図書センゴ ニホン ノ ナカ ノ センソウ000045392

戦後日本のなかの「戦争」

サブタイトル1~10
編著者名
中 久郎 編者/高橋 三郎 [ほか]著
出版者
世界思想社
出版年月
2004年(平成16年)2月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
6,356p
ISBN
4790710343
NDC(分類)
210.76
請求記号
210.76/N31
保管場所
開架一般
内容注記
章末:参考文献 関連年表:p345-354 別タイトル:戦後日本のなかの戦争
和書
目次

序論-本書の構成(中久郎)

第1章 戦後「平和」のなかの「戦争」(中久郎)
はじめに
戦後「平和」のなかの「戦争」の持続
最近の動向
個人にとっての戦争
おわりに-複合矛盾の関連動態としての現実

第2章 戦没者の手記分析についての一考察-森岡清美『決死の世代と遺書』をめぐって(高橋三郎)
はじめに
『決死の世代と遺書』
『若き特攻隊員と太平洋戦争』
戦没者手記分析の問題点
むすびにかえて

第3章 鎮められない戦争の記憶(青木康容)
はじめに
記憶をめぐる集団闘争
戦争記憶の解禁と分裂
集合的記憶
おわりに

第4章 被爆地広島における寺院の役割(新田光子)
はじめに
戦前の明教寺
被爆前後の明教寺の状況
その後の明教寺
広島における被爆寺院の役割
おわりに

第5章 実業家文化の戦前・戦後(永谷健)
はじめに
近代日本の実業家文化
戦時下茶会文化の変容
財産税と高級文化の終焉

第6章 公衆衛生の危機管理-保健所の変遷(金子雅彦)
保健所の設立
保健所の再出発
保健所の発展と社会構造の変化
保健所の役割の再構築

第7章 戦後男の子文化のなかの「戦争」(伊藤公雄)
はじめに
連続する社会意識のなかの「戦争」-敗戦直後の軍隊・天皇制イメージ
一九四〇・五〇年代における男の子文化と「戦争」
浮上する「戦争」-六〇年代の男の子文化
「戦争」の終わり-身体性の喪失と防寒主義の成立
おわりに

第8章 一九六〇年代少年週刊誌における「戦争」-「少年マガジン」の事例(高橋由典)
問題
特集記事
読み物とマンガ
共感共同体
戦争をめぐる二つの社会の共存

第9章 自衛隊PKOの社会学-国際貢献任務拡大のゆくえと派遣ストレス(河野仁)
自衛隊の国際貢献活動と9・11テロ事件後の任務拡大
国際貢献活動に従事する自衛官の動機と適応
「新しい任務」への適応
派遣ストレス(deployment stress)の問題
PKO要員の「戦争と軍隊」観
国際貢献拡大のゆくえと「派遣ストレス」の問題

第10章 「満州国」の現実と理想-崩壊時の体験(中久郎)
はじめに
満州国家の成立経緯
建国大学-内からの国家変換志向
国家崩壊時における体験
国家崩壊後の満州
おわりに-私にとっての満州体験
付記

第11章 「満州移民」の問いかけるもの(蘭信三)
忘れられたひとびと、解凍された記憶
希望としての満州移民、動員としての満州移民
逃避行の意味、満州開拓の意味
苦しみとしての満州、ノスタルジアとしての満州
スティグマとしての満州、ノスタルジアとしての日本
残留からの解放、帰国後の苦しみ
満州を問い続けること、日本を問い続けること

第12章 統一ドイツのナショナル・アイデンティティ形成-
ホロコースト慰霊碑論争にみる戦争の記憶(城達也)
はじめに
戦後ドイツの慰霊碑とユダヤ人追悼問題
慰霊碑設計案をめぐる政治
過去の記憶をめぐって-ヴァルザー=ブービス論争
慰霊碑建立の決定過程
「正常性」とベルリン共和国の出発
あとがき

関連年表
執筆者紹介