昭和演芸秘史
開口一番
第1章 座談会「昭和の笑芸の証人たち」
はじめに
活弁華やかなりしころ
漫談ことはじめは夢声と大辻
流行語を生んだ高勢実乗
従軍漫談の楽天、浪曲漫談の静波
池の端の師匠柳家三亀松
あきれたぼういず誕生のいきさつ
あきぼすに続け!
東京ではボーイズ、関西では漫才
江戸家猫八芸名のいわれ
擬声漫談アダチ竜光大活躍
両刀遣いの木下華声
漫談界のパイオニア
歌謡司会の名調子
漫談とは?洋服を着た話芸
川田晴久門下の三羽がらす
打倒あきぼす 三味線バロー誕生!
チームワークのむずかしさ
声帯模写の元祖は古川緑波
のどが大事、歯が大事、耳が大事
模写芸集団花ざかり
第2章 新作落語篇-明治産新作落語事情(シンサクノレキシハコテンヨリフルイ)
古典落語と新作落語
珍芸時代の主役たち
生みの苦しみ
台本を買った〝狸の円左〟
現代落語の芽生え-初代三語楼
明治の落語名題総覧
昭和の落語名題総覧
戦後の新版落語名題総覧
兵隊の金語楼か、金語楼の兵隊か
新作に賭けた群像
落語の災難
制限された戦時下の笑い
平和と〝爆笑王〟歌笑
戦後の大御所、今輔
作者たち
演芸作家全員集合
華やかな新作時代
ニュー落語のスターたち
笑いの原点を探る有遊会
第3章 漫才篇-万歳・万才・漫才・MANZAI
漫才のルーツは祝福芸
張り扇万歳のゆりかご時代
パイオニアの群像
砂川捨丸と第一次万才ブーム
お笑い、関西席捲
東京への橋頭堡
むかしの万歳ネタづくし
第二次漫才ブーム到来
しゃべくり漫才誕生
コンビは解消すべからず
空前の才女・ミスワカナ
戦前から戦後へ
甘粕大尉の死を見た漫才師
コンビは奇なもの
電波にのって第三次ブーム
第四次ブームの仕掛人たち
次には何を仕掛けるか
第4章 漫談篇-活動大写真から漫談への道
カツベンことはじめ
〝すこぶる非常博士〟の好洋
夢声の活弁時代
口で文学を綴る
「オワイ屋」にくさる大辻司郎
漫談、落語に学ぶ
元祖は夢声、大辻?
「ナヤマシ会」発足
〝喜劇〟の上を行く〝怒劇〟
〝漫〟の字、大いに流行る
広がる漫談の裾野
第5章 声帯模写篇-模写という名の瞬間湯わかし器芸
声色と物真似
一人で八人、十六人
蛙と鴬で猫八誕生
倅よ、コオロギを鳴いてみな
声帯模写という不思議な新造語
模写芸の広がり
夢声、実はロッパのラジオ放送
猫八二代目、三代目
若き日のアダチ竜光は口八丁
形態模写の草分け、三亀松
馬風、仲間を模写る
節真似ひとすじ勝之助
真似られる本人と対話
あとがき