図書ジュナン ノ ショウワ ノウミン ブンガク000043705

受難の昭和農民文学

サブタイトル1~10
伊藤永之介と丸山義二、和田伝
編著者名
佐賀 郁朗 著者
出版者
日本経済評論社
出版年月
2003年(平成15年)9月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
229p
ISBN
4818815462
NDC(分類)
910
請求記号
910/I89
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
本書に関する作品年表:p211-213 主要参考文献:p224-225
和書
目次

はしがき
序章 農民文学と私
農民文学とは
なぜ、三人をとりあげたか
水上勉と丸山義二
『大日向村』と「万宝山」
伊藤永之介〝転向説〟の誤まり
第1章 文学的出発のちがい
農民文学の始まり
プロレタリア文学運動の概括
『文芸戦線』によった伊藤永之介
プロレタリア作家同盟に加わった丸山義二
自然主義リアリズムを受け継いだ和田伝
第2章 それぞれの再出発
伝統探求と思想的帰農
恐慌下の農村を描いて登場した和田伝
説話体に活路を見出した伊藤永之介
「梟」と『北ホテル』
イデオロギーを捨てた丸山義二
第3章 分かれた国策への対応
戦時体制へ組み込まれていった作家たち
農民文学懇話会の結成
国策文学の寵児となった和田伝
和田伝に続いた丸山義二
国策に距離をおいた伊藤永之介
弾圧と脚光-農民文学作家の明暗
「土の偉人叢書」の執筆
文学報国会の発足と「有馬賞」(農民文学賞)の謎
太平洋戦争下の伊藤永之介
第4章 戦争の傷跡をどう描いたか
敗戦後の食糧危機
戦争の義生となった農民を描く伊藤永之介
敗戦後、虚脱に陥った丸山義二
風俗小説作家となった和田伝
大政翼賛運動の犠牲となった上泉秀信の死
農民の小ブルジョア化に苦悩する伊藤永之介
第5章 農民文学会に集まった人びと
農民文学会に集まった作家たち
「警察日記」で名を売った伊藤永之介
『鰯雲』が映画化された和田伝
農政をとらえきれなかった伊藤永之介
丸山義二の懺悔
第6章 農業近代化を傍観した丸山義二と和田伝
農業の近代化と農産物過剰時代の到来
伊藤永之介没後の農村の変貌
丸山義二に書いてほしかったこと
むら社会を書きつづけた和田伝
高度経済成長に翻弄された農民を描いた作品
奢れる人びとに残した鶴田知也の「遺偈」
本書に関する作品年表
資料
農民文芸会会員名簿
農民文学懇話会発会式出席者
農民文学懇話会会員名簿
『土の文学作品年鑑』目次
有馬賞(農民文学賞改称)
大陸開拓文芸懇話会会員名簿
『開拓地帯-大陸開拓小説集』目次
日本農民文学会発起人
主要参考文献
あとがき