現代史の光と影
第1章 明と暗の現代史遅れてきた帝国主義・日本
南京虐殺事件-数の考察
旅順虐殺事件-南京虐殺と対比しつつ
戦争終末構想の再検討-日米の視点から
天皇制はどうして生き残ったか-アメリカ政府部内の確執
「統帥権独立」の起源
戦前期日本の文武官僚さまざま
第2章 戦史をたどる
盧溝橋事件余話-李炉己と志村正三を追って
「伝統戦略」破棄で始まった太平洋戦争
「ゼロ戦」と「大和」の栄光と挫折
駆潜艇「六三号」アンダマン海に沈む
第3章 人物群像
加藤友三郎とワシントン軍縮会議
西園寺公望-昭和を生きた最後の元老
広田弘毅の『落日燃ゆ』
小園安名-厚木航空隊降伏セズ
桜井徳太郎-帝国陸軍の快男児
エピソードが豊富な山本五十六
第4章 論争と批判
東大東洋文化研究所との「わが闘争」
日航機事故-佐藤、小林論文への反論
ペルー事件に日本人の心性を見る
禁煙機は飛ばさないで!
禁酒法の愚行に学び、「分煙」で平和共存を
機内トイレの喫煙を防止しよう
借用の人・渡部昇一氏
第5章 史論とエッセー
真珠湾攻撃五十周年
真珠湾五十周年に思う-栄光わかちあう出発点に
〝歴史刑事〟コロンボの探索-日本軍豪州上陸説
神風はやはり吹いた-レイテ島沖台風
終戦クーデターいまだ不透明
孔子から毛沢東まで-日中関係雑感
「再軍備」論争のころ-岩波書店と文芸春秋
「中学社会」教科書を通読する
ウォーゲームあれこれ
楠木正成を主役から外したNHKドラマ
後南朝の末裔、悲惨なり
吉野は桜だけの名所ではない
アウトサイダー史家「永井荷風」の慧眼
グレー・ゾーンで生きのびる-永井陽之助さんのこと
戦後五十一年目の夏-読書日記
夫婦別姓の問題点解決に通称利用を
機関士になる夢
五ミリの肺ガンと戦う
第6章 世相と時論
官僚制あるところに「袖の下」あり
史実と史観-教科書騒動と藤尾問題の底流にあるもの
自衛隊、増岡発言での処分
高松宮ご逝去に思う
政治家の歴史理解-「奥野発言」に欠けているもの
「朝日ジャーナル」への弔辞
拙速でも戦後補償は民間レベルで
祈念館を歴史情報センターへ
被災者は「シベリア抑留」以下の悪条件
迫害された宗教-大本教とオウム
第7章 解説と書評
昭和史を読むための日記
筒井清忠『昭和期日本の構造』
宮武剛『将軍の遺言-遠藤三郎日記』
日高六郎編『戦後日本を考える』
井上清・衛藤瀋吉編著『日中戦争と日中関係』
木下道雄『側近日誌』
池井・波多野・黒沢編『浜口雄幸 日記・随感録』
柳田邦男『零戦燃ゆ』
徳岡孝夫『ドロシー〈くちなし〉の謎-「真珠湾」を知っていた女』
常石敬一『医学者たちの組織犯罪-関東軍第七三一部隊』
戦後五十年話題の著作十一冊
林銑十郎『満州事件日誌』
共同通信社社会部編『沈黙のファイル』
石渡幸二『軍艦物語』
第8章 コラムの旅
大陸命と大海令
法務省にかけあう
バーデンバーデンを訪う
勝ち組と負け組
原爆と終戦
慰安婦報道について
慰安婦と教科書
「慰安婦伝説」を見直す
あとがき
秦郁彦 主要著作一覧