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戦争の日本近現代史

サブタイトル1~10
講談社現代新書 1599 東大式レッスン! 征韓論から太平洋戦争まで
編著者名
加藤 陽子 著者
出版者
講談社
出版年月
2002年(平成14年)3月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
293p : 挿図
ISBN
4061495992
NDC(分類)
210.6
請求記号
210.6/Ka86
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献:各講末
和書
目次

第1講 「戦争」を学ぶ意味は何か
講義の内容
歴史には「出来事」のほかに「問い」がある
知の型の変移
歴史を学ぶ意味
近代の戦争
戦争を受け止める論理
本書の構成
第2講 軍備拡張論はいかにして受け入れられたか
攘夷論が新政府にもたらした負の遺産
福沢諭吉の見方
当局者のロシア観
プロイセンの例
民兵ではなく徴兵を!
征韓論の意味
西郷の名分論
国家の元気を回復するために
第3講 日本にとって朝鮮半島はなぜ重要だったか
自由民権論者の対外認識
地域の言論
国家の力についての認識
福沢諭吉『通俗民権論』
華夷秩序と朝貢体制
山県有朋「隣邦兵備略表を進る」
軍備拡張
朝鮮半島をどのようにしたら第三国の占領下に置かないですむか
第4講 利益線論はいかにして誕生したか
軍事的観点から国際関係をみる
山県有朋の主権線・利益線論
ローレンツ・フォン・シュタイン
「斯丁氏意見書」
山県への影響関係
朝鮮の中立と中立法の概念
第5講 なぜ清は「改革を拒絶する国」とされたのか
第一回帝国議会
衆議院における陸海軍経費の削減
和協への道
地方新聞の論調
朝鮮における農民戦争の広がりと戦争の新しい意義づけ
内政改革の提案
開戦前夜の新聞論調
文明と野蛮の戦争
義勇兵組織熱
国民の戦争
戦後の課題
第6講 なぜロシアは「文明の敵」とされたのか
「国民国家システム」の国際秩序
大朝鮮国から大韓帝国へ
ロシアの流儀
一八九八年 イギリスの政策転換
一八九九年 アメリカの門戸開放宣言
『万朝報』にみるロシアの撤兵問題
吉野作造の征露論
有効な反戦論とは
幸徳秋水『廿世紀之怪物 帝国主義』
一兵卒への眼差し
レーニンの日露戦争観
ふたたび吉野作造
大国との戦争準備
いつ戦争を始めるのか
戦費はどのように調達されたのか
第7講 第一次世界大戦が日本に与えた真の衝撃とは何か
参謀総長山県有朋の憂欝
国民の元気
日露戦後の日本が直面していた問題
中国問題解決の好機としての第一次世界大戦
参戦理由
大戦中の満州問題・中国問題の帰趨
二十一カ条問題の孕んだ火種
当時の認識
パリ講和会議での人権問題
講和会議に向けた訓令案準備の段階
パリで
日米両国における移民問題
真の衝撃とは何か
第8講 なぜ満州事変は起こされたのか
大戦の教訓‐経済封鎖と総力戦
二回の国防方針改定と、そこに表現された中国観
中国の財政を国際共同管理に置かないためにはどうするか
アメリカにおけるオレンジ・プラン
戦争はできるという議論‐海軍の場合
ロンドン海軍軍縮会議
軍縮会議に対する二つの観点
主観的危機意識のめばえ
戦争はできるという議論‐陸軍の場合
満州事変へ
第9講 なぜ日中・太平洋戦争へと拡大したのか
満州事変‐計画者たちの主観
事変への意義づけ① 九カ国条約、不戦条約をどう乗り切るか
事変への意義づけ② 中国への非難
条約解釈上の問題① 商租権問題
条約解釈上の問題② 満鉄併行線禁止問題
戦争をおこなうエネルギー
リットン報告書の立場
アメリカの新しい法体系の恩恵と拘束力
ソ連の軍事的脅威と石原の再登場
日中戦争の勃発とアメリカ中立法
宣戦布告の可否についての判断
日中戦争から太平洋戦争へ
あとがき