図書カマド000045377

かまど

サブタイトル1~10
ものと人間の文化史 117
編著者名
狩野 敏次 著者
出版者
法政大学出版局
出版年月
2004年(平成16年)1月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
9,281p
ISBN
4588211714
NDC(分類)
383.8
請求記号
383.8/Ka58
保管場所
閉架一般
内容注記
XISBN:4211714は奥付による
和書
目次

はじめに-カマドと民家の暗がり
第1章 カマドの歴史
カマドの起源
炉のなかに土製支脚を置く
炉からカマドへ
煙道付きのカマド
渡来人と外来のカマド
外来のカマドと在来のカマド
在来のカマドの名称
古代人は米を煮て食べていた
米を「蒸す」調理法
旅と糒
祭具としての韓竃
ミニチュアのカマド形土器
「貧窮問答歌」のカマド
カマドの設備をもたない掘立柱住居
絵巻に描かれた最初のカマド
五徳とカマド
五徳で煮炊きをする
祭祀用のカマドと炊事用のカマド
韓竃が炊事用のカマドに転用される
置カマドのデザイン性
合理的な近世のカマド
土間から切り離されたカマド
台所の近代化
改良カマド
土間の神話的風景
第2章 カマドと女性
女性のシンボル
三つの石でカマドを築く
三つの石と常世信仰
三角形と女陰のシンボル
火は女性の胎内から生まれた
カマドは女陰の象徴
第3章 カマドと境界
カマとカマド
戸(へ)について
「カマ」から「カマド」へ
「クド」の意味
筑前地方の荒神窓
「ホト」は「ホド」の祖語か
「ホド」のイメージ
女陰と「よりまし」
穴の呪力
異界への連絡口
カマドの煙に乗って上天する
火の神、カマド神の分霊
第4章 カマドと地形
「カマ」ということば
鎌倉の地名
「カマ」のつく地名は海岸に多い
トカマ(外鎌)の地名について
母性的な地形
カマド型の地形と女性のシンボル
洞窟、淵はなぜカマと呼ばれるのか
カマは異界への入口
淵にはよく渦巻きが発生する
渦巻きと永遠のシンボル
この世とあの世を結ぶ回路
水をかき回す儀礼
淵と水神
水辺の祭祀
「カマド祭り」と地形
カマドに似た自然石を祭壇とする
屋内化されたカマド祭り
椀貸伝説と地形
第5章 カマドと水界
カマド神起源譚
穴と水
カマド神の出目
大地の神と水神
小さ子と河童
河童とカマド
水界の入口としてのカマド
カマドに異変の前兆があらわれる
カマドから水が吹き出す
炉から水が湧き出す
第6章 カマドと大地
山のミニチュア
カマド神を塗り込める
『古事記』にみるカマド神の系譜
庭竃の風習
庭竃のルーツはカマド祭りか
カマドを淵や洞窟に見立てる
カマドの元型的イメージ
あとがき