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「君が代少年」を探して

サブタイトル1~10
平凡社新書;155 台湾人と日本語教育
編著者名
村上 政彦 著者
出版者
平凡社
出版年月
2002年(平成14年)10月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
262p:挿図
ISBN
458285155X
NDC(分類)
372
請求記号
372/Mu43
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

第1章 『君が代少年』という「外地」の神話
「わたしら人種が違うからな」
国定教科書の中の『君が代少年』

第2章 神話の発端・台湾大地震に迫る
国会図書館を訪ねる
マイクロフィルムの中の台湾大地震

第3章 国定教科書と美談の作り方
国定教科書の歴史
外地での日本語教育の意味
軍国美談の登場
「肉弾三勇士」の真相
教科書問題の背景
「新しい歴史教科書をつくる会」教科書の波紋
新聞が美談のネタか

第4章 最初の発見・教師用書と編纂趣意書
国立教育政策研究所で調べる
教師用書と編纂趣意書
ピンクのマニキュア

第5章 台湾在住の研究者に連絡する
王さんとの電話‐『君が代少年』は実在する
島谷さんとの電話‐徳坤の遺族はもう亡くなっている?
『君が代少年』の作者達

第6章 東京の「台湾の少女」
池田鳳姿さんを訪ねる
鳳姿さんの話 公学校での皇民化教育
日本語は美しい
修学旅行での日本
日本からの開放と蒋介石の統治
結婚と日本での生活

第7章 台湾へ
台北中正国際空港に降り立つ
台北市を散策する
コンビニに烏竜茶の煮卵
芝山巌語学堂跡
冷え過ぎるエアコン

第8章 『震災美談 君が代少年』に辿り着く
総督府の見学
遠山教授のアドバイス
台湾大学で文献に出会う

第9章 台湾政財界の重鎮の日本観
蔡焜燦さんの話『君が代』は本心から出たもの
校内放送を使った特別教育
学校が好きだった
日本語が僕の母語
皇室、『君が代』への親近感

第10章 増殖する『君が代少年』
「山の君が代少年」
「血染の日章旗」
少国民達の作文
日本語教育と皇民化政策
徳坤の弟が見つかりました!

第11章 神話の磁場・公館公学校の教師達
熊谷信郎さんの話 徳坤の銅像のある小学校
校歌「我等 君が代少年」
裸足の子供が多かった
徳坤の担任は大岩根先生
菊池良子さんの話 大地震の記憶
皇民化教育の一端
家庭訪問
「和服の日」「国防献金の日」
『君が代少年』への反省

第12章 徳坤の学校
苗栗へ
公館郷の役所を訪ねる
郷長の特別な配慮
公館国民小を訪問
貴重な資料、沿革史
「有点遠但有縁」

第13章 徳坤の弟と幼馴染み達
弟・徳君さんの話 村長の歓迎
両親と兄の思い出
幼馴染みの曾さん、黄さんの話 地震では徳坤も私の弟も死んだ
入江侍従の震災視察
大岩根先生が徳坤の『君が代』を聞いている?
日本への憧れ
幼馴染みの何さんの話 徳坤の向かいの家に住んでいた
土を重ねた家が崩れる
橋辺校長による顕彰
幼馴染みの謝さん、呉さんの話 映画『君が代少年』
私の兄が死の様子を報告した
徳坤は頭の皮が剥がれていた
橋辺校長による『君が代少年』美談
台湾人への差別待遇
徳坤の遺跡 大震災殉難の碑
徳坤の墓

第14章 台湾の若者は『君が代少年』をどう見ているのか
日本語を学ぶ学生たち
日本の好きなところ、嫌いなところ
『君が代少年』をどう思うか
台湾は独立すべきか
夜市の混沌へ

参考文献
あとがき