図書目録ニホンジン ワ ナゼ センゴ タチマチ ベイコク エノ テキイ オ ウシナッタカ資料番号:000044613

日本人はなぜ戦後たちまち米国への敵意を失ったか

サブタイトル
編著者名
西尾 幹二 著者/路の会 著者
出版者
徳間書店
出版年月
2002年(平成14年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
316p
ISBN
4198615632
NDC(分類)
319
請求記号
319/N86
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

まえがき
第1章 「静かなる敗戦」の衝撃
〈討議資料1〉「突然、林のごとく静かになった」(西尾幹二)
現代にもつながる「対アメリカ追随主義」
物理的な敗北感と戦争責任者への不信感
敗戦直後の自決者数七〇〇名が意味するもの
徹底抗戦を思いとどまらせた決め手は「詔書」
「敗戦」でも「終戦」でもない、「休戦」
日本人が「豹変」した一カ月の間に何が起きたのか
大衆のアメリカへのあこがれは戦前からあった
世代を超えて安心感をおぼえた「国体の継続」
占領軍=解放軍に共鳴した大正教養主義派たち
終戦大激変の引き金となった「農地解放」
農地解放の背景には「公地公民」の意識があった
西欧とは異なる日本の土地所有観
農地解放に見る日本人の「暗黙の了解」
「戦争と国民性」-朝鮮と中国の場合
「一二月八日」の高揚感は一体何だったのか
GHQの「宣伝工作」を受け入れた土壌
なぜ日本人はアメリカにのせられてしまったのか
「変わり身」の早さで自己保身を図ってきた日本人
アメリカの「悪意」を読み解けなかった日本
アメリカが「好意」を抱かれる理由
敵意の蓄積を軽減させた日本人の「アメリカ大好き」傾向
何が日本をいまだに「従属国家」たらしめているのか
第2章 虚妄と迷走の「戦後」
〈討議資料2〉「戦後」と日本人(小田村四郎)
ポツダム宣言はあくまでも「条件付降伏」だった
急転回していった「占領政策」
本来の日本人は「敵」を憎むことを知らない民族
吉田茂はなぜ「新憲法」を擁護したのか
忘却された「主権回復」記念日
「再軍備」を拒否した吉田茂の政治的責任
マッカーサーと吉田茂が結んだ「密約」
「経済的リベンジ」を狙った吉田茂の計算違い
第3章 占領という「精神的武装解除」
〈討議資料3〉「占領政策」の実相Ⅰ(高橋史朗)
日本人に「贖罪意識」を植えつけた占領政策とは
広範かつ執拗な「精神的武装解除」
占領軍の「日本認識」に影響を与えた二つの著作
占領政策の集大成としての「情報宣伝計画」
日米間に横たわる甘えと憎悪の「深層心理」
日本の民族的英雄は「テディプス・コンプレックス」
アメリカへの「戦略的研究」が欠落していた日本
日本の進路を歪めた「共産主義」
はたして日本は追いつめられて「自爆」したのか
合理性に満ちた「無意識」の大国
第4章 日本人と「敵意」
「受け身」であり続けた日本の国家行動
日本は「言葉」ではなく「形象」で主張する
国民心理の底流にあったアメリカへの「違和感」
「開戦」がもたらした解放感
真珠湾奇襲は「開国」のトラウマだったのか
「比較文化論」の陥穽にはまった日本人
タフな「外交」を展開していた古代日本
日本は一貫して「世界経営思想」を持たなかった
第5章 失われた「国家意識」
敗戦の「無権利状態」をまぬがれた日本
「一〇〇円亭主」と「一ドル女房」
日本人はもともと「敵」を憎まずに戦った
「憎悪」を抱かないのは民族的な特質
「過剰適応」から抜け出せない日本人
三通りあった敵意の「失い方」
「国家意識」を失えば敵意もなくなる
〈補足資料〉「占有政策」の実相Ⅱ(高橋史朗)
「路の会」の歴史と未来-「あとがき」にかえて

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