営分析値比較に見る日本的経営
大企業への集中度が低い
売上第一主義(高い労働の生産性)
慢性低収益症
この次の資本回転
小さくなると良くなる資本回転
自己資本貧血症(借金経営)
株の持ち合い現象
大きい企業間信用
第6章 日本的経営のまとめ
基本的性格
企業主体
経営理念
支配構造
資本
企業生態
組織化原理
問題点とその対応
人間集団として
集団の構成員として
集団のリーダーについて
社会との接点
第6章 海軍と経営からの教訓
組織としての海軍と企業(日本的経営)
海軍の失敗と日本的経営の成功
組織構造(共同体的体質の功罪)
管理システム(剛構造と柔構造のシステム適合性の良否)
戦略(状況主義的対応の明暗)
意思決定(帰納的集団的意思決定の適応性の合否)
結び