新青年読本
目次
1 大正9年-大正13年 1920-1924
『新青年』の誕生とその時代
海外雄飛の背景と内実
雄飛と彷徨のあいだ
排日運動
国際情勢への視座あるいは次の戦争?
〝新青年〟に期待されたもの
青年は民衆勢の象徴-普選問題
疲弊する農村
修養から娯楽へ
新しい翻訳文体の確立
「探偵小説」雑誌への道
江戸川乱歩登場
科学万能のロマンティシズム
2 大正13年-昭和2年 1924-1927
モダニズムへ向けて
〝探偵小説時代〟到来
「探偵小説」論は百家争鳴
ジャンルを横断する翻訳セレクション
犯罪科学
精神分析の紹介
朔太郎と乱歩
創作探偵小説のその後
都市と探偵小説
大震災から復興へ
都市論の勃興
めりけんじゃっぷ登場
映画コラムのアメリカニズム
「世界的」日本の興奮
3 昭和2年-昭和12年 1927-1937
昭和モダニズムをリードする
MANGAマンガ漫画
なんてったってナンセンス
みせれえにあすな読物群
モダン・ボーイに教養を
モダン大学
恋愛の季節
おしゃれ行進曲
『新青年』・映画一九三〇年
都市モダニズムとしての映画の昂揚
モダンスポーツ礼讃
スポーツと政治
オリンピック問題が浮上
多彩な執筆陣
『新青年』の表紙と松野一夫
ユーモリストの小径で-翻訳小説概観
科学精神と機械のモダニズム
「愛国的非戦論」の立場と国際感覚
4 昭和12年-昭和20年 1937-1945
抵抗から協力へ、それでも逸脱することばたち
日中戦争の開始と「愛国的非戦論」
スポーツ記事の終焉
「実用」と「装飾」の相克
女性の台頭
女たちの新体制
バケツから原爆まで
言葉の〈非常時〉-戦時下の報道と小説
間国家の花火-戦争と〝国際小説〟
イメージの冒険と〝不服従〟
〈情報〉をめぐる物語群-〝スパイ小説〟の展開
『新青年』の国際小説
外世界を求めて-冒険と秘境
時代小説の簇生
戦争文学
銃後の慰安
昭和20年-昭和25年 1945-1950
最後の光芒
戦後風俗と創作
その後の『新青年』
水谷準氏に聞く
私と『新青年』
創刊から終刊まで(中島河太郎)
新青年と二銭銅貨
出会いと別れ(西原和海)
モダニズムの「装置」(高橋英夫)
棚の上の「新青年」(田辺聖子)
死んでも話ができる男の話(乾信一郎)
「新青年」と「阿呆宮」(土岐雄三)
「新青年」とアルフォンス・アレー(山田稔)
モダニズム開眼(南博)
久生十蘭を継ぐ作家に(中井英夫)
『新青年』との出会い(尾崎秀樹)
光輝く戦時期のSF(横田順彌)
土蔵の中の恐怖(本田和子)
『雑誌の時代』(橋本治)
「とは、知らなかった」(草森紳一)
悪書としての「新青年」(種村季弘)
コラム
成功者立志伝
社会派執筆陣の登用
読者欄
ユーモアとナンセンス
ラジオと自動車
挿画家たちの漫画
ミッキーマウス余話
シルエットの美学
トオキー挿画小説
「阿呆宮一千一夜」の会員たち
アンケート抜き書き
スポーツ読物
「サラリマン講座」と「ひまつぶし学」
昭和モダニズム三大雑誌
相撲に捧げる愛
『魔都』
久生十蘭の戦後文学
戦後の山本周五郎
『新青年』あらかると
海外問答
マイクロフォン
モダン広告集
横溝正史の編集後記
ヴォガン・ヴォグ
アスファルト
海外探偵小説十傑
戦時広告集
科学記事
『新青年』の作家たち
白井喬二
国枝史郎
岡本綺堂
平林初之輔
小酒井不木
甲賀三郎
夢野久作
城昌幸
角田喜久雄
水谷準
久山秀子
大下宇陀児
横溝正史
谷譲次
久生十蘭
渡辺温
渡辺啓助
小栗虫太郎
木々光太郎
獅子文六
深尾須磨子
海野十三
辰野九紫
『新青年』全巻総目次1920-1950
執筆者紹介