真田の影武者豪勇無双根津甚八
- サブタイトル
- 千代田文庫 43
- 編著者名
- 春江堂編輯部 著者
- 出版者
- 春江堂
- 出版年月
- 1925年(大正14年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 15×
- ページ
- 4,196p,図版1枚
- ISBN
- NDC(分類)
- 913
- 請求記号
- 913/Sh99
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 背の書名:十勇士根津甚八 表紙の書名:長編講談真田家十勇士根津甚八
- 昭和館デジタルアーカイブ
妖怪御殿
か否な気持のする晩だ
怨敵退散悪伏
女の首がニユーツ今に見て居れ
さてこそ妖怪変化ッ
此ン畜生
腕は
オホン乃公の腕前を見ろ
私はからずございます
アハヽヽヽア態を見ろ
正体現はせ
吃驚仰天
此の野郎太い事を吐す奴だ
オイオイ冗談じゃない
このくそ坊主奴ッ
お心安いは常の事だ
高い山から谷底見れば
オヤオヤ
二枚の舌を使ふと承知しないぞ
何うも退屈で困る
オヤッこりゃ妙だ
喧嘩口論はならんぞ
ハッ畏り奉る
大変だ
アヽア馬鹿馬鹿しいイヨー結構結構
油断をしちや不可ねえぜ
飲めよ唄への大騒ぎ
マア万事は乃公に任せて置けい
大法螺
先ず祝杯として一杯
ワァ此奴は敵はん
馳走になるとは洒落て居る哩
オーイ門番開けてくれ
五郎兵衛俄かにニコニコ顔
忍術比べ
ウム失策つたッ
其の乗物しばらく待てッ
手向ひすると生命はないぞッ
現はれ出でたる豪傑四人
ヤイ驚ろいたか
野武士
ヤア野武士の分際で生意気千万
猪牙才なりこの槍先喰へッ
サア駕夫急げ急げ
土産は何を持つて帰つてくれた
馬泥棒ッ
馬方に似合はぬ話せる奴だ
貴様等は怪しからん奴だ
泥棒だ泥棒だ馬泥棒だ
何うだ乃公の計略は巧いだろう
ヤイ何の用だッ
行列荒し
ソレッ召捕つて仕舞へッ
イデヤ組まん
鬼と異名を取つたる荒川熊蔵どのか
何れまた後日再会いたさう
一方の血路を開いて
変な男
馬鹿を見た藤堂和泉守
其様な阿呆らしい事が
無茶な武士もあつたものじや
オーイ酒だ酒だ
変な目付きをするなッ
女の悲鳴
この野郎ウーン
ヤイ武士酒が飲みたいか
此奴は恐ろしい力だ
アレーお助け
ヤイ騒ぐな女ッ
一軒家
拳骨固めてポカポカ
チラチラ灯火が見へる
一夜の宿が願ひたい
夜は次第に更けて来た
山賊の張本捻金権蔵
乱暴者
オヤッ変だ
首と胴との生別れをさせてやる
エヽイ念仏は嫌ひだ
生命ばかりはお助けを
溝の中へ真逆様
ヤイ野郎共
汝れッ不埒な奴だ
喧嘩は乃公が引き受けてやる
ヤイ巫山戯た事を云ふない
ソレ殺つ付けろ
泣面に蜂の悪漢共
オヽ御身は
今夜は野宿だ
パタパタと云ふ足音
オーイお女中お女中
何うも奇体な事もあるものだ
御両親はお壮健か
約束
そんな馬鹿な事が
私は死んで仕舞ひます
アヽ悪い事は出来ねえものだ
ハヽア此所が地獄だな
曲者其所動くなッ
四天王
ヘン態を見やァがれ
虎の威を借る狐武士奴ッ
狼藉者控へ居ろう
これは怪しからん
手荒な事をして頂いては困る
胡麻の蝿
流石の大野治長も青くなり
ヤア敵はんぞ敵はんぞ
騒ぐな禿茶瓶
駕篭の中の武士これへ出ろ
チヨイと横目で睨んだら
無心
エッ間抜け奴ッ
此奴素早い奴だ
一寸待つて貰ひたい
少々金が拝借いたしたい
汝は武士の作法を知らんか
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