台湾朝鮮満州 日本の植民地の真実
はじめに-日本の「植民地主義」の実像とは
第1章 「日本三大植民地」という妄説
台湾・朝鮮・満州-「三大植民地」説の虚妄
植民地か新領土かをめぐる論争
列強も期待した日韓合邦への道
満州建国が求められた時代的背景
戦後植民地学者の妄説と歴史捏造
アジアの近代化を推進した日本の総督府政治
台湾・朝鮮防衛と台湾人・朝鮮人の協力
日本の資本や技術の移転と東アジアの変貌
第2章 近代化を遂げた荒涼の島・台湾
台湾四百年史は外来支配の歴史
風土病の地における医療制度の確立
衛生環境の改善で人の住める島になった台湾
近代的産業基盤を打ち立てた国土改造計画
治山治水を図った森林事業
人流と物流のない島での大交通網の建設
原始経済から貨幣・商品経済に大転換
飢餓の島から食糧輸出地に変貌
第3章 「第二の文明開化」を迎えた台湾
共通語導入で近代化された多言語社会
教育不毛の島を教育先進地域にした総督府
「警察政治」で匪賊社会は近代的法治社会に
原住民開化のための山地征伐
扶植された近代社会の近代精神
日本の総督府にかなわない中華民国総統府
第4章 合邦国家に変貌した朝鮮
大陸の千年属国としての朝鮮
朝鮮独立のための日清・日露戦争
朝鮮の近代社会は衛生環境の改善から
自然再生に貢献した治山治水事業
苛斂誅求から農民を救った近代農業
危機を救った米産計画による食糧倍増
エネルギー確保から朝鮮型「産業革命」始動
闘争的朋党政治を追放して超安定社会に
第5章 民力超えた朝鮮半島の近代的国造り
朝鮮の国家破産を救った日韓合邦
貨幣整理による金融制度の確立
交通の大建設で新生した朝鮮半島
日本がもたらした実学教育
日本による朝鮮伝統文化の保護と再生
ハングルに息を吹き込んだ日本の文化政策
近代国家を目指した皇民化運動
創氏改名は朝鮮人の要望に応えた特権
扶植された平等理念と法治観念
近代的ナショナリズムの目覚め
第6章 辺境の地・満州の王道楽土建設
華夷抗争の北東アジア史
満州人による中国の植民地化
日露戦争が変えた満州の運命
清国の崩壊と諸民族の独立
列強と諸民族の遺産相続戦
満州に近代化をもたらした関東軍の進出
満州国を生み出した満州事変
真実vs欺瞞-満州建国をめぐる日中の主張
世界からみた満州国の建国
「王道楽土」建設という満州国の理想
第7章 近代アジアの夢だった満州国
無法地帯を桃源郷に変えた警察の治安確立
中国大陸史上初の法治国家
世界史上稀な貨幣財政再建の成功
満州における国土開発計画
満州国を豊かにした資源開発プロジェクト
東北亜大陸に忽然と出現した重工業国家
馬車時代から超特急時代へ
国民意識の育成を目指した近代教育政策
近代国家建設に精魂を傾けた日本
年間百万人の難民が押し寄せた王道楽土
戦後の中国による満州国遺産の蕩尽
第8章 植民史が問う「植民地とは何か」
ギリシャの地中海植民と通商
古代ローマ人の統合主義的コロニア
ユーラシア大陸-遊牧民族の移民と植民
大航海時代のポルトガル、スペインの植民史
重商主義時代のオランダとイギリスの植民地
イギリスとフランスの世界植民地争奪戦
スラブ民族の膨張的植民地政策
世界最大の植民地帝国・中国の南漸史
福音・栄光・黄金を求めた南アメリカ植民史
南米との格差を決定づけた北米植民史
アフリカ大陸分割植民史
大東亜戦争前史-列強のアジア植民地化
大東亜戦争による東亜の解放
第9章 植民地主義vs社会主義
「植民地」とは何か-定義・学説
資本主義が生んだ近代的植民地主義
否定できない植民地主義の遺産
「遺産」でみる植民地主義と社会主義の優劣
コスモポリタニズムという共通性
社会主義も植民地主義もユートピア思想
植民地以上に過酷な社会主義の国家奴隷制度
植民地主義と社会主義-どちらが解放思想か
終章 文明史の中の「日本の植民地」