茨城の占領時代
はしがき
第一章\t軍政部とその周辺の人々
1 人々は新憲法・選挙に高い関心(ケネス・D・フロスト)
2 翻訳のタイプ打ちに没頭(野上佐和子)
3 抵抗感なく異文化(米軍)受け入れ(豊崎春野)
4 CIC、軍政部、そして県渉外課へ(石川信常)
5 慰安に花柳界駆り出す(山口喜八郎)
6 遊郭から飲み屋街へ、奈良屋町の変遷(青木光一郎)
第二章\t占領期の各界地域リーダー
7 農業で国際協力、戦後追放、産業界へ転進(豊崎昇/秋山信一)
8 焼夷弾の雨の中逃げ、焼け跡から家業再出発(金澤正一)
9 商業報国運動を組織、戦後は水戸の商業振興(中山繁雄)
10 空襲で壊滅、日立の戦後復興を見つめる(高橋市蔵)
11 日立の大争議指導、社党の原子力政策リード(石野久男)
12 自治法先取り村長公選、二〇代で当選(大森創造)
13 村議から県議、障害者の地位向上に尽力(佐川清一)
14 常東農民組合で活動、農地改革を推進(金澤積)
第三章\t県庁
15 軍政部と折衝一手に、後に福祉一筋(山元公道)
16 占領初期、準備なく出たとこ勝負の対応(渡辺昇)
17 渉外事務、主な仕事は翻訳と軍政部との連絡役(横川重松)
18 農地改革担当し軍政部視察にも同行(平沢義之)
19 満州から帰国、開拓・入植業務一筋(田口正信)
20 戦災復興、生活後回しの都市計画で苦労(高橋直之)
21 中国で軍隊生活、戦後は県行政に尽くす(軍司直次郎)
22 友末知事助け地方制度の基礎づくり(石原信雄)
23 占領軍進駐、治安の確保に腐心(松野貞夫)
24 特高警察、任務は「国体の護持」(安義廣)
25 特高警察で終戦、のちに県に入り供米確保に苦心(黒沢猛雄)
第四章\t教育・文化・衛生
26 軍国教育一転、民主主義を説く(秋山理)
27 公民館活動振り出しに社会教育の道進む(河内義一)
28 焼け跡から学院復興、水戸の商店街とともに(望月安雄)
29 終戦直後の防疫から保健所業務に携わる(川崎正巳)
30 新聞もGHQと“共存”の時代(野田光春)
31 戦後の食糧難、配給確保を第一に商売(相沢昇太郎)
第五章\t女性
32 新制中学で教師、農村の生活改善も指導(吉岡綾子)
33 軍政部の指導で地域婦人会を結成(塩谷きわ)
34 物資不足と差別、偏見の中で施設運営(岡野和子)
35 心も身体も飢えた時代、教会に人あふれる(寺門八重子)
第六章\tエスニシティ―
36 皇国臣民から朝鮮人へ、日本社会で生きる(洪得龍)
37 創氏改名の屈辱忘れず、常に民族意識掲げる(李庸燮)
38 挺身隊に動員、終戦で民族意識目覚める(河永順)
39 信じた軍国教育崩れ、祖国への思いわき上がる(李モト)
解題
年表(生田目靖志)
茨城の占領時代研究会委員略歴
あとがき
ケネス・Dフロストヒアリング原文
人名索引