東條家の母子草

第１章　母子草の思い出
「極悪非道」というレッテル
大姑・小姑に囲まれ勉学断念
陸大受験を理由に若夫婦は独立
祖父母の育児日記
三百三十三通の手紙
母・幸子を養女に入籍
第２章　石もて追われた日々
わが家の八月十五日
東条の孫には担任がつかない
獄中の祖父と兄と
祖父は戦死ではなかった
マッカーサーの城に勤務
第３章　東条家のお骨、英霊のお骨
自決未遂
巣鴨の日々
西方への旅立ち
羽二重に包まれた小箱
昭和天皇の祖父への思いを知る
天皇の島・ペリリュー
恩讐を超えて
草生す屍を放置する厚生省
英霊の名誉を守るために
興亜観音訴訟のこと
第４章　家庭の事情
父の最後の望み
念願の大学生に
最後の父親孝行
四十八歳の大学生
家族の応援で大学卒業
半世紀のタイムスリップ
社会的活動は東条の名で
おまえに思想があるのか
ママは変な宗教に凝っている
第５章　青い目のムコ殿
六人と一匹のシンガポール
海外で娘たちの人生は変わった
男の子を七十人投げ飛ばす
先生と話してみる、資料をちょうだい！
「ママ、靖国神社にお参りに行こう」
孫のお宮参りは別
紅一点、航空カレッジで奮闘
「テロだ！僕は帰って戦う」
第６章　アルツハイマーの母と共に
貧しさと逆風のなかで
八十歳まで漢字検定にチャレンジ
金庫に山のような薬
外出の目的も忘れる
年寄りを狙った悪徳契約
母への恩返し
あとがき