図書目録ドウヨウ ココロ ニ ノコル ウタ ト ソノ ジダイ資料番号:000043385

童謡心に残る歌とその時代

サブタイトル
編著者名
海沼 実 著者
出版者
日本放送出版協会
出版年月
2003年(平成15年)3月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
254p:挿図
ISBN
4140807725
NDC(分類)
767
請求記号
767/Ka21
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

まえがき

第1章 学校音楽の始まり
『通りゃんせ』-史上最高?子ども向けヒット曲
『見わたせば』-輸入メロディーことはじめ
『蛍の光』-ヨナ抜きに込められた儒教思想
『埴生の宿』-訳詞唱歌は日本初!
『一月一日』-元日の学校には欠かせなかった歌
『鉄道唱歌』-暗唱も苦にならないご当地ソング
『荒城の月』-時代を先行し過ぎた?元祖・和製歌曲
『我は海の子』-時代の波に消された人間ドラマ
『村祭』-無闇な改作でありがたさも半減?

第2章 童謡の生れる時代
『春の小川』-理由なき改作唱歌の代名詞
『村の鍛冶屋』-学校唱歌にも親父が登場!
『朧月夜』『故郷』-ヨナ抜きから脱皮した三拍子の妙味
『浜辺の歌』-原作者すら知らない改作詞の歌
『茶目子の一日』-童謡に最も近づいた「唱歌」
『コイノボリ』-コイノボリは男性社会の象徴?
『チューリップ』-軍国化の足下に咲いた可憐な花
『牧場の朝』-伴奏部も歌のうち
『ウミ』『たなばたさま』-軍歌ばかりではなかった戦時下教育

第3章 赤い鳥運動と童謡の始まり
『栗鼠、栗鼠、小栗鼠、』-『赤い鳥』創刊号にみる「子ども心」
『赤い鳥小鳥』-赤い鳥童謡運動の旗印
『かなりや』-童謡作家が思い描いた情操教育とは
『あわて床屋』-他を圧倒した山田耕筰の作風
『金魚の昼寝』-ライバル誌の作家たちが生んだ「赤い鳥」童謡
『ちんちん千鳥』『からたちの花』『この道』-白秋も認めた耕筰メロディー

第4章 童謡歌手の誕生
童謡を世界的な民族音楽に-日本童謡の父・本居長世とは
少女童謡歌手の誕生-本居三姉妹の足跡
『烏の手紙』と『七つの子』-明暗を分けた二曲の「カラス」
『十五夜お月さん』-「本物の童話」とは何か?
『乙姫さん』-振り袖踊りが似合うコミカルソング
『青い目の人形』-ついには渡米した「アメリカ人形」
『お山の大将』-言曲一致運動の広がり
『赤い靴』-心が揺れる「時間」を唄う
『めえめえ児山羊』と『俵はごろごろ』-本居のテンポ感と遊び心
『汽車ぽっぽ』-作詞作曲に隠された妙味

第5章 大正童謡と童謡雑誌
『靴が鳴る』-知らぬ間に覚えてしまうシンプルさ
『浜千鳥』-童謡だって立派な「抒情歌」
『叱られて』-哀愁にあふれた民謡調童謡
『赤蜻蛉』-今なお愛される素朴な郷愁
『揺篭のうた』-「音羽ゆりかご会」を育んだ子守唄
『夕日』-少女の発想力が生んだ「ギラギラ」
『背くらべ』-にじみ出る「晋平の人情」
『月の砂漠』-砂漠を広めた「草の根運動」
『雨降りお月』-抑揚を重視した晋平節

第6章 昭和初期までの童謡
『肩たたき』-孝行息子の日常エピソード
『兎のダンス』-理由もなく踊りたくなる躍動感
『証城寺の狸囃子』-雨情を悩ませた「狸伝説」
『あの町この町』-口伝音楽「ハヅミを付けて」の謎
『鞠と殿様』-遠く屋根までも飛び越えた晋平の鞠
『花かげ』-実話を描いた即席童謡
『グッドバイ』-戦後まで生き延びた「敵性」童謡
『うれしいひなまつり』-離婚が生んだ父娘のドラマ
『赤い帽子白い帽子』-ママさん詩人が描いた子どもの日常
『かわいい魚屋さん』-威勢のよい「計り声」が世相を反映

第7章 戦争と童謡
『かもめの水兵さん』-瞬時の感動が以心伝心?
『汽車ポッポ』-出征兵士の想いは何処ヘ?
『りんごのひとりごと』-病床から歩み始めた「りんご」
『めんこい仔馬』-スクリーンには流れなかった映画音楽
『船頭さん』-時代の大河を渡ったおじいさん
『たきび』-消え残った「時代の灯」
『お山の杉の子』-ボクラ少国民…の愛唱歌

第8章 終戦直後までの童謡
『お猿のかごや』-出世街道を駆け抜けた同郷コンビ
『あの子はたあれ』-柳の下のヒット作?
『ちんから峠』-鈴の音は「ちりから」?それとも「ちんから」?
『からすの赤ちゃん』-スタジオで生まれ変わったカラス
『やさしいお母さま』-「ご恩返し」は忠君愛国?
『見てござる』-「あまり唄うな」と放送されたわけ
『里の秋』-復員兵を出迎えた戦後生まれの抒情歌
『蛙の笛』-とある教育者の終戦エピソード
『みかんの花咲く丘』-列車で生まれた戦後童謡最大のヒット作
『夢のお馬車』と『夢のお橇』-似ても似つかない姉妹作

第9章 戦後の再興と童謡
『朝はどこから』-「心の葛藤」を消し去ったホームソング
『さようなら』-史上類を見ない人気歌手・川田正子の引退
『森の水車』-戦争を眠って過ごした「唄う水車」
『小鹿のバンビ』-童謡歌手・古賀さと子の足跡
『月見草の花』『ナコちゃん』『海ほおずきの歌』-音楽ディレクターの創作する童謡

第10章 放送から生まれた名作
『農家の皆さん今晩は』-お米を増産させた特別番組
『土曜日の夜』-懸賞娯楽番組のさきがけ
『とんがり帽子』-戦後の大ヒット放送劇「鐘の鳴る丘」より
『いきな燕も』『さくらんぼ大将』『ジロリンタンの歌』-ラジオのホームドラマ全盛期
『新諸国物語』-ラジオ時代の「大河ドラマ」
『ヤン坊・ニン坊・トン坊』『一丁目一番地』-長期にわたったロングラン・ラジオドラマ

終章 その後の童謡と子どもたち
『少年探偵団のうた』『赤銅鈴之助』-大ヒットドラマの影にあった名作童謡批判
『月光仮面は誰でしょう』-実写ドラマも夢を乗せて
『鉄腕アトム』-動き出した漫画=「アニメーション」主題歌の時代
巨星墜つ=童謡の最期-赤い鳥童謡運動の流れが途絶えた日
童謡それから…-童謡とは何なのかという素朴な疑問

あとがき
主な参考文献

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