米国対日占領政策と武道教育
- サブタイトル
- 大日本武徳会の興亡 学術叢書
- 編著者名
- 山本 礼子 著者
- 出版者
- 日本図書センター
- 出版年月
- 2003年(平成15年)11月
- 大きさ(縦×横)cm
- 21×
- ページ
- 156p
- ISBN
- 4820569988
- NDC(分類)
- 789
- 請求記号
- 789/Y31
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 「大日本武徳会解散と学校体育における武道の民主化:GHQ/SCAPと日本側の対応を中心に」(『日本教育史学』第39集)を基にしたもの
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第1章 戦中大日本武徳会解散要因-対日占領政策決定の過程で
戦中、米国政府の対日占領政策の決定事項
「北米武徳会」から得た情報
米国の情報映画による日本情報-KNOW YOUR ENEMY : JAPAN
第2章 占領下の大日本武徳会解散-連合国最高司令官総司令部(GHQ)の政策
民間情報教育局(CIE)の陣容
占領初期学校教育における武道の禁止に関するCIEの見解
社会体育としての武道の扱い
社会体育としての武道の活動
民間団体としての武徳会、戦後の再出発
民間諜報局の調査
大日本武徳会解散指令と文部省のCIEに対する折衝
名称変更に対する難色-占領下での伝統維持の危機
武徳会、自主解散を決定
CIE、自主解散に同意
自主解散を否定し、GHQ指令による解散を強行-民政局の登場
神道指令に言及なし
第3章 大日本武徳会関係者の公職追放
公職追放指令
追放該当者範囲規程
大日本武徳会の弁明と日本政府の折衝
国際派による折衝
警察組織と大日本武徳会
武徳会関係者追放による打撃
GHQ内部の軋轢
第4章 学校体育として武道の復活
武道禁止の衝撃
武道復活要請-復活のための草の根運動
学校体育として武道復活要請-学生による陳情
武道の人気
文部省の対処-戦中戦後の武道の比較と改善
武道のデモンストレーションとCIEの反応
CIE評価委員会(Evaluation Committee)の評価と復活示唆
CIEの武士道評価の変化
学校体育への復活に向けて
第5章 大日本武徳会の設立と発展
大日本武徳会の設立背景-明治初期の武道
武徳会設立の動機
設立に向けての官僚依存
大日本武徳会の組織拡大と活動
警察組織依存と中央集権体質の萌芽
財団法人設立(一九〇九〈明治四十二〉年)と地方支部組織の確立
大日本武徳会武道専門学校設立
体育科目か修身か
大日本武徳会の設立趣旨称揚-社会的受容背景
大日本武徳会の拡大策批判
第6章 武道の学校教育導入
正課採用請願運動-国粋尚武論
文部省の消極姿勢
思想善導としての武道教育
第7章 武道団体の国家統合化
体育修練の組織化-学生剣道団体、講道館、大日本学徒体育振興会設立
武道総合団体大日本武徳会の設立
武道団体統合反対論と国家統合に対する武徳会の姿勢
国家統合迎合説と国家統合推進者
戦時中の大日本武徳会の運営
地方の改組状況および地方支部の活動状況
第8章 武道啓蒙思想の変化と精神主義の軌跡
文部省教授要目に現れた武道教育目的の変化
武道関係誌の論調比較
武士道と特攻隊の教育
「第二次特別攻撃隊の武勲」
武士道の思想的背景
武道が体現する精神主義の軌跡
終章
大日本武徳会解散指令の根拠
GHQ 民政局(GS)と民間情報教育局(CIE)の施策比較
民間情報教育局(CIE)の施策
学生・民間武道愛好家の熱意
武道の精神主義の軌跡
精神主義の戦争責任
精神主義の課題
あとがき
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626