十五年戦争研究史論
第1章 二面的帝国主義論―満州事変期を中心に―
はじめに
日本帝国主義の二面性
二つの対外路線
対外路線の転換―十五年戦争への道―
第2章 満州事変期研究の再検討
はじめに
天皇制ファシズム論
現状維持派対革新派論
二面的帝国主義論
アジアモンロー主義
おわりに
第3章 満州事変と軍部―藤村道生氏の所論について―
はじめに
関東軍と軍中央
十月事件と軍中央
関東軍独走論
おわりに
第4章 十五年戦争史研究の課題
侵略・加害の問題
対外路線の転換と民衆動員
民衆動員のシステム
侵略者・加害者としての民衆
十五年戦争否定論の問題
第5章 陸軍省の満州事変観
はじめに
『満州事変勃発満一年』
『満州事変勃発満二年』
『満州事変勃発満三年』
『満州事変勃発満四年』
『満州事変満五年』
おわりに
第6章 満州事変期の陸軍省パンフレット
はじめに
パンフレットの発行状況
パンフレットの配布状況
パンフレットの主張内容(一)
パンフレットの主張内容(二)
おわりに
補論『国防思想普及参考資料』について
第7章 盧溝橋事件論
はじめに
事件の経過
坂本夏男氏の所論をめぐって
補論 通州事件について
第8章 蒙疆政権
はじめに
日本と内蒙古
内蒙工作と内蒙自治運動
内蒙工作とアヘン
チャハル作戦
蒙疆政権の樹立
蒙疆政権の実態
おわりに
第9章日中戦争期海南島のアヘン生産
はじめに
生産の準備
生産の実施
生産の理念
おわりに
第10章 「関特演」の正式名称
「特別」か「特種」か
教科書検定と「関特演」
二つの「演習」
おわりに
第11章 十五年戦争・沖縄戦・中国残留孤児問題―教科書裁判・教科書検定をめぐって―
はじめに
十五年戦争の呼称
沖縄戦における県民殺害
中国残留孤児問題と関東軍
第12章 書評
臼井勝美著『日中外交史研究―昭和前期―』(吉川弘文館、一九九八年)
安井三吉著『盧溝橋事件』(研文出版、一九九三年)
秦郁彦著『盧溝橋事件の研究』(東京大学出版会、一九九六年)
南京大虐殺―三人の仕事をめぐって
あとがき
研究者名索引