世襲について 事業・経営篇
はじめに-「監修のことば」に代えて(江坂彰)
序章 いま、なぜ世襲なのか-世襲は〝不滅の文化〟である(江坂彰)
時代の大波がいま押し寄せる
〝不滅の文化〟にダイナミズムを
1章 世襲とは何か-〝志〟の承継で信用を未来へ(下村彰義)
どうして事業は成り立つのか
継承するのは〝財〟と〝心〟と
老舗が守り伝えたものは何?
後継者は〝重き荷〟を背負って
2章 世襲の強みとその必然性は-絶えざる変革こそ永続の基なり(下村彰義)
企業を永続させる老舗の潜在力とは
世襲企業には〝サバイバル的素養〟が
自然体での〝人間学〟と〝帝王学〟
危機感が〝日々革新〟の精神を生む
世襲は古来、理を最優先してきた
3章 老舗企業の原点は-世紀を超えて〝橋渡しの理〟が(萩原裕雄)
二十一世紀に生き続ける〝平和の商人〟道
財産は次代へ渡す〝預かりもの〟だ
〝橋渡し役〟は常に期待と不安の眼で
〝没落〟を他山の石に
血に固執しない後継者選び
〝世襲の真意〟は個人の事情を超える
4章 世襲の難しさとは-初心を離れたとき自壊を招く(萩原裕雄)
されど世襲は健在なり
骨肉の情が自壊の始まりに
成長過程で揺らぐ創業の精神
バトンはなぜ三代目へ渡らなかったか
〝人間ドラマ〟ゆえの難しさが…
5章 後継を託す子へ親は何を-賢者は歴史に、愚者は経験に学ぶ(岸永三)
鉄はなぜ熱いうちに打つか
何よりも〝我慢〟を教える
ユダヤと華僑の子弟教育に学ぶ
名伯楽にもわが子の教育は難し
他社でこそ貴重な教訓も得られる
母の教えは末代まで
父が伝えるのは〝ワン・テーマ〟でよい
6章 世襲のこれからは-創業哲学の伝承は時代を超えて(岸永三)
世界ではオーナー経営に変化の兆し
君臨すれども統治せず
世襲の良さを活かす後継者たちは
刻々と変わる世襲を取り巻く状況
親の〝遺産〟と子の〝覚悟〟が成否を決める
あとがき(童門冬ニ)