風雪の群像
- サブタイトル
- 82人の平和と愛を求めた戦争体験文集
- 編著者名
- こぶしの会『風雪の群像』編さん委員会 編者
- 出版者
- こぶしの会
- 出版年月
- 1982年(昭和57年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 12,338p,図版4枚
- ISBN
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/Ko14
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 監修:高橋[シン]一
- 昭和館デジタルアーカイブ
口絵
発刊のことば(こぶしの会会長 鈴木昭四郎)
歴史の偽造者を裁く(監修者・歴史家 高橋建一)
第1章 反戦・平和の群像(その1) 十五年戦争のなかの印刷労働者の闘い
共同印刷の争議に参加して-〝太陽のない街〟の闘い(上野山博)
戦前の活動について-『聳ゆるマスト』『唸るクレーン』の発行活動(寺尾一幹)
文選工と出版工クラブ-弾圧のなかの諸活動(大戸匠)
戦中東京印刷から共同印刷へ-オフセット工と軍隊生活(細見正義)
戦時下の写真製版工-戦火の嵐をこえて(近藤銀作)
『若ものは嵐に負けない』-戦争と出版工クラブの活動(杉浦正男)
私のメーデー今昔記-戦前のポスター貼りと黙秘(加藤政吉)
(詩)『げんさんとおきみさん』-戦時下の印刷労働者の生活(福田喜一郎)
軍国主義復活と印刷労働者-戦時下における文選工(関口正博)
首になった仲間とともに印刷活動-B29と競争で工場の疎開(中村榊)
第2章 戦中〝自由と愛〟求めた人間像-「銃後」と「軍隊=内地・戦地」のなかで
十五年戦争を思いだすまま-戦争を問いつづけた一女教師(乾須美)
『風はよもすがら』-特高の「要視察人」として生きる(升井登女尾)
妻として母として-憲兵の保護視察のなかで(梅津はぎ子)
太平洋戦争突入より終りまで-十二月八日、夫とともに予防拘禁(井上信子)
「戦争で死にたくない」-「徴兵」免除のための苦痛(中田友也)
戦場で再び白衣をきないために-従軍看護婦の体験から(森藤相子)
ラバウルにおける対戦車爆雷訓練-玉砕の悲報と航空隊のなかで(松浦由栄)
コレヒドール島へ敵前上陸-戦友十人中七人戦死(久保田義男)
元憲兵としてインドネシアで-首謀者は責任をまぬがれる(松浦猪佐次)
「帝国陸軍」の応招兵-中国での軍隊生活(0生)
〈証言〉「皇軍」とその所業-中国人にたいする虐殺を見て(高橋靖爾)
私の戦中、北支での補充兵として-軍隊でも印刷工となる(小田切善治)
戦魔の芽を皆でつぶそう-中国東北での敗戦後の様相(黒田次男)
「真の非常時」十八歳のとき-空襲、学徒動員の女子学生のころ(小林光子)
〝わらじと青がえる〟-本土決戦にそなえた青森の軍隊で(青木十三夫)
「終戦の前と後」-九十九里浜で陣地構築の一等兵(市川敏)
帝都防衛のトラの子部隊の現役兵-新潟農民の少年時代から軍隊へ(藤ノ木利一)
敗戦の前後の非情さ-兄二人の戦死、やがて母の死(伊藤泰爾)
私はこうして志願していった-軍国主義教育のなかの少年時代(松田修次)
〝反戦を語る〟座談会-(東銀座印刷)(内藤文夫,倉科吉一,関目義昭,宮本徳次,藤岡昇,小林信夫 司会 小野塚敬一)
戦争末期の徴兵検査場-補充兵忌避は下痢の訴えで(梅園明善)
第3章 〝生と死〟の間の教師、母親、子どもたち-疎開、空襲・原爆、引揚げのなかで
「集団疎開」のこと-空腹、寒さ、さびしさ(K・E子)
戦時下の少年期-学童疎開と勤労動員(白木信次)
「学童集団疎開と女教員」-生徒を守る立場が加害者に(松田ゆき)
無残にひきさかれた子どもと母親-学童疎開の教師として(市川篤子)
人間より大切な御真影-「夜汽車の中で」(関高子)
戦争と静岡の二俣町-三十六年後にたずねた疎開先の回想(川田泰代)
「戦中の思い出」-夫は刑務所、疎開先での苦闘(松本よき子)
(詩)『北風と南の風』-獄中より、老いた母と妻や子に(松本一三)
東京大空襲とわが一家-父の誇り、母の涙(津布久晃司)
破壊された家庭-兄はサイパン島で戦死(常柳寿々)
戦争への決別-空襲の中、乳飲み子を背に逃げまどう(梅原喜代子)
私の青春を奪つたものは?-爆撃の中、病身の母と姉と私(辻薫子)
「私の戦争体験」-渋谷・代々木での罹災(金内福子)
愛知県での空襲のとき-火の海をふとん一枚もって親子七人が…(北川アサカ)
「東京大空襲のこと」-目に焼きついた大惨事(園部武)
早稲田・牛込の空襲の中で-中学一年の想い出、火の海の中で(松田晃一)
あの惨状を忘れられない-罪なき人々の死の山に立ちすくむ(井村平次郎)
戦争と戦後-美しい空を恐怖の空にしないために(山本広次)
〝空襲の記憶〟-江戸川橋付近の惨状は忘れられない(久林地成)
羞恥心を失わせた核兵器は許せない-ノーモア広島・ノーモア被爆者(山根操)
「原爆体験記」-広島で死児をかかえた母親(中村仲一)
被爆者の父が歴史を語るとき-『父母の昭和史より』(女子高校生N子)
(解説)広島・長崎の惨禍-核兵器の一日も早い廃絶を(山村茂雄)
「母の着物」の思い出-空腹をがまんした疎開者の子ども(伊藤大仁)
記憶を奪われた私の少年時代-中国での敗戦と引揚げのなかで(市川信太郎)
私にとって戦争とは-朝鮮の小学校教師として(串間真冴)
「大日本帝国潰滅の日」-引揚者の苦痛・私の短歌集より(馬場克子)
満州開拓団の引き揚げ-飢えと病いの果てに(小野三郎)
米軍の進駐、「山へ逃げる」-終戦直後の博多で(山本隆子)
「戦争は人生を変える」-敗戦、そして教員組合活動へ(金子れいがく)
第4章 反戦・平和の群像(その2)-十五年戦争のなかの知識人・文化人の闘い
治安維持法下での弁護活動-人権無視の裁判法廷でのたたかい(谷村直雄)
最初の無産者診療所の建設-弾圧下での〝民医連〟運動(和泉盈之進)
特高の監視のもとで-教育と出版への弾圧に抗議して(粟田賢三)
少年・青年期をふりかえって-十五年戦争と反戦活動のなかで(関研二)
(随想)満州事変五十周年に思う-反ファシズムと統一戦線の重要性(遠山茂樹)
私の歩いてきた道-軍国主義教育に抗して(向山猛夫)
(解説)戦前・戦時下の農業と農民-天皇制と封建的地主小作制度(福島要一)
(講演)『署名について』より-戦争反対の経験から(古在由重)
「軍事教練」反対から反戦へ-治安維持法と警察の拷問のなかで(片岡正吉)
(対談)『戦前の天皇制認識』-『日本資本主義発達史講座』発刊のころ(守屋典郎)
(解説)戦前・戦時における国定教科書-天皇制と「愛国心」を植えつけたもの(家永三郎)
美術家にも、おそいかかった官憲-ある平凡な回想抄から(杉本博)
戦前、戦時下の一知識人の闘い-被爆直後の広島の廃墟をみる(副島種典)
中国での反戦活動に参加-軍医、捕虜、医療活動のなかで(佐藤猛夫)
フィリピンへの従軍記者として-四〇年ぶりに見つけた「マニラからの葉書」(鈴木四郎)
南海に散った友は今も若い-楽園の島パラオに従軍して(福山秀夫)
「紀元二千六百年」に始まる私の青春-敵性音楽?、軍隊、敗戦(北川剛)
ロマンと諦観-中国問題の研究と学徒出陣(片岡勇雄)
一九四五年、北満国境にて-ソ連軍戦車に包囲された帝国軍隊(佐々木光)
ソビエト捕虜生活三年-冬のシベリアと炭鉱作業のなかで(上野文明)
少年の戦争ともう一つの「戦争」-予科練の生活と妹の原爆死(増岡敏和)
資料(おもなできごと、一口メモ〈中トビラうらと巻末〉ほか)
あとがき
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