戦後野球マンガ史
第1章 戦後と野球と民主主義
野球の移植と発展
戦前の野球とマンガでの描かれ方
占領下の文化状況
優良マンガ「バット君」登場
バット君の日常
野球小僧の誕生
第2章 野球マンガの本格的スタート
『野球少年』の栄光
寺田ヒロオと「背番号0」
前進する寺田マンガ
熱血格闘物ブーム
熱血と野球の出会い
くりくり魔球と貝塚節
ジャジャ馬少年の光と影
一九五〇年代末の作品群
第3章 少年野球狂時代
長島登場と少年たちの風景
野球マンガの新連載攻勢
ちばてつやとヒロイズム
魔球のリアリティ
忍者選手の魔球デパート-「黒い秘密兵器」
実録物からSF的想像力へ
巨人軍のちびっ子戦略
貸本マンガと野球物
第4章 梶原一騎のスポ根ブーム
飛雄馬、マウンドに!
「巨人の星」の物語構造
劇画と野球の結びつき
梶原一騎の星の下に
原作者付き野球マンガの流行
スポ根路線の確立
第5章 七〇年代の名作群
集団ヒーローへの移行
超人野球「アストロ球団」
ちばあきお-野球を愛する平凡な少年たち
水島新司の快進撃
水島印のスタープレイヤーたち
健全スポーツマンガの流れ
第6章 ギャグとアンチヒーローへの転換
コンタロウ、江口寿史のギャグ野球
「タブチくん!!」と「パロ野球ニュース」
アンチヒーローの野球-「我ら九人の甲子園」ほか
第7章 「タッチ」とスポーツマンガの多様化
少女たちと野球
青春ラブコメベースボール
八〇年代の野球マンガの失速
孫六とわたるたちのグランド
野球のマイナースポーツ化
青年マンガ誌の中での復活
大人にとっての「青春」と野球
終章 野球マンガは、永遠に不滅です!
「プロ」の失墜とヒーローの不在
手塚治虫のいないマンガ史
タイムアップ! タイムストップ!
野球マンガ略年譜
あとがき